自作研磨機製作レシピ  2020.01/21

自作研磨機製作(包丁研ぎ機改良)簡易版(時間と余裕がない方のために簡易法です)

ベースとなる器械:SHINKO 新興製作所 ホームスカッター STD-180E(下図,ネット通販で1万円以下)



ダイヤモンド砥石(AmazonやAliExpressで直径180mmのもの,#180あたりがもっとも適当.ほかに#400があれば充分,180mmがなければ150mmでもなんとか可)
あまり細かい番手のダイヤモンド砥石(#1000以上)は薄片が吸い付いてうまく摺れない.仕上げ摺りは今のところ手摺りが一番適当.
この直径180mmのダイヤモンド砥石はAliExpressではなくAmazonで購入.たとえば下記.
uxcell サンディング研磨ディスク ダイヤモンド研削盤 フラットラップ 外径180mm グリット180
1369円と格安.以下の写真.



さらに,W3/8の逆ネジ(左ネジ)の寸切りボルトとナットをMonotaroから購入.※逆ネジ(左ネジであることが重要)
ナットは以下
https://www.monotaro.com/p/4221/2274/
ボルト(寸切りのもの,W3/8長さ10cm,以下)を4cm程度に金ノコで切って用いる.
https://www.monotaro.com/p/6906/2385/


以下改造の手順を示す.中心部のネジ部分のみの簡単な改造.上記ダイヤモンド研削盤を便宜上ダイヤモンド砥石と呼ぶことにする.

img_5137.jpgimg_5105.jpg
次には包丁砥ぎ機改造の岩石研磨機.包丁研ぎ機の回転砥石の上にダイヤモンド砥石をセットする.ダイヤモンド砥石はAliExpressなどから購入(下記は一例)

AliExpressから購入したダイヤモンド砥石#180と#400.ほかにも様々な細かさがある.大体1500円前後と安い.包丁研ぎ機の砥石サイズに合わせて直径180mを購入.
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元の砥石ははずさずに,砥石をとめている黒いプラスティックのふたを器械についてきた金具ではずして,中心のモーター軸を露出する. ボルトにワッシャなどのスペーサをかまして,逆ネジナットをとりつけ,ナットの内部の上半分にボルトを入れるスペースを作る(ワッシャの数や厚みを工夫する).この逆ネジのナットはMonotaroで購入する.
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中心のナットの上にワッシャを数枚置き(スペーサ),砥石の上の面と同じ高さにするダイヤモンド砥石を歪むことなく取り付けるため).スペーサの高さと砥石の高さは目分量でほぼ同じにする.少し低いのはかまわないが,砥石より中心が高く出るとダイヤモ ンド砥石が浮いてしまうので不可. そこに図のように逆ネジのボルトをさして,ナットで止めることにする.この写真は構造がわかりやすいように,ダイヤモンド砥石をはずして軸部分だけを見せている.実際には写真のワッシャとナットの間にダイヤモンド砥石が挟まれる.
img_5130.jpgimg_5128.jpg
ダイヤモンド砥石をセットして中心のナット孔に,逆ネジボルトとナットを,ワッシャを介して取り付ける.ナットの半分の長さでボルトを支えるのはやや不安なので,後日旋盤加工した接続アダプタを作るつもり.
逆ネジのナットを締めたところ(逆ネジなので締める方向に注意.また強く締め過ぎないこと.回転で砥石は自然と固定される).別に水が周囲に飛ばないように,百均などで買った薄い黄色いスチロールの水除けのカバーをスポンジの外側につける..
 
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自作研磨機で薄片を摺る(動画は写真をクリックしてください).
この研磨機で#180の砥石をセットして,カットした薄片を0.1mm程度まで摺る.水を供給することを忘れないまた回転に弾き飛ばされないように気をつける.念の為,防護メガネをすること.
岩石カッターで切った厚さ0.5mm程度のものを#180で1〜2分ほど摺ったところ.ほぼ0.1mm程度の厚みまで減らせる.透かしてみて薄片の色の濃さをチェックして摺り具合を厚みが一定になるように調整する.このあたりは少し経験が必要か.





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