<Hipparcos衛星データの加工とH-R図> 2008年4月4日,4月11日改訂版
(本稿の内容はもちろん無保証です.間違いなどがあればご連絡ください)
天文の授業用に精緻なH-R図を探していたが,あまり適当なものがなく自分で作ることにした.
用いた恒星データは現在公開されているものではもっとも精緻と言われるヨーロッパ宇宙機構 (ESA) が打ち上げた恒星位置測定用衛星Hipparcos (an
acronym for High Precision
Parallax
Collecting Satellite)
のデータを用いることにした.作成にはUbunuLinux7.10上でawkとGMT(GenericMappingTools,Paul
Wessel
and
Walter H. F. Smith,1988)を用いた.また元データは以下のものである.
Hipparcos衛星元データ(hip_main.dat.gz):
国立天文台のftpサイトから
awkで私が作成した恒星データ(Hip_catalog.dat):
20632個の恒星のカタログ
距離で誤差10%未満,色で誤差25%未満の星を選択
各項は
HID 赤経 赤緯 実視等級 年周視差 SE B-V SE V-I 絶対等級
表面温度 L/Ls R/Rs
で,絶対等級
表面温度 L/Ls(太陽との光度比) R/Rs(太陽との半径比)は私(岡本)が概算した推定値.
(作成の詳細は教材作成備忘録1を参照してください)
GMT
で作成したH-R図(その1)(恒星のプロットのみ)
横軸はスペクトル型ではなくB-Vです.
GMTで作成したH-R図(その2)(恒星の半径も考慮)
虹
色バージョン
実
際色バージョン
教材作成備忘録1(awkとGMTコマンドのスクリプト)
教
材作成備忘録2(awkとGMTコマンドのスクリプト)
UbuntuLinuxの詳細とGMTのインストールなど
なお本教材作成にあたり,貝塚市
立善兵衛ランド館長小林英輔氏に貴重なアドバイスをいただきました.感謝し記します.
また本教材作成には青松会助成金を使用しました.
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