2010年USA下見日記.Y.Okamoto 7th Apr.2018 partly revised.

米国旅行に初めて出かけるかたのご参考に.

7月21日(水)

 成田へは羽田からバス.幕張を経由するのに驚く.空港近くで検問.パスポートを点検に人が乗ってくる.これには驚く.ザンビアでのツエツエコントロールならぬ,パスポートコントロール.デルタは最後の北ウイング.

 Deltaの自動チェックインはものすごく並んでいる.とりあえず同行M氏はレンタル携帯を借りに走り,自分はスーツケースバンドを買いに走る.ここでI氏 からの連絡が入る.そうこうしているうちに列が空いたので自動チェックインの列に並ぶが,これがややこしく時間がかかる.前の学生君が難儀していたが, 我々はすでに通っていて,パスポートの写真を通して行程が出てあとはそれほど難渋せず.席は自分で場所を選ぶこともできるがこのときはおまかせ.中側の通 路近くでまずまず.このときデトロイト発ボストン行きの航空券も同時に発券されることに注意.

 ところがこのあと,Delta267便の出発が遅れる.整備終了後の書類提出が遅れているというよくわからない理由で1時間15分ほど(もともと15分遅れであったので1時間)の遅れで出発.747の離陸なのでなかなか飛び上がらない.そのあとは優雅な離陸で順調に東を目指す.日本海溝の上あたりでシートベルト着用サインが消える.もともとノースウエストの機体だけに古く汚い.こればかりはアジア系航空会社がはるかにいい.座席後ろのTVもない.客は日本人はまばらでアジア人は中国人かフィリピン人.出発のときにゲート待ちの列で後ろの米国人がフィリピン人の女性に話しかけていて,自分はシンガポールと香港が好きで,日本の印象はすべてがLonelyだと言っていた.オハイオに帰ると言っていた.

 11時間のフライトでデトロイト到着.直線的な空港ビルが2本の滑走路に挟まれている.11時間のうち,2時間ほど睡眠.4時間は映画を2本見る.ほかは色々.映画は「アリスワンダーランド」というけったいなCGか実写かわからないもの.結構面白い.もうひとつは例の「インビクタス」ここで見れるとは思わなかった.しかしいずれも字幕なしでは1/3も意味がわからない.カジュアルな会話文は難しい.

 デトロイトのイミグラントはLAよりも混んでいなかったがそれでもそれなりの列.途中でUS onlyの窓口が空いたのでそちらに向かうよう指示があり早まった.滞在日数やら滞在場所やらを聞かれただけ.税関もタバコは?ドルはいくら持っているかだけ.あと空港ビルを探検する.大した店なし.55番待合でこれを書く.2時間しか眠っていないので眠くなってきた.今回の教訓で乗り換え時間は,余裕を持って取った方がよい.

 出国手続きは,デルタの自動チェックイン機(搭乗券発券と荷物の預け入れ,セキュリティチェックはなし,荷物預け入れ後みたい,このあと買い物など可能)セキュリティチェック(人間と手荷物)搭乗口へ.バスなどでの移動はなし.また入国審査(税関)があるため,荷物は一旦デトロイトで受け取る.

 入国手続きは,まず手荷物だけでイミグラントの列に並ぶ.このときUS市民は左のカウンタ群,それ以外は右のカウンタ群だが,案内がわかりにくい.結局,先に空いた左のUS市民側のカウンタに移動した(入国審査は,搭乗券,パスポート,税関検査用紙が必要.1人でか,滞在日数,訪問目的,場所,なぜアーカンソーか.米国は初めてかなど.両手の指紋.まず4本指,そして親指,最後に顔写真撮影,この時税関検査用紙に判を押して返してくれる)バゲッジクレイムで荷物の受け取り税関の通関検査に並ぶ.署名と日付を最後に忘れないこと.通関は旅行目的,タバコのカートン数,米ドル所持金を聞かれるのみ.パスポートと通関検査用紙を忘れないこと.以上で入国の一連の手続きは終了.続いて,すぐに乗り換えの手続き.航空券を見せると大きな荷物を持ってX線の列へ誘導される.X線の機械の前はただ荷物を渡すだけ.荷札などなし.多分成田でその手続きは済んでいる?あと人間のセキュリティチェックだけ.

 1735分発の搭乗はzone順.Zone3の 我々は最後の方.首長型の飛行機は席が後ろから2番目で両方のエンジンのうなりがうるさい.最後尾はデトロイトのイミグラントから一緒の中学生の5人組 (あとで聞くと中2,高1の子など男2人女3人で1人ずつ2週間のホームステイ.教会で語学研修とか).先生が引率していたが先生は前の方か.斜め前の席 にかわいい赤ん坊がいる.今回子供は多かったが泣かれることが少なく助かった.この路線だと,成田を出たときから外国の雰囲気があってよい.特にボストン 行きに乗り換えるともう日本人は少ない.デトロイト空港では案内表示や放送に日本語があって驚く.特に案内は英語と日本語表示だけ.ボストン行きは途中五 大湖のひとつかふたつの上空を飛ぶ.デトロイトのあたりは平原でまさに大陸内部と言った感じ.成田からの便を降りた搭乗口の中は関空並みに暑い.しかし湿 度がそれほどないのがわかる.天気はほぼ快晴に近い.

 現在現地時間午後7時,あたりはまだ明るいが陽は大分傾いてきた.途中ソフトドリンクとクッキーかピーナッツのスナックが出る.席は横2列+3列.ABDEF

 この飛行機も出発が遅れたが,結構途中で飛ばしたのか,ボストン着は午後7時40分くらい.荷物を受け取り,informationカウンタでホテルへの乗り換えを聞く.空港シャトルバス22番がぐるっと空港の各ターミナルをAからCの順で回ったのち,BlueLineの地下鉄駅Airport駅まで運んでくれる.無料.チップも不要.空港従業員が多い.車が混んでいて結構時間がかかる.

 エアポート駅で,地下鉄の切符を買う.何とかカード.案内の人が教えてくれる.Lichmereまで1fare(2ドル).とりあえず5ドルのプリペイドカードを買う.これを乗車口に通すとガラスの扉が開く.ちなみに下車時にはチェックがなかった.

 途中のG駅でグリーンラインに乗り換え.次々と路面電車は来るがno availableとか次の駅までとかで5か6電車目くらいでやっと,Lichmere行 きに乗る.ホームは線路の高さと変わらず完全に路面電車状態.ドアは自動で開閉される.これで終点まで.途中ホテルの大きな文字がビルの屋上に見える.駅 を降りると切符の検札システムはなし.歩いてホテルの方向に向かう.時刻は9時を過ぎているが,家族ずれなどの人通りがあり,車のとおりも多く,安全な感 じ.しばし歩いてホテルに到着.こちらの歩行者用信号は眩い白の表示が歩行可.赤であと何秒の表示がでる.

 ホテルの玄関でチェッ クイン.クレジットカードをインシデントとして要求される.用紙に学校住所を書いてサイン.あと食物,ビールの買出し先を聞くが,情報なし.しかたなく, ホテル前のタクシーの運転手に聞く.ていねいに教えてくれるがその場所は結局わからず.駅まで歩いて駅の人に聞くとこの道の先にあると教えてくれる.その 方向に進むとピザ店はあったが,ショップはなし.仕方なくピザ屋で聞くと親切に教えてくれる.イタリア系の客がいて店員が話している.この先数分の左側に あると番地も教えてくれる.親切なので店で先にサンドイッチを注文しておいて作ってもらっておく.ハム&エッグでチーズを入れて温めてある.これが正解と てもおいしかった.数分の距離に目当ての店はまだ開いていた.これ10時すぎ.日本のコンビニ風で袋菓子やビール,ワインなど洋酒も置いている.経営者はスペイン系の感じ.ここでハイネケン,ギネス各500ml4缶入りとミックスナッツの缶,プリングルスなどを買う.27ドルあまり.一気に夜食の準備が豪華になる.帰りにサンドイッチをもらって帰る.ラージ2個で11ドルあまり.店員に礼を言ってホテルに急ぐ.ホテルに帰りついたのは11時近く.あわてて荷物を整理したり,風呂に入ったりしながらサンドイッチをつまみながらビールを流し込む.ハイネケン+ギネスのハーフ&ハーフは最高にうまい!12時すぎ就寝.未明の3時半すぎに目が覚めそのあと眠れず,これを書く.最初エアコンが効きすぎていて温度を上げると今度は少し汗ばみだしたので結局,74Fがちょうどよかった.シャワーはバスタブにお湯をためれるタイプ.タオルやシャンプーなど豪華なグッズがついている.温度は華氏で90度以上に上げないと日本的な熱さにならない.買出しに行って戻ると部屋のテーブルにウエルカムセット.スパークリングウオーター750ml2 本とケーキ6個(大きなイチゴをチョコレートでコーティングしてある.1個でもかなり大きい).日本語の挨拶のレターが置いてある.また水割りセットみた いなもの一式も置いてある.こちらは有料か?このあたり至れりつくせり.部屋もベッドも広く,何よりリバービューなのがありがたい.眼下にヨットの係留が 見える.


7月22日(木)

 早朝より雲ひとつない快晴.昨夜,屋外は涼しかった.眼下の川岸の道を結構な数のランナーが走っている.7時に朝飯屋を探して北上.少し上ったところでbleakfastと書いた店を見つける.早速サンドイッチを注文.ベーコン&エッグでWと書いたものを注文すると卵2個の意味.なかなかボリュームのあるスクランブルエッグとゆでポテト.黒ライ麦のパンとなかなか豪華.コーヒーを付けて8ドルだったか.ただコーヒーにシュガーとミルクと言ったのが失敗.結構砂糖を多く入れてくれたので甘い甘い.これだけが唯一の失敗.あとは8時にM氏と待ち合わせ,そのあとレストランで一緒にコーヒーと打ち合わせ.9時に歩いてMIT,ハーバード方面に出かける.さすがに学園の町.MITは特にめぼしい建物はなし.ハーバードはMIT前 から地下鉄で3駅.平日で人が多いが,ほとんどが学生か研究者風.ハーバードの銅像前で記念写真のあと,自然史博物館へ.鉱物関係,特に隕石コレクション がすごい.恐竜関係も若干.しかしもっと驚いたのは現生動物の剥製標本の凄さ.これは今までみたことのないような量と充実ぶり.これを見るだけでもここは 価値がある.生徒実習についての情報は特になし.

 次にホテルまで帰り,12時に今度はウッズホールに向け専用車で出発.スーツを着こなした黒人運転手が黒塗りのリンカーンで高速を飛ばす.途中見事な大きな礫岩層と見つける.ホテルに帰ってからRoxbury conglomerateとめぼしをつける.

 1時間20分ほど走ってケープコッド到着.簡単にサンドイッチ屋で昼ごはんをすます.このツナと野菜のサンドのパンがフランスパンなみの皮の硬さで難儀する.7ドルちょっと.

 食べ終わってウッズホールの建物に歩く.一般公開用の建物の中で14時から説明とビデオ.子供が多く,専門的な説明はあまりなかった.ビデオは海洋研究所の歴史の紹介など.あと研究所内部の見学となるが,実際に見れたのは実験用魚を飼育しているところと図書館のみ.ちょっとあてはずれ(土産物屋で研究所のロゴの入ったキャップを買うがこれは次のNYでタクシーの車内に置き忘れることになる.これ気に入っていたのにとても残念).

 帰り道が結構渋滞したものの,5時ころにはホテルに帰り着く.前のショッピングモール(Cambridge side)内のフードコートで夕食.このフードコートというよりこのモール内にはビールなどアルコール類が売っていない.自宅に電話する.


7月23日(金)

 午前8時起床:ホテルのレストランで朝食.軽いバイキングで1人20.5ドルは高い.コーヒーとオレンジジュースを注いでくれる.M氏もすでに来ていた.朝食代にはすでに15%のサービス料が含まれているのでチップは不要.伝票に部屋番号と氏名,署名を書くのみ.最初にカードをインシデントしているのでそれで支払える.

 午前9時30分チェックアウト.システムダウンとのことで領収書は学校の住所あて後日送付するとのこと.宿泊証明を書いてもらう.私のサインかマネージャーのかと聞かれたのでマネージャーのをと頼む.

 車で出発.今回は別の運転手になっていた.中東かインド風の若い男.西に向かう.ハイウエイを1時間ほど走って,道をはずれ,州立公園に.あたりは同じ高さの低い丘が続く地帯の中に,州立公園の入り口.キャンプ場も隣接していて子供の団体など結構人が多い.Chasmの入り口に説明の看板.奇観の出来方に関する3つの説.氷河関連説が一番信じられていると書いてある.

 早速歩き出すがいきなり花崗岩の岩屑の山.その中に青のペンキで通行ルートを示してある.どうみても氷河痕跡の跡はわからないが,M氏あ案内してくれた先は花崗岩のジョイントが見事に割れてすきまが60cmくらい開いている場所.これを氷河痕跡というのはかなり無理がある.谷ぞいに帰りに,leapの 看板の意味がわからず聞いているところに,通りかかったスタッフが,それはジャンプの意味だと教えてくれる.ついでにここができたメカニズムを尋ねる.ど うも節理にしみこんだ水が凍って岩を割り,氷河からあふれた水と一緒になって流れ下ったという説みたい.後で看板を見ると,水の流れというより,なんか氷 河の先端が崩壊するのに伴って花崗岩も崩壊したと考える方が有効か.またポットホールと説明にあるがよくわからなかった.ここの扱いは後日検討.生徒にこ のでき方を議論させるのも1つの方法.

 市内に帰ってきて今度は古い町並みを車で通過する.市内の古い建物のあたりはヨーロッパ(特に英国風)を思い起こさせる.これらをビデオに収めたあと,サイエンスセンターへ.ここで昼食を取る.ピザとコーラで11ド ル.あと展示を見て回る.見せ方がなかなかうまい.雷のプレゼンテーションも見る.最後に鳥かごに司会者が入ってその箱に巨大な火花が飛ぶイベントはなか なか迫力があった.最後は火花の競演で終了.よくできたサイエンスショー.でも説明がナチュラルスピードなのがちと困る.最悪午前の場所とここと市内見学 を組み合わせて1日分のプログラムか.

 約束の3時に車が迎えに来て,それに乗り空港へ.ほどなく空港.M氏が自動チェックイン機の不備を指摘(国内線は自動的に荷物1個25ドルのチャージを要求する),窓口での搭乗手続きに切り替える.ほどなく荷物を預けチェックイン完了.搭乗口A3番でこれを書く.飛行機は夕方5時半でまだ1時間あまり.

 このあと,とんでもない事態に発展する.

Boston Airport 1395便.席は自由着席(オープンシート).降雨のため出発遅れる.凄い雨が降っている.17:35出発のはずが,なかなか飛ばず,なんか機長みたいな人が乗ってくる.17:50 機長のアナウンス.バッドウエザーのため,すべての飛行機が止まっている.10分後にどれくらい遅れそうかわかるとのアナウンス.後ろの女がずっと携帯で電話している. 何か学校のネットワークアチーブメントの仕事云々.最後尾のおっさんも携帯かけている.頭上のエア噴出し穴の横にWiFiのシールあり.

そこら中で携帯の着信音.もう無法地帯の様相.

18:05 何かどんどん客が乗ってくる.」3列ずつの真ん中は空いていたのにここにもすわりだす.25分遅れるのアナウンス.

18:15 そろそろ動き出しそうなアナウンス.動き出して,一応CAは電子デバイスを使っている人に消すように指示している.18:45 一旦TAXIngをして滑走路の端まで行きかけたのになぜか止まって,またそこで待たされることしばし.

18:55 コントロールは空いたがStill Holdingとかいうアナウンスでトイレに行く人続出.自分もトイレに出かける.19:05 何かガスって来た感じ.19:10 何かアナウンス.前の人に聞くと何人か乗せるためにゲートに戻るとのこと.フライトキャンセルではないらしく一安心.19:35  ゲートから新たに人が乗ってきたみたい.後ろのネエちゃんのボルテージ上がる.このあとまたタクシーイングするが途中で止まり,結局,ゲートまで戻り,一 旦ゲートを出て待合で待たされる.ボストンの天候は回復基調であるが,ニューヨークラガーディア空港が閉鎖されているらしい.待つことしばし.この時点でJTBNY支店の緊急連絡先と連絡を取る.日本の人で助かる.そのうちUnfortunatelyとかstill holdingとかのアナウンスで,明日朝のフライトに切り替える人は手続きをしてほしいといわれる. 何人かが手続き.またフロントに文句を言っているアジア系の女.かなりしつこく食い下がっている.

 8:30 9時に判断するのでそれまで待ってほしいというアナウンス.詳細はわからず.まだNY閉鎖中とのこと.9時まで待つことにする.この間に空港の向こう側まで夕食を執りに行く.帰ってきて待つことしばし.やっと9:10すぎ,どうも飛行を再開するので切符を持って集まってほしいという意味のアナウンスらしい.みんな列に並ぶ.

 このあと何とか離陸.そのころには雨は上がっている.途中下に町の灯が見えるので 部分的に晴れてきているみたい.

 10:30分ごろ無事NY着陸.途中で知り合った日本人の方と一緒にタクシーに相乗り.彼はヒルトンとのこと.お互いよかったと肩をなでおろす.11時半ごろやっとホテルに到着.タクシー代は30ドルですんだ.遠いヒルトンの彼に15ドルずつ30ド ルを渡す.我々はチェックイン.こんな夜中にかかわらず人通りが多い.若い家族ずれなどもいる.治安は大丈夫みたい.部屋に荷物を置いて何か食べ物を買い に行く.ちょうど前の交差点のデリまで.中国人みたいなのが経営.愛想が悪い.ビールはなし.ホテルの前はややこしそうな中国系の若いカップルなど.


7月24日(土)630この日はよく寝て起床.

 730 ホテル1階のレストランで朝食.アメリカンコンチネンタルを選択.目玉焼きとポテトの和え物とパンとコーヒー,オレンジジュース.コーヒーはおかわりあり.これで17ドルだがサービス料が18%ついておおかた21ドル.給仕のイタリア系の兄ちゃんが親切で色々教えてくれる.NYにもよい人がいたと少し嬉しくなる.

 8時半にチェックアウ ト.領収書を作ってくれる.荷物は別の場所で預ける形.1個2ドル取られる.地下鉄の駅が近いのでそこまで移動.ところが入り口のシャッターが下りてい る.別の入り口を探して入る.朝から暑い.1日フリーチケットをカードで買う.7ドル.これで乗ろうとするがなかなか入れない.後ろでおばさんがfastと 言っている.ゆっくりカードを潜らせるとだめだと分かる.これで1電車遅れる.次がなかなか来ない.ホームはすでに暑くなっている.やっときた電車で終点 の駅まで.降りて公園のフェリー乗り場まで行くが,ここは自由の女神島に上陸するフェリーしか出ないことがわかる.あわてて引き返すが,歩くのは時間の無 駄なのでTAXIに頼る.ハドソン河沿いの港まで行く.途中WTセンターdisasterの跡とか,運ちゃんが解説してくれる.38stの港にCircle Lineという船の切符売り場.ここまで14ドル+チップで17ドル.一番近いのは75分ツアーのもので1100出発.この列に並ぶ.26ドル.結局NYパ スは買わず.すでにたくさんの人が並んでいる列に加わる.入り口で写真を撮られるのはハワイ島と同じシステム.暑いけど辛抱して後ろのデッキ席に上がる. 左右どちら側かで思案したがすでに座っている人の多い右側に座る.これは結果的に正解.自由の女神がよく見えた.自由の女神はニュージャージー側の島にあ るのだ.ビデオと写真で撮る.帰りは逆側になってマンハッタン島がよく見える.ほどなくWTC跡をみながら北上.ずっと船長みたいな格好のおじさんが英語で案内をしてくれるが半分くらいしか聞き取れない.この旅行本当に聞き取りに難儀する.やっと帰ってきて,今度はまたTAXIで自然史博物館に向かう.チップ共で12ドルほど.NYの車はとにかくよくクラクションを鳴らす.

 自然史博物館は入場だけで16ドル.化石を中心に回る.恐竜関係は充実.しかし人文系や民俗学の展示も多い.最後に地球史のホールを見つける.岩石の巨大さやきれいさは群を抜いているが,少し暗いのが難点.これを1時間で大急ぎでみてM氏と合流.次にセントラルパークを横切る.暑い.人力車に乗ろうと聞くが20分の旅程で20ドルと聞いてやめる.GPSで道を確かめ横切るがNYのど真ん中にこんな静かな公園があることに驚く.結晶片岩の見事な露頭?があるので写真に撮る.摺痕の跡は北西南東方向か?

 ほどなくメトロポリタン美術館.やたらセキュリティが厳しく,PCを立ち上げろなどという.また荷物を預けようとするとPCがあるから駄目だといわれる.入ろうとするとザックを前にかけろとか,これノルウエイと同じで絵画を守るまでらしいが,重い荷物で困る.近代美術を中心に特に19世紀の絵画を見る.ルノアール,セザンヌ,ゴッホ,モネなど大物の作品を座りながら見て写真に収める.さすがにNYらしく,人種といいカップルの人種構成といい多様な様に驚く.アジア人と白人娘のカップルやその逆など.ここも1時間で早々に切り上げて,TAXIでホテルに急ぐ.ホテルから荷物を取り出し,地下鉄の駅に歩く.もう暑さはピークに達している.暑いホームでうんざりしながら電車を待つ.ひとつ北の駅で今度は黄色線に乗り換え.たまたま目的のラガーディアに近い電車が来る.終点まで乗る.最後の駅手前でM氏の隣の白人の若い女性が空港まで行くのかと色々と行き方を教えてくれる.いやTAXIに乗るつもりだという.Save moneyだと.納得して自分は歌舞伎ダンスを習っていたと嬉しそうにいう.分かれて駅の下の道でTAXIを拾おうとするがなかなか来ない.やっと来たTAXIに乗るがボストンと行き先を間違えていたターミナルAと言ったのを,運ちゃんが違うはずだと教えてくれる.マリーンターミナルに下ろしてもらう.2時間前だが,すぐにチェックイン.アジア系の女性がすぐに発券してくれる.間違えてEチ ケットではなく,日本語の旅程表だったのに読んでパスポートで発券.韓国系の人のように見えたが.この旅行では本当に日本人に会わない.船でも,博物館で もまず日本語を聞かなかった.続いて手荷物検査.誰も他に客がおらずセキュリティのスタッフが暇そうにしている.搭乗口のBARでビールを注文.M氏はサンドイッチをむしゃむしゃ食べる.自分はあまり食欲がなく,ビールと残り物のポテチを少し食べる.横にあるPCスポットの台でこれを書く.もうあと30分となる.

18:35 10分ほど送れて離陸.快晴.NY100度と空港で表示.ハドソン川を渡って上昇.マンハッタン島がよく見える.ぐるっと旋回しながら高度を稼ぐ.やっと機長のアナウンスで電子デバイスOKとなったのであわててNY市方向を写真に撮る.さらに西に進むとドラムリンを長く伸ばしたような土塁状の地形.氷期の地形か.どんどん進んで飲み物のサービス.19hを過ぎて降下を開始し始めている.機体はEmbraer170/175という見慣れない機体.ブラジルで最終的に組み立てたと書いてある.

ポトマック川沿いに下り ていくとき,左側に見事な国会議事堂ととがったモニュメントが見えた.モニュメントより低く飛んで着陸態勢に入るが結構左右に進路を変える.おそらくセ キュリティからみのためと考えられる.ほどなく着陸.荷物を受け取り,地下鉄でホテル方面に向かう.チケットを買う.結構ややこしい.Rossy何とかまで2.35ドルと中途半端.地下鉄のホームで親切なおじさんが色々と教えてくれる.Foggy Bottomまで乗ればよいと.ここで降りて清算機を探すがない.駅員に聞くと通してみろといわれてそのとおりすると通れた.同じ値段だった.途中ペンタゴンのあたりは地下にもぐる.Foggy BottomからTAXIを捕まえる.話ずきな男でエチオピアから来たという7年住んでいるが,あまり米国を好きになれない.この国はみんなばらばらだという.隣の人が死のうが関係ないという社会だという.12ドルほどでホテルに到着.途中トレンディな店が続くジョージタウンを抜けた.ホリデイインは坂の上にある.538号室.さっそくビールや食料を買いに出る.ホテルから坂をおりたところにSafeWayという大きなスーパーがある.ビールは9時以降買えないとフロントの姉ちゃんが言っていたが,みんな買っている.ラッキー.ミュラーというビール35012本組みと大きなピザを買う.サラミを乗せてもらう.これで9ドルはとても安い.あとサラダ類や水も買う.

 早速帰って酒盛り.とりあえずビールを5本開ける.ピザは2切れ残る.ちょっと固い.10時すぎに眠る.


7月26日(日) 早朝5:30起床 

ホテルのレストランで朝食.17ドル(チップ込み).9時に現地日本人ガイドのM氏が車で来て,早速ボルティモアまで高速を飛ばす.約1時間.生徒研修を頼む予定のMUBIをたずねるが日曜で閉まっているので建物を見るのみ.港は昔は治安の悪い地帯だったのが,1980年の再開発で見事にきれいな町に生まれ変わったという.横浜になんとなく似ている.それにしても暑い.サイエンスミュージアムのロビーで涼んで帰る.

そのあと,ワシントンDCに戻り観 光.お上りさん状態.とりあえずホワイトハウス,リンカーン祈念堂など.午後スミソニアン博物館.最初に自然史,あとで航空宇宙.何かボーイスカウトの団 体が無茶苦茶いて混んでいる.あたりはかなり車の規制あり.混んでいるので昼食を後回し.バージェスの化石など見る.なかなか見事.鉱物標本もなかなか. ホープダイヤモンド.あと最後に地球史の部屋を見るが暗いし時間がなくなる.もう少し見たかった.館内のフードコートで食事.コーヒーとピザ1切れ.10ドルほど.暑いが芝生を横切り航空宇宙博物館へ.ここもボーイスカウトで混んでいて暑い外の列に並ばされる.ここは空港のような厳重な警備で荷物をX線 で調べる.ほかは美術館も自然史もバッグを開けて見せるだけ.飛行機の本物の展示.最初にゼロ戦を見に行く.あと無人攻撃機や空母艦載機の展示など.途中 ですごく暗くなって,外を見ると凄い雨.みんなストームと言っている.それにしてもボーイスカウトがうっとうしいほどいる.白人ばかりなので現地ガイドのM氏に聞くと南部の白人の団結心を高めるために組織されているのだという.やや宗教がかっているとも言う.なるほどと納得.

 夕刻ホテルに戻る.シャトルバスを2本乗り継ぎ.1回1ドル.これはわかりやすい.でも時刻不定でなかなか来ない.大分待ってやっと乗る.コンベンションセンターで乗り換えてホテルの真下まで.この日の昼は暑くてバスの運転手にコインを払おうとしたら,今日はフリーだと言われる.えっとびっくりするが通ってよいと言われてそのとおりにする.あとで気温が100度(華氏)を越えるとバスがプアピープルのシェルターになるのだとか.貧しく家にエアコンのない人の部屋代わりということらしい.その発想に驚くと同時に米国の貧富の差を実感する.

 ガイドのM氏にお茶をおごる.

夜,ビールを3本飲む.10時すぎに睡眠.3時に目が覚めて少し眠れず.また4時ころから6時すぎまで眠る.



7月27日(月)6:30起床 

シャワーを浴びる.荷物をまとめてレストランで食事.17ドル(14ドル+3ドルチップ)は昨日と同じ.すべてM氏がサイン.
 朝8時半にチェックアウト後シャトルバスで出発.FoggyBottmで地下鉄に乗り換え.エレベータで昇降.再び空港へ.ペンタゴンで潜ったあとまた地上に出る.空港の16ゲート近くでチェックイン.ここでアーカンソーでガイドをお願いしている地元在住のYさんに電話.メールで知らせてあった空港の件.間に合ってよかった.やはりリトルロックと混同されていた

 11時半の予定が延びる.ゲートは18番だった.アライバルと間違っていた.これ要注意.前の機の到着後なので,出発が30分 ほど遅れて離陸.となりはベトナム戦争時,岩国にいたことがあるというおじさん.親切で色々と話しかけてくる.自分はコンサベーティブで今のホワイトハウ スのリベラルとは考え方が違うと言うが,とてもフレンドリーでまた日本のことをとてもよく思っているのがわかる.自分がいたときは車のダッシュボードにお 金を置いていても取られたことがない.日本人は本当にオネストだという.何かほめすぎのようにも思えるが.離陸時すぐに左側にペンタゴンが見えた.あと着 陸と同じで結構左に急激に舵を切る.今回は新しい737で3列+3列の30BC.おじさんはM氏としきりに話したいみたい.オレンジをいただく.とても甘くおいしかった.そしてこれを機内で書く.

<註.ワシントン市内の交通に関して:>

 地下鉄は半端な値段となる.シャトルバスをうまく利用すると便利.ホリデイインは設備はまあまあだが,お湯を沸かす機能と部屋に冷蔵庫がないのが残念.買い物はすぐ下のSafe Wayが便利.ここは自分で買ったものをレジを通して自動支払いにする機械もある.またクリーニングもホテルで出すより安い.


 無事メンフィス着.荷物をピックアップして,乗り継ぎのアラスカ航空を探すがこれがよくわからない.空港内をうろちょろ.デルタの職員に聞くと空港の外 にあるはずだというので,空港の入り口を出てタクシーのアレンジをする小屋の女性に聞くと,ここに電話しろと電話番号を教えてくれるが詳細がわからない. 仕方なく空港内に戻り再度デルタの職員に聞くが,シグネイチャー何とかに行けというばかりで埒があかない.出発時刻も40分ほどに近づき仕方なく,Eチケットに連絡先としてあったJTB.USAに電話.日本語のわかる人を出してもらうが,事情のわからない彼女との話では埒があかない.そうこうするうちにM氏が再度タクシーの乗り場の女性に聞いてくれて,彼女が電話をかけてくれて通じたらしい.空港出口すぐのバス乗り場で待っているとしばらくして,Seaportの名前の車が迎えに来てくれた.助かった.あわてて汗をかいた.飛行機はコミューター機で小さくSignature空 港と呼ぶ別のところから出発するらしい.迎えの車は無事空港の入り口の小さな事務所みたいなところに到着.しばらくここで待って搭乗.飛行機は9席のコ ミューター機らしい.単発.すぐに離陸.どんどん上昇する途中でミシシッピ河(支流?)の蛇行と三日月湖がよく見える.しばらく上昇するが,段々,雷雲が 近づいてくる.遠くに稲妻の見える雷雲の背が高く,下が暗い.しばらく飛んでホットスプリング空港に着陸.小さな空港.機体を降りて記念写真.そしてすぐ に到着口.出発とおなじで,検査も何もない.まだYさんは来ていないみたい.しばらく待つうちに本格的な雨が降ってくる.Yさんが着たので慌てて車に乗る.観光局の若い職員の女性が一緒.Coraさんという.彼女は小さなGPS画面で道案内をしている.こちらの方はこの小さなGPS(カーナビ)が主体.このまえワシントンDCのエチオピア人の運転手も同じGPSを使っていた.

やはり彼女は到着空港がリトルロックと思っていたらしい.朝メールを送っておいて正解.何とかスケジュールを変えてくれたらしい.雷雨の中をしばらく走っ て,ホットスプリングから湧き出す冷水をビンに詰めて加工している工場を見学する.工場内に1本.他のところに合わせて4本の井戸があるという.自噴だと いう.工場長に工場内に案内される.本番でも工場見学は可能.今日はもう遅いのでラインはほとんど止まっているとのこと.一通りみせてもらう.プラス ティックボトルも別に棟で作っているとか.途中激しい雷雨で一旦停電などあった.

ここを辞して,ホテルに向かう.町並みを説明してもらうが最初なのでほとんどわからない.ほどなくホテルに到着.やっと小降りになってきたか.荷物を置い てふたたび車で食事に向かう.南部の家族風料理のレストランとか.地元産のなまずのフライとグリルを食べる.甘い豆と野菜の量が多く残してしまう.飲み物 はビールだがどうもこれはビールというよりドクターペッパーみたいなソフトドリンクらしい.甘い.ちょっとミスマッチ.ホテルに帰る途中で,ウェルマート に寄ってもらってビール缶12本を買う.地元のミューラー.ホテルに帰り着いて,とりあえず休息.広い部屋が2つで使うのがもったいない.


7月27日(水)

 朝は,ホテルの朝食.コンプリメンタリということで宿泊についているらしい.オムレツを焼いてくれる.バッフェで結構豪華な朝食.オレンジジュースがなぜか片方の機械では薄い水になる.

8時45分に出発.Yさ んとメアリーさん(観光局姉妹都市担当)の出迎え.まず学校を訪ねる前に町並みを見る.ほどなく病院を改造した理数系高校に到着.まず理科主任の先生,し ばらくして校長が登場.早速すばらしい教室や実験室を見せてくれる田舎の高校(失礼!)にしては驚くような設備と教室のきれいさ.化学,生物,物理の順で みせてもらうが,物理が一番ものがあって親しみやすい.ちなみに化学などはラボの方には絶対に薬品を残さず使用のたごとにストック部屋からもっていくとの こと.化学の部屋はガス栓,水道の蛇口などが色分けされている.

結構設備や生徒の自慢話が続く.ハーバード,スタンフォード,MITなどに卒業生を送り出しているとか.オラクルの世界科学コンテストで2位になった(1位はルーマニア)とか.ずっと一方的に話が続くのでガイドのYさんが交流の話をやっと切り出す.全体の流れは概ねOK.あと詳細は後日詰める.3月20日すぎは春休みが1週間あるので,3月27日の週が好都合だということ.これ重要.

昼前に辞して,今度は国立公園になっている温泉の裏山のトレール.砂岩が見事に褶曲しているのが見える.あと源泉に下りていく.このあと市内のビルの2階のハンバーガーの店の昼食.コーラとサンドイッチ(cat fish)+フライポテトを頼むが,飲み終ったコーラを店員が自動的に注いでくれる.ポテトはやや固めであまりおいしくない.10ドルほどかYさんが支払ってくれる.

ダム湖にでかける.ワシタ湖をボートでわたる.港から少し出たところで急にスピードを上げる.少し走って左に曲がったところの水際の地層.砂岩泥岩互層の褶曲.同じく右にまっすぐ走ったところに同じように地層.互層がきれい.

10分ほどで元の港に戻る.泳いでいる人がいる.水は澄んでいるとは言えない.ここからあと,本当は明日行く予定のダムを訪ねる.ダムサイトの両側の地層がきれいに見えている.

 帰りにビールの買出し にウェルマートに寄ってくれるよう頼む.後日聞いたが今日の運転手のメアリーさんの旦那さんはウェルマートの別の店のマネージャーらしい.ちょっと寄り道 でウェルマートへ.アメリカはウェルマートが滅ぼすという本を誰かが書いていた.広い店で雑貨も売っている.日本だとコーナンと生鮮食品スーパーを足して 2で割ったような.日本では西友が提携しているらしい.ここでばどわいざー

 夜,とりあえずダンボール箱を確保.フロントの3人目に頼んでようやく箱を確保.コピー用紙の箱.これに2人のお土産やパンフレット類を詰める.BBQソースの瓶などをもらったので結構な重さになる.


7月29日(木)

 朝6時30分 起床 この日もレストランで朝食.

 朝8時15分に 昨日と同じYさん,メアリーさんの出迎え.車で朝一番で郵便局に言ってもらい,荷物を日本に送る.8時半からの開始で少し待たされる.Yさんが一番安い航空便にするよう頼んでくれる.110ドルあまり.たぶん10kgくらいあったと思う.これで今日の最初の訪問先.黄鉄鉱コーブに向かう.30分ほど東に走って,待ち合わせ場所で3人の現地の案内者と会う.1人は鉱物採集家のアーカンソー地質調査所の職員ボブさん.あとの2人は地元の教育委員会の理科担当職員みたい.さっそく合流後車で現地まで.個人所有の牧場の一角.車を置いて歩くこと数分.足元が茶色に染まっているところが,黄鉄鉱とチタン鉄鉱(lurite)の最終場所.1cmに達する結晶があたり一面に落ちている.これを採集.ただ大きなものは少ない.またチタン鉄鉱もあまりきれいな形のものはない.Novacuateなどの古生層をマグマイントリュージョンが円形に貫いている場所.南アのカーボナタイトマグマと中心部は良く似ている.

 20分ほどで採集を終わり,3人に別れを告げる.途中のメキシカンのレストランで昼食.肉に飽きてきたのでサラダを頼む.焼いたパンのかけらが数片乗っているがあまりおいしくない.飲みのものはレモネード.これも甘い.『この国は砂糖で滅びる』と心底思う.

 午後はまず森林公園でゴルフカートによる散策.アジア庭園を造ってあるところや個人が寄付して作ってある場所など.その後,昨日とは異なる湖に向かう.その後別の森林公園みたいなところを見学.沼に巨大な木が枯れたような場所.やや陰鬱な印象.


7月29日(木)

 4:30 起床.飛行機の時間のためにとても早い.

 5:30 Yさんホテルまで送迎で来てくれる.まだあたりは暗い.

 5:45 空港到着

  ここでトラブル.

  チェックインが混んでいるが,なかなか進まない.

 おまけに右の列から横入りして来たばあさんがNeckになっている.

 20分ほど待ってようやく左のカウンタが空く.手続きの途中で何かインチョンと言っている.Yさ んが聞いてくれて,乗るはずのメンフィス行きが1時間以上の遅れで乗れず,大韓航空に変わっているという.シアトルではなく,アトランタ乗換えでインチョ ンに向かいそこから関空に戻るという.これしか仕方ないということでこれを取ってもらう.あとで考えるともっとごねてもよかった.同日のアトランタ成田便 が飛んでいたので.

 荷物のチェックも終わり,搭乗口へ.昨日湖のビジターセンターでもらったポスターの束が重い.セキュリティでひっかかる.朝からごちゃごちゃしていて,ペットボトルを入れていたのをすっかり忘れていた.これを取られて簡単に終了.職員がPCのまわりを麻薬検知用のパットで調べている.

 席に行くと30Aの席にすでに女が座っていて勝手に順を変えて居座る.腹立つが仕方ない.7時20分定刻にtaxiイング.

 7時30分 離陸 機体はMD88

  平原の上を飛ぶ.快晴.なかなか機内サービスが始まらない.

 756分 機長よりアナウンス.ミシシッピ上空を2,3分前に通過.と気づかなかった.

 8時05分 機内サービスと平行して降下を開始.時差調整 +1時間

 9時15分 速度を下げて再び降下を開始.

 9時40分 着陸.となりのおばはんの携帯がひっきりなしに鳴る.感じが悪い.とうとうアトランタまで来てしまった.

さて,アトランタ空港内に入ったものの,インターナショナルの場所を探して聞く.何か階段を降りて,電車でコンコースEに行けといわれる.そのとおりにすると電車が現れた.コンコースEを同様に探すアジア系の人に聞かれたのでこれであってるよと教える.さてコンコースEを上がると,gateEに出た.ところがイミグラントが分からない.デルタのカウンタで聞くとあっちだと言われるが,途中で入国のイミグラントではと気づき,再度インドメーションでたずねると,大韓航空の登場口のゲートのカウンタで機械にパスポートを通す手続きをするだけでOKだといわれる.早速Gate28番のデルタ(大観航空)のカウンタに行くとアジア系の彼女がちゃんと手続きをしてくれる.機械のカードを通すような溝にパスポートを潜らせて処理は終わりみたい.入国の時はあんなにものものしいのに,出国となると勝手に出て行けといわんばかりのこの国にM氏とあきれる.荷物が関空までチェックインされているかは後で調べるといわれる.2時 間ほど時間があるので,みやげ物を買う.アメリカという刻印のあるチョコレートなど.黄色の目立つビニール袋に入れてくれて,登場口にあとで届けるらし い.他には碌な土産がない.これ昔どこかの空港であったシステム.あと搭乗時間を待つ.突然日本語のアナウンスで呼び出される.荷物がちゃんと関空まで チェックインされていることと,インチョン関空のチケットはトランジットカウンタで改めて発券してもらうようにと連絡.日本語で助かる.デルタの職員もな かなか親切.

定刻の1時15分前に搭乗開始.パスポートを見せ,黄色の袋を忘れずに受け取る.席は後ろから2番目でまずまず,M氏の横は空席だったので3席を占領.何かと助かる.

 ジャンボ特有の滑走を長く取る優雅な離陸から,すぐに上昇.窓際でないので景色が見れないのが残念.東に移動したのでここからアジアまで結構時間がかかる(あとで調べたら14時間45分ほど)ので,まずは背もたれのTVでビデオを見る.前から見たかった「グリーンゾーン」を見る.主演はインビクタスと同じ.なかなかよくできているが,協力するイラン人のその後を書いてほしかった.

1155分(日本時間に戻す)

飛行速度600mph   965km/h

高度35988ft   10969m

追い風39mph  64km/h

目的地までの距離2445mi 3923km

目的地までの所要時間 4:28

といったところ.追い風(東風であるのが興味深い.60mph台もあった.アリューシャン列島と千島列島の付け根あたりの北極圏を飛んでいるからか(極北東風の領域).

このあと,行きの航空機でスクリーンで見た「アリスワンダーランド」を見る.さすがに吹き替えで内容がよくわかった.主人公の最後で出航するシーンはやや唐突な終わり方だが.

1350分すぎ

速度 841km/h

高度 10968km

向かい風 100km/h

目的機までの距離 2208km

あと 2:38

食事は,最初が韓国風何とかかBeefの選択でBeef

    次が,パスタかBeefライスでパスタを選択.味はまずまず.悪くない.

 あと途中で2回オレンジジュースが出る.なかなかサービスは良いが韓国語で話しかけられるので困る.やっと15時間弱のフライトが終わってインチョンに到着.出口から出てトランスファーに案内されるが,再びセキュリティの列に並ぶ際に搭乗券を発券してもらっていないことに気づく.出てきた通路横のカウンタでこれをお願いする.ところがM氏 がウイスキーをアトランタの免税店で買っていて,これを持ち込めないことがわかる.仕方なく指示されたとおりに一旦出国.税関の申告書を要求される.出口 を出て改めて荷物が降りていないことを確認して,再度荷物のみチェックインしようとするが,ビニール袋のままだと駄目で何か箱かバッグに入れろという指 示.このおねえさん息がとてもニンニク臭かった.

 仕方なく店でバッグを買ってこれで再度預ける.これでOK.あとはセキュリティと出国チェック.モンゴルのTシャツと帽子のアジア人の子供が我勝ちに割り込んでくる.アジアの文化だから仕方がない.これらもすんなり終了.晴れて自由の身になって,搭乗の始まるまで酒の土産を探すが安い銘柄がない.みんな5000円以上している.あきらめて9番登場口で待つが,インチョンはさすがに大きな空港であることが搭乗口の数や店の数で分かる.まもなく搭乗.大観航空とJALの コードシェア便であるが,機体やスタッフはほとんど大観航空ベース.ただ軽食にうなぎのちらし寿司が出た.ちょっと塩辛いが外国帰りとしては我慢の範囲 内.いずれにしてももう登場口からほとんど関空状態.大阪弁が飛び交っている.ただそれまでのアトランタ便はアジア系はほとんど韓国語だった.

 さて今回の旅行10回目の搭乗もようやく終わろうとしている.ここでこの日記を閉じる.現在2010年7月30日夜8時25分.到着まであと30分ほどか.(これにて日記終了)


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