<マイ・バリ2nd>  Apr. 2nd, 2001
 昨秋に続いて,またバリ島に行きました.今回は今年の研究体験旅行の下見ということで,初めての1人での海外旅行です.現地ツアー社の親切な人たちのおかげで仕事とは言え,ますますディープ度を深めたバリの魔力を堪能しました.

 関空から6時間を経過してバリに近づいた機上から熱帯の西空に夕日が美しい.

 JAL713便のDC10は活火山アグン山の山頂(3142m)火口のすぐ横を通過して,デンパサール空港へのアプローチに入る.その後ろ右側にバツール山,遠くにバトウカウ山などの活休火山群が見え,バリ島が火山島であることを改めて教えてくれる.

 ホテルのコンセント.240Vで汎用の外国用プラグで間に合う.筆者はノートPC用に買った240V対応のケーブルをデジカメの電源側につないで毎日充電を行った.

  電話は珍しいSiemens社製,簡単に日本まで国際電話もかけれます.この他TVはNational(Panasonicではなく)でクタビーチのホテ ルでは日本語のNHK衛星TVが映るが,ウブドのホテルではインドネシアのTVとCNNしか映らなかった.ウブドのCNNではイスラエル,セルビア国内の 騒乱,ドイツの核再処理問題がメインニュース.

  セーフティボックスの横に虫よけのスプレー,蚊は結構いるが日本の蚊とちがってそんなにすぐには血を吸いに来ない.私も2度ここを訪れたが,蚊に食われか ゆい思いをしたのは1度だけ.動物は蚊にかぎらず犬も猫も何となくのんびりしていてバリの気風かも知れない.それと熱帯にしては意外とクモや昆虫が少ない ように思う.

 バツアンの寺院で祭りのお供えの用意をしている村人.バリではツアーガイドの車のダッシュボードの上にもかならず花を入れたお供えが置いてある.

 竹細工の村ボナでの仕事風景.機械を使わず全部手仕事なのに驚きました.

 竹細工の工場の横には鳥小屋と蘭の花,背景の石材はサンゴ礁のもの

 下記パサールの裏にあったローカルなトイレ,しゃがむときは手前のドアの方向を向くそうです.

 ジャングルトレッキングの出発前に,近くのパサール(市場)に立ち寄りました.一見地元の人が買い物をするところのようですが,本当は観光客向けで少し値段も高いそうです.

 色とりどりのスパイスの数の多さが目を引きます

 雨季の終わりのこの時期は果物も豊富,左にあるのがうわさのドリアン

 ジャングルトレッキングの途中でみつけたマメ科のきれいな花,この直後,ズボンと靴に5-6匹の小さなヒルがついているのをトレッキングのガイド氏が見つけてくれて,血を吸われずにすみました.この時期は雨季の終わりで雨が多く湿っているためヒルが多くいるそうです.・

 かつて私は洋蘭栽培に凝ったことがあって,当時こんなのを見れば垂涎であったはず.蘭はいたるところに着生しています.日差しが差した上空ではセミの声がしていました.

 快活なトレッキングガイドS氏とカヌーの漕ぎ手の青年,この後,このカヌーで美しいカルデラ湖であるタンブリンガン湖を渡りました.この前後から雷の音が近づいてきました.

 ジャングルトレッキングの終了地点に建つ小学校,ここで迎えの車に乗り込んだのですが,直後から土砂降りの雨になり,雨季の天候の急変を体験しました.

 イエパナスの温泉に向かう途中でバリで一番と言われるライステラスの光景.少し雨に煙っていて残念.

 タナロット寺院に向かう途中タバナンという町にあった高校.学年により授業時間が異なる2部制で午後は1年生が勉強しているらしい.

 タナロット寺院の裏の海蝕崖のクロスラミナとその前に立つ現地ツアーガイドのM氏.日本語が達者で今回も大変世話になった.彼から今回の滞在でもバリについて多くのことを学ばせてもらった.

  他の日本人の客4人と一緒にいかだでアユン川を下りました(ラフティング).ボートは急流で岩にぶつかったりで凄いスリルがあってびしょぬれになりまし た.でもスタッフはボートの操作にずいぶん気を使ってくれていて意外と安全でした.途中増水で茶色く濁った川にも入って泳ぎました.少し水が冷たく,一緒 に川に放り込まれた若い女性はボートに上がったあと鳥肌が立っていました.でも途中の熱帯雨林の川面は花や蝶,とかげなどが大変美しく自然を満喫できまし た.途中尾根の上に建つ高級リゾートホテルの部屋代が1日500〜1500ドルもすると聞いて驚きました.それにしてもガン黒厚底靴でラフティングにやっ てくる日本人の娘もいるとか.いいかげん世界に恥をさらすのは止めてほしいなあ.

 川から上がったあと,訪れたネカ美術館の構内にあった電話

 タンパクシリンにある有名なお寺.故スカルノ大統領の広大な別荘が隣にある.この日は湧き出る水を拝んでもらって持って帰る地元の人に出会った.

 寺の構内に湧き出る泉源,透明で美しく思わず阿蘇山の山麓にある百名水にも選ばれた水源を思い出した.しかしこのお寺は観光コースに組み入れられていて,少々観光客が多くまた,出口を出てから延々しつこく物を売る店をくぐらないと駐車場までたどりつけない.

  昔からの海岸リゾート地サヌールには最近,近代的なデパート「マタハリ」がオープンした.スーパーも隣接して買い物に便利.とても伝統的なバリに居るとは 思えないほど近代的で洗練されたショッピングセンターである.その駐車場でかつて筆者の愛車であった4駆車ダイハツラガーの現地仕様車に出くわした.この 車種日本では少ないくせにバリではやたら多く目にする.ちょっと嬉しかった.他にもフォルクスワーゲンのRV車が若い人に人気があるそうである.

  バリがインドネシアでは最も早いうちにメガワティ(スカルノの娘)を党首に据えた闘争民主党(PDI-P)の本拠地になっていたこと(最近出た文春新書 「インドネシア繚乱」/加納啓良による)をほとんどの日本人観光客は意識していないだろう.写真はクタ市内に飾られた赤地に野牛のマークを記した闘争民主 党の旗.今回のツアーでは島内でこの旗をよく目にした.またバイクを連ねてのデモンストレーションにもしばしば遭遇した.

※ この日のジャングルトレッキングに同行してくれたバリに住んで7年の地元ツアー社日本人スタッフのIさんには,日本人の目から見たバリでの生活のことや,逆に外から見た最近の日本のことなどを色々聞かせてもらい大変参考になりました.感謝します.

※ バリの芸能は数多く,どれも有名でいつもカメラを持参するのだが結局撮る気になれない.とくにレゴンダンスはどのような優秀なカメラを持ってしてもその聖なる雰囲気を切り取れないように毎回思う.ということで今回もダンスの写真は1枚もなし!