春に続いて,またバリ島に行きました.研究体験旅行(修学旅行)の付き添いですが,今年は主担でや や気を使う仕事だったのでいつものバリ酔いは控えめでした.それでも有能な添乗員Fさんや現地ガイドMさん,Aさんなどスタッフ諸氏のおかげで,生徒に負 けないくらい今回もバリを満喫しました.それにしても例の事件の影響でやはり飛行機に乗っても最初の2時間位は何となく少々落ち着かなかったのです.
やや警戒が厳しくなった関空をあとにして数時間,JL713便で初めて左側の窓際に座りました.熱帯の上空で翼の後ろに機体の影?が<ブロッケンの妖怪>のように虹を伴ってお供していました.
1泊目のクタビーチのリゾートホテルの食堂のカウンターの上にも,毎朝ていねいに作られたお供えが置いてあります.昨夜は豪華なインドネシア料理セットメニュー.この日の朝食は欧米風のバイキングでみんなおいしいおいしい(enak skali!)の連発でした.初めて見るインド洋にも感激していたみたいです.
旅行がたまたま現地で210日毎の大事なお祭りにあたる週で,デンパサール市の中心バリ博物館前の広場ではバリの自警団?の集会(運動会)に出くわしました.Bolekha ambir photo?(写真をとっても良いか?)と聞くとみんなポーズを決めてくれました.人なつっこい人ばかりです.日本の古い小学校の運動会のような軍隊式の行進や挨拶をしていたのが印象的.綱引きもやって盛り上がってました.
バリ博物館の隣にあるお寺の中のある門の入り口にヒンズーぽい象の像!
昨年に続いてオーストラリア資本のSobekというツアコンのサイクリングで農村を周ります.昨年より少し違うコースでのどかな農村風景を楽しみまし た.弓形の飾り物はバリ独特の祭りの飾り物でこれを見るとバリに帰ってきた実感がします.コースが車道に出たところで,細長い黒い蛇の側を横切ったので, ガイド氏に毒を持ってるのかと聞くと,degree one, dangerous とのこと.おお怖い!
有名な遺跡であるゴアガジャ寺院の洞窟の入り口.電球が切れていて内部は真っ暗.そういえば泊まったウブドのホテルもベッドサイドの電球が切れて取り替えてもらいました.でもクーラーはよく利くので快適でした.
ウブドの代表的な見学コースであるプナタラン・サシ寺院の境内でお祭りの準備に忙しい村人達.各種のお供えを準備していました.
プナタラン・サシ寺院の境内のとなりの空き地で闘鶏をやってました.祭りの最中ということで警察も公認ではないかとのガイド氏の話.鶏の足に鋭利な刃物をつけて戦わせます.人によっては1か月の給料以上を賭ける人もいるとか.
最終日の早朝,Ubudのpasar(朝市)を見学しました.以下朝市の写真が続きます.スーパーもあるのですが,やはり地元の人は必要品は朝市で買うようです.大部分は前述のようにBolekha ambir photo?と尋ねて撮ったものばかりです.やはり生活場所だけにそれぐらいの配慮は必要かと.これはバナナを運ぶ軽トラックの荷台.
pasar(朝市)の続き.バナナか何か植物の葉で作ったお供えの入れ物を売っている.
pasar(朝市)の続き.東南アジア独特のカオスとでもいうべき混沌とした日常の象徴.
pasar(朝市)の続き.人々のなりわいをみながら,世界が滅ぶとしたら,アジアでは日本が最初で,たぶんここは最後まで残るだろうと若い同僚と話した.
鶏の肉を解体して売っている.小さい時の市場の記憶につながる貴重な風景.鶏を生きたまま買って帰る風景にショックを感じた生徒も多かった.
お菓子を売っている.色とりどりのお菓子だが,すごく甘そう(manis skali).
これもお菓子.アルコールをあまりたしなまないバリの人々にとって甘いものは娯楽の一つと聞く.
果物の数々.今回も別のスーパーで買ったマンゴスチンを関空に着く寸前にそのままにしていたのに気づいて,着陸前に慌ててお腹の中に入れた.
信心深いバリニーズにとって線香はかかせない一品.しかし観光客なれした売り子は日本語で「線香いかが?」と聞いてきた.
ウブド中心街の市場入り口のスーベニアショップ街.観光客であふれかえっている.2人の生徒は同じおみやげを7ドルと4ドルの値段で別々に買わされたと喜んだり,悔しがったり.
サヌールとクタの中間のバイパス沿いに大きなマタハリデパートができました.中には大型スーパーや専門店街,フードコートなどがあります.フードコー
トで各自好きなものを頼んで食事したのですが,少々地元の食事に飽きた私は日本食の店で日本風焼き飯を頼んだのに出てきたのはやはりナシゴレン(インドネ
シアの焼き飯)風味でした.ちなみにコカコーラが3500ルピア.焼き飯が9500ルピア.卵スープが4000ルピアでした.当日の換算レートは1
円=80ルピアです.ここのスーパーでナシゴレンの素や海の塩田で作った天然塩など地元食材を幾つか買いました.HALAL(イスラムOK)マーク入りの
食品が多く,よいみやげになります.
ただ,ある女生徒の誕生日ということでホテル側の好意でせっかくいただいた花束は,植物検疫がうるさく日本まで持ち帰れなかったのが残念.最後
に病人が出たりして,お土産がほとんど買えず,余った5000円相当のルピアを持って再びインドネシアに行ける日を楽しみにしたいと思います.
このように私の担当となった今年の研究体験旅行は無事終了しました.体調を少し崩した生徒もでましたが大きな事故はなく,インドネシアを
通して,現在の日本を考えるという当初の目標は達成できたように思います.現地で世話になったみなさんに感謝申し上げます.なお,生徒中心の写真等は勤務
校のオフィシャルサイトにいずれ掲載する予定です.