Calgary日記(メモ帳より)Part2 8-12 Aug.    31.Aug-19.Oct 2003収録
ここではちょっと裏話などを中心に紹介します(下記のサイトも参考にごらんください)

Calgary日記Part1

Calgary日記Part3

Calgary日記Part4

オフィシャル巡検記

8 Aug. Burgess Shale

9 Aug. Flank Slide & Buffalo Jump

10 Aug. Calgary Ice Age Remnant


8/8(土)今日はいよいよ巡検初日,待ちに待ったBurgess Shale
05h30m起床?  
 夜,断続的に起きて,深い睡眠取れず,まだJetRagを引きずる.左足のかかとのマメがやや痛い.新しいつっかけを素足で履いたためにできた両足の甲の皮の剥けも痛む.どちらもカットバンを貼り応急手当.月星のトレッキングシューズを履くが何とかなりそう.
06h45m CascadeHallへ
 もうみんな集まっている.Registrationと巡検へのWeaverの書き込みをHallの中の臨時のカウンタで最初に行う.名を告げると大きな封筒,Proceedingと黄色いナップザックが渡される.なるほどこれが今回のグッズ(前回は巡検バッグだったが).例のアシストの件を言おうとすると封筒の知るしに気づいて,あなたのためのcheckがあるが日曜日にしか渡せないと言われる.初日で聞き取りが難しい.とりあえずThank You very much appreciateと言うのが精一杯.でもこの話ちゃんと通っていて嬉しい.さらにWeaverにサインをして受付の女性に渡すと彼女がWitnessの欄にサインをして終了.
 外にでて見渡すと日本人の姿も何人かある.バスに乗り込み中央位の左側窓際を確保.誰か他の国の人が座ってくれないかと待つが,座席には相当の余裕があり,結局1人で広い座席を独占.満員と思ったバスは30人くらいか.
07h15m 早速出発
 市内を抜けるとシドニー郊外のような平坦は地形.Left hand side, We saw a Olympic Game area. Right hand side we saw flat eroded plain. sand stoneがridgeを作ると説明.そのridgeにpine treeが生えている.説明はJhon(from Burgess Foundation)とても親切で説明ずきだがちょっと早口で聞き取りにくい.さらに郊外に出るとドラムリンの列.ハイウエイが何度か小さな橋をくぐる(あとで解ったがこれ,動物がハイウェイを横切るためのものだそうだ.その説明があったというが聞き逃してしまった).橋のところ以外は両側の道路際には柵があり動物が道に出れないようになっている.
 山手に差しかかるといきなり切り立った山容が見えてくる.Front Rangeのおでまし.谷間がせまり,右手にセメント工場.あとどんどん見事な崖を見せる山が次々と現れる.Mt.Rundel Castle Mountainなど.ややHazeと逆行で見にくいがspectacularな風景.ちょっと雄大すぎて声が出ない.その後も次々と現れるが右手に座って失敗.逆光で良い絵が撮れない.左手には素晴らしい山が次々と現れる(次回左手に座ろうと決意).
 バンフを過ぎてYoho Parkへ入る.途中Switch Backでバス道が上がるところもある.普通の車は何とか上がれるがバスはバックで登る.ちょっと不思議な風景.スペイン人が怖がった?などとJhonはjokeを飛ばしている.人数が多いのでバスの席で2班に分かれる.我々は後発組に.しばらく走って,
09h50m Takakaw FallsのParking到着
10h00m Start for Burgess Shale
 左手に小屋が1軒あった.昔は〜と言っていたがAvalancheで昔何かが埋もれたという話をしていたように思う.後発組の我々はトイレ休憩ののちゆっくり出発.あとは少し朝露でぬれた滑りやすい道をどんどん急登していく.ガイド氏のピッチは速いが,ピッチの遅い人が前にいて(南アのおじさん),この人の後ろでペースが狂う.ガイド氏Jhonはたびたび立ち止まって我々を待ってくれる.滝を見下ろす高さまでくると少し道がなだらかになってぐるりと方向がかわりほどなく小さなきれいな池のほとりに出てここでtake a rest.1人のUSのおじさんが少し遅れた他はまずOK.結構きれいな花や珍しい植物が目につく.赤紫の花がきれい.蘭か擬宝珠に似た花がすでに種をつけている.
 さて休憩ののち,少し登りはゆっくりとなり,Yoho PassをEmerald Lakeとの分岐のところまで進む.ここでclosed areaの看板.ガイド氏の説明.何かMoving Sensorで立ち入る人を監視しているとか言っているように聞こえたのだが,−−.あと林間帯に入り,それを左に曲がって抜けると,とたんに右側に凄い山容の山と氷河が出てくる.それに見とれていると,左側はほぼ垂直な断崖で我々にのしかかる.こんなところは日本アルプスにもまずないだろう.黒いshaleやlimestoneなどの岩相も美しい.やがてさらに左に折れていき,EmeraldLakeがきれいに見えるところで,
13h15m Lunch
 足元のshaleは弱変成をうけてmicaなどが形成.slateになって細かい微片理も見れる.Jhonの話だとCathedoralのLimestoneから離れるほど変成が進み化石が乏しくなるとのこと.変成作用の時期について質問あり.ちょっと答が聞き取れず要Video check.
13h45m 再び出発.
 右にEmeraldLake.左に高い崖を見ながら爪先登り.やがて樹林帯が消える前にJhonがwashroomに行くなら今のうちとannounce.やがて右手下に万年雪を見る.表面がPinkに色づく場所あり.その理由を説明されるがよくわからない.Emerald Lakeの色の説明.water flourがちょうどparticle sizeの光を散乱させる.云々.道の両側の花が増えてくる.最後はお花畑状態.雪線を越えているのか?GPSがあれば高度がわかるのだが,---.
 やっと斜面を大きくトラバースして最もYohoPassの遠いところまで辿り,ここから一気にWalcottQuarryに向けてジグザグに登っていく.距離は数100mか.これが遠い!最後の気力を振り絞る.
14h45m あっけなくQuarryに到着.先発組と合流
 一気に服を脱ぐ.背中が汗で濡れている.思ったより少し広いテラス.右がわにQuarryの崖.天気は素晴らしい.風がここちよい.まず生徒向けHP用の附高祭Tシャツの写真を撮る.荷物を置くのももどかしく,ビデオと写真を撮る.紫外線が肌を焼く.セーターは全く不要だった.もうみんな血眼になって化石を探している.幾つか岩片を見た後,たまたま目を落とした石の表面に丸いコインのような模様を発見.アノマノカリスの口ではないか!周囲に告げるとみんな集まってくる.誰か専門家がこれはniceとか言って持っていく.JhonがQuarry左端の赤い箱と開けて,ビニールに包んだ展示用の化石を持ってきて展示する.マルレラ,やはり小さくまた完全でない.アノマノカリスの口ひげもオキアミLLサイズである.カナダの老教授(あとで風船カメラおじさんと解る)が小さな三葉虫を見つけてJapaneseに見せてあげようと持ってくる.小さい8字型のものをビデオで撮る.
 やがてJhon氏の講義が始まる.バスの中での立ったままでの話といい,ガイドとしての急ピッチの先導をいい本当に体力のある人だ.これをほとんどビデオに撮る.約1時間の滞在はあっと言う間に過ぎる.当初の予定出発時間はもっと早かったがJhonがぎりぎりまで伸ばしてくれていた.
15h48m Quarryをstart
 登ったときは最前列で下りは後の方のグループで降りる.お花畑の中をどんどん降りていく.カメラで花の写真を中心に撮る.やがて林間帯に入るあたりから,前に2人の女性がゆっくり降りるのにつかえて,少しペースが落ちる.ここで抜けば良かったが,keep our pace,behind youと遠慮して後ろを行く.これで無理に膝から下を踏ん張ってそれがあとで効いてくる.行きとは逆に左に氷河とそこから流れ落ちる滝,右に聳えたつカテドラルを見ながら,例の難所を抜ける.GuideがDon't stop.stopしたらdrop stoneの直撃を受ける確率が高くなると言っていた場所である.この手前でやっとくだんの2人の女性に道を譲ってもらった私とN氏はどんどん飛ばす.途中リスが何か食べているところに遭遇.写真を撮る.大分歩いてやっと分岐,さらに池畔に到着.かなり足がくたびれているのが解る.
17h00m ここでしばらく休憩.
 ここから今度は急登だった滝からの道を反対に降りる.足を踏ん張るのでひざの両側の健が限界に来だしたのが解る.saveしながら降り,途中の沢のところで前を行った日本からの3人組を追い越し,痛さが限界に達した頃,やっと滝のParkingが見えてきた.ほっとした.朝は湿っていた道も今日の良い天気で乾いてあまり滑らない.天気が良かったのは本当にLucky.おし雲がかかっていたり雨が降っていたらせっかくの巡検の景色も大きくスポイルされたと思う.TakakawFallsは高さ270mでカナダで2番目に高いとか.滝のところで写真を撮り,トイレをすます.
18h40m
 バスに乗ったがくだんの女性2人がいない.ここまでたどり着かず途中の国道のところで乗せるらしい.
18h50m Dinnerに向けて出発.
 YohoPassのスィッチバックを再びBackで降りてしばらく走ってYohoParkのドライブインのレストランに.
 ここでラザニアとサラダ,パンの夕食.外のテーブルで食べる.南アフリカの彼と隣り合いに座る.前に座っていたオーストラリアからの夫婦とはほとんど話さなかった(この奥さんの方はもう一つFiendlyではなく結局一度も話さなかった).あと小さな子供が口の周りにジャムをつけてお菓子を食べていたのがかわいく,父親の許可を得て,写真にとる.Gift Houseがあったのを見つけて,バスに乗り込む前にあわててポスターを購入.地図を買ってた人もいてしまったと思う.
 バスの窓からはまだ夕刻のようなアルプスじゃなかったカナディアンロッキーのびょうぶのような壁がまた次々と見えてきて果てがない.やっとセメント工場が見えて,FrontRangeを抜け出した頃,少し暗くなりだして,ドラムリンを通過.10時半近くなりやっとCascade Hallに帰着.
 自室でシャワーを浴びて念願のビールを飲む.ノートPCにphotoを転送.この夜はすぐに寝付いた.初めて朝まで熟睡.5h20mの目覚ましで起きる.

8/9(日)Flankslide と Buffalo Jump
05h20m起床
 集合時刻に,CascadeHall前に集合.今日は人数が少なく,2台のバン.そのうちの1台に乗る.運転手は講師みずからハンドルをにぎる.助手席に座る.95000のoil industryがあり,カナダは石油輸出国だと胸を張る.しかしすでにほとんど調べられてsurveyは新たにやっていないとのこと.BuffaloとBisonの違いを聞く.ほとんど同じとか.ただBuffalo stoneというのがあり,これはアンモナイトの化石でシューチャーラインがバッファローに似ることかららしい.火山活動はと聞くと,白亜紀末にモンタナであり,また4〜5000年前にはオレゴンの南からの灰がCalgaryにも降ったという.
 さて,南にしばらく田園風景の中を走る.Okotoksの野原のなかにポツンとあるBig Rockに到着.駐車場から少し岩まで歩く.ななかなかグッド.カンブリア紀のQuarzite主体の礫岩である.一応他の客もいた.その後,BlackDiamondへ.展示用?の油井とトイレとインフォメイション.後は見るものなし.このあたり起伏の少ない丘陵と平原.丸くドラム缶のように丸められた藁たばが目立つ面白い風景.ウエスタン映画のロケ地にもなったとか.
 ずっと南に下がってFrontRangeが出てくると荒々しい山肌が見えてくる.FlankSlideの手前,西に走るようになった道路で事故?1台の車が道路端の斜面を駆け上がっていて,1人男がふらふらと降りてくる.あとでN氏に聞くと,エアバッグが出ていたとのこと.その後FlankSlideのあたりでパトカーとアンビュランスに出くわす.やはり事故みたい.途中一か所山肌に焼けたところを発見.Guide兼運転手のWayneが山火事の後だという.そういえば今日はhazeで遠くが見えにくい.
FlankSlide 
 若い兄ちゃんがTrailを説明しながら案内してくれる.各Stopで岩石や災害の話をする.結構時間がかかった.様々な話をはさむ.聞き取りが難しい.たしかに凄い災害の後だが,昨日の景色を見たあとでは規模への凄さは多少薄れる.なぜこれだけ遠くへ流れたかを4つの説明で紹介した.
1.空気のクッション
2.glidingによる細粒のベアリングのような働き
3.粒間のたたきあいによる加速
4.AcousticなResonanceによる加速
見学トレイルを周りながらの説明.助かった女性と赤ん坊の話.鉱山の工夫の話など次々出てくる.これでぐるりと回るのに小1時間.あと記念館みたいなところで土産をみたりして,Parking近くのテーブルで昼食を取る.例の紙袋をもらい,女性の多いテーブルに座る.そのあとバンに乗ってBuffaloJumpに移動.
BuffaloJump
 広大な平原の奥に少し段丘のようなものが現れる.しかしこのあたりの起伏は小さい.駐車場から歩くのがやけに遠いと思ったら,シャトルバスがあった.これに乗り,博物館に入る.
 ここでも若い兄ちゃんが案内してくれる.自分のancesterがという話がやたら出てくるので,NativeIndianの血を引いているのだろう.そういえば日本人にも少し似たところがある.髪を上だけ金髪に染め,両耳にピアスを開けたなかなかかっこいい兄ちゃんである.スタッフにも一見NativeIndianらしい人がいる.ビデオ(10分)を見た後,各フロアーでの丁寧な説明.屋上が断崖の上となっていて展望台まで散歩.ここでもNativeIndianの魂(spilit)やBuffaloの埋葬の話.
 帰りは18hの出発だったので途中でレストランによるとの提案.19h30m前にCasaRomaのPizza&Steakの店に立ち寄る.8.4$のCasa Roma Pizza(まずますおいしかった)とカナディアンラガービール×2本.ウエイトレスはみんな若い子できれい.ブラジルからの3人組と同席.ノンネイティブを探す旅は続く.
 夜,もう一人の同室の宿泊者が来ないのでフロントに聞きに行くとき,Deerが一頭(結構大きい)ゆうゆうとCascadeHallの前の芝生の上を散歩.一瞬SAのKrugerNP.を思い出した.結局同宿者は別の部屋を確保したとかで来なかった.

8/10(月)Calgary Ice Age
 朝6時すぎ起床.
9h出発 きょうもVanが2台.結構人数が多い.黒人の男が来たので手招きして隣の席を示す.彼自己紹介でニジェールから来たと聞いたがNetherlandからの男であとでDrだと解った.環境科学のresearcherだと言っていた.カルガリーの街を抜ける.北西へ.最初にゴルフ場のようなところで風が強く昨日ピーカンの天気で暑かったから.昨日と同じTシャツと半パンにしたのがまずかった.何一つ上に羽織るものを持っていない.そうそうに車に引き上げ何も聞いていない.どうしようかと思案するが仕方がない.2つめ,3つめと少し陽がさしてましになりそうだったが今度は小用が近くなった.
Stop4でBigSpringHillsのParking着.トイレがあって助かった.例によって車の後ろに積んだ紙袋にサンドイッチと果物とケーキ(これが甘い!).そういえば休憩のとき,星形の断面の長細い原色のガムみたいなのが配られる.食べ物だという.カナダ人はむしゃくしゃ食べているが一口かんで土産にする.あとStop4のSpringの前のベンチ&テーブルでlunch.
 今日のサンドイッチはチキンが当たりこれがパサパサで塩味がなく美味しくない!マンゴジュースで何とか流し込む.いつもケーキは甘いので残す.前の露頭はlimestoneで孔が随所に空いている.巡検案内書でTufaというらしいがこの時は何か変な名をいうと思ってた.depositstoneでDevonianと言ったように思ったが良く見ると樹幹や根の跡が残っている.springのCarbonateのdepositでもっと新しいみたい.場所を谷間に移し,U字型の谷底や地形の成因の説明を聞く.deggrationなどの説明.帰ってからもN氏と議論したが完全には意味が取れていない.図を書いて説明してくれたのだが,−−−.
 このあとまたバンに乗り込みstop5.ハンモックモレーンの西端の谷を見る.どうも地図や説明で南北が逆なような気がするが,−−.釈然としない.参加者も一様にここはどこなのかと首をかしげる.両隣のオランダのダミアンとフランス人の博物館の女性もどこなのかといぶかっている.あとでN氏に聞くとハンモックモレーンというのはちゃんと専門用語であるそうで最初は地名かと思った.氷河が後退したあとに滝やLakeができたという話なのだがいまひとつ判然としない.
 このあとBowRiverとDamSite.都会が近いのにすごくきれいなところ.河をラフティングのイカダが下っていく.Gravelの層の上に厚さ1mくらいの細かいwind成層のmudが載る.山手には段丘?の上に家がありそこが最上位デルタの湖水面だという説明.その前のstop6ではその湖水にデルタが突き出したという説明があった.同時に典型的なFanが見られるとも.また河が蛇行している.post glacialのinsisionがどうのこうのとの説明.巡検マップに記述.あとデルタに降りてBow河の対岸の段丘やデルタ最上面の確認.その後デルタ上面の瀟洒な店が並ぶところを横切りトイレ休憩にケンタッキーの店の前の駐車場にへ.teke wash room.このあともう1か所,pre-glacialの谷地形を見るため寄ったがよくわからず.この講師の説明は聞き取りにくい.
 一路ボウ河ぞいにカルガリーに帰る.新興住宅地の工事現場などを過ぎ,ボウ河の対岸に段丘らしきものが見えたが撮影できず.17h前に帰りつく.一息ついて,出掛けに寮の前で,N氏と喫煙中のフランスのおねえさんと話す.彼女はジャニスジョプリンのようなゆったりした服をいつも着ていて,またタバコをいつもふかしている.フランス語の発音などを習う.
 何か腹が減ったが19h前にIceBreakerへ向かう.例の名前を入れたポシェットを首にかけたり黄色のザックを持ったりした人がぞくぞくと集まってくる.19h頃会場に入る.長椅子の太った女の人のとなりにMay I?といって座る.すぐに彼女はどこから来たのかなどと聞いてくる.高校生の娘さんを連れてきたオタワの高校の先生だった.2人の大学生の兄がいるが娘には地質学を専攻させたいと2週間前からGrand Canyon〜カリフォルニア〜オレゴンとロッキーを北上してきてカナダに入ったとか.うらやましく娘さんにはIs She a good teacher?おかあさんにはIs She a good student?と聞く.やっと食べ物が用意されてきてsee youと辞す.
 食べ物はもうひとつ食べたいものがないが,すしがでているので1つ皿に取る.あと野菜などを取って誰か話す人を探す.日本人が何人か目につくが日本人だけで固まるのがいやで,Sydneyでも会った女性が声をかけてくるがすぐに辞して人を探しているとN氏と出会い,先日キャンパスで出くわしたNZのGlenを探す.すぐに見つかり3人で話す.NZの教育事情などなかなかよく分かる.フランスの彼女が加わるが彼女はあまり話さない.その後有料!のビール3.5$を買って,何となく印象的な日本人と会う.三重県のMさんだとすぐわかる.南アの地質図を借りた例を言う.彼はJICAの仕事で南アに行ったという.さらに当時N大に社会人院生として在学中に,パキスタンの留学生がいたので,彼の故郷のパキスタン−インド国境の興味ある話をしてくれる.国境ではその日パキスタン兵士15人が殺されたニュースが流れ双方殺気だっているさ中だったそうで緊張感あふれる国境を見聞きした話を聞く.アフリカ談義に花が咲く.キンバーライトのサンプルを送ることを約束.そのあとダミアンと出会い一緒に写真を取る.彼はヨーロッパの充電器を持ってきたので使えない.US用の器具を明日買いに行くという.ひょうきんな男でDrを取ったあと仕事をハンティングしているらしい.あとインドから来たシャンカールと自己紹介.その後カナダの結構偉いさんが半パン,サンダル履きで登場.何でもGeoHeritageSiteを守るための署名を集めているという.早速応じる.彼はプレカンのSedimentary構造が専門でストロマトライトや22億年前のgreen〜redに色が変わる地層が不整合で覆われるところがあると力説する.green〜redの変色はOxygenのincreaseが原因だという大変興味ある話.
 ストロマトライトの露頭写真をバルーンにデジカメを載せて撮った写真を見せてくれる.なかなか面白いアイデア.Websiteに写真があるかと聞くとemailで送ってあげると言われる.一応帰ったらメイルを送ることにする.
 ストロマトライトの成長パターンというのが上から見ると配列にタイド(潮)の影響が見られ,タイドに直角に構造が並ぶらしい.ということをオーストラリアのハメルンプールとの比較で検討とのこと.大変興味ある議論だった.Non-Nativeをまったく意に解さないペースで一気にしゃべる彼の英語だったが,これは専門的な話なのでよく解って良かった.フルーツが出たのでもう一度皿に載せ,シャンカール,ダミアン,N氏,M氏で話す.そして21h30m近くなったので日本人3人で帰途につく.M氏はGlaciarHallとか.あと自室でビールを1本開け,日本からのどん兵衛たぬきに湯を注ぎ食べる.うまい!
12h30m就寝

8/11(火)学会初日
 朝6時まえに起床してしまう.朝目覚めるともう眠れない.あいかわらずJetRag続く.しかし夜中に起きなくなった.
朝写真をLinux領域にもbuckupしていてBurgessのファイル番号が急に飛んでしまったことに気づく.うわーと恐怖感にさいなまれるがどうも勝手にカメラがメモリカードの交換時に番号を飛ばしたようでタイムスタンプを見ると連続している.ただNikonViewで転送するとフォルダ内にinfo.txtが残らない.これは困ったことである.
 とりあえず写真はMyDocumentやデスクトップ,Linux領域などに何重にもコピー.しかし1つのHDD上にしか残っていないのばちょっと不安.昨夜自宅にロビーの電話機から電話.カードでOK簡単.
 朝コーヒーを発泡スチロールカップの底に中国製竹箸で3つ孔を開けた即席コーヒーメーカーで入れる.MJBのレギュラーglindを入れて毎日沸かす.20$デポジットのケットル大活躍.
 朝ごはんも食べずに今日は11h40mに銀行に行く必要があるのでそれまでにココアを探すため,もう一つ教えてもらった方のショッピングセンターを目指す.キャンパス西端を歩くが駐車場ばかり.その間,カナダ地質調査所のオフィスを発見.靴ずれが痛いが我慢して歩く.やがてやっとハイウエイが見えてきて,これをparkingの間の歩道橋で渡る.coopとかかれたスーパーが見えたのでここに入る.cocoaが棚にあるがsafewayと同じく砂糖入りしかない.仕方なく店員に聞くと親切に案内してくれた別の棚に純ココアがあった.co-op pure cocoaと書いてある.もう一つケーキ用のTipも紹介してくれるがこちらを買うことにする.3.99ドルと量の割りに格安.あと切った麦入りの食パンを買う.もう一度歩道橋を渡るとき見慣れた看板を見つける.どうも最初行ったショッピングセンターの西端に来ていただけだったみたい.
 道を渡って大学の方に戻るとちょうどICTのビルの前.学会の様子を見る.フリーの飲み物やお菓子が出ている.荷物を置きに帰って一旦シャワーを浴びる.ひげをそっていなかった.
 すっきりして黄色のザックにパスポートと900ドルの小切手の入った封筒を確かめて入れ再びでかける.
11h30mのkeynote lectureの終わりに間に合う.しかしCaveの中の話をしている.確かロッキーの話だったとN氏に確かめるとこれでいいという.最初はその話だったとか.終わってinformationのアナウンス.半分も聞き取れず.11h45m終了.bankに行く人は前にくるようにとのことで,お金がかかっているのであわててそこに行く.シャンカール,ダミアンなども来る.ここで韓国のKim氏と出会う.なぜか話すことになって一緒にバンに乗る.彼は1月に九州に来て火山を回ったとのこと.福岡に滞在.フェリーだと安いとか色々話す.もう一人隣あったのはアメリカインディアンだというUSのワシントンDCに住む女性.彼女はインディアンへのEducationの仕事をしているがteacherではないという.あとスペイン人の先生などで定員一杯のバンは例のショッピングセンター内にあるbankの前で止まった.Royal何とかBankで少し待たされたが全部話は通してくれて,こちらはcheckとパスポートを見せるだけでOK.900カナダドルの現金を受け取る.いつかのシドニーとは大違い.国民性の違いかこのあたり大変しっかりしていて好感を持てる.現金もわざわざ使いやすいように小金を混ぜてくれている.いたれりつくせり.小切手と何かもう一枚ついていたがIts mineとか言って連れていっていくれた人がその紙は持って取ってしまった.あとは署名するだけ.
 帰りもKim氏を話して彼が日本の高校の教科書を欲しいと言ったので送ることを約束.ホールに帰る.Kimが昼飯を食べようというので,ICTの中に入る.N氏と会い,Kim氏は勧められたハングルが書かれたカップ麺を選ぶ.私はホッドドッグ(2.5ドル)とグレープフルーツジュースを頼む.Kim氏は売り子のアルバイト嬢が韓国人で久しぶりに母国語を話したと喜んでいた.Sydney2000には来なかったが97年に奥さん(中学の英語の先生)の付き添いでSydneyで45日間の英語の研修を受けたとか.でも彼は日本人と同じで時制を気にしながらしゃべるので私の方も気軽に話せた.このキャンパスの店と言えば数日前生協のコーヒーショップでN氏がサラダを買おうとして女子店員に日本語で話しかけられる.4回生とのことで日本人は多いですよとの言.その後Kim氏にWindowsXPなら各国語のフォントがあるよと教えてもらってライブラリに出かける.XPの機種を探すが空いておらず一旦自室に帰る.ライブラリには大阪弁の学生が数人.
 再び自室でN氏に聞くとIEならフォントOKかもという.しかし2人共JetRagの洗礼.睡魔に勝てず私は2h寝て16hに目覚める.聞きたかった講演の後半は聞けず,ライブラリが閉まるまでにメールチェックにトライ.普通のNTのIEでOK.Webmailで日本語メールを読む.2件返事を書くが書く方は日本語変換を持たないので,ローマ字で返事.PCに向かって日本語をつぶやく男にも会う.5hを回っても一向にみんな帰らない.とりあえずLAXホテルを幾つかチェックして帰る.RamadaLaxがよさそう.自室に帰る途中生協に寄ってフードコートで夕食を買う.中華のCombiSpecial1item 4.75ドル.トウフを選択.ずいぶんたくさん載せてくれる.
 自室で早速夕食.このCombiを食べる.今日はトウフのタレもかかって仲々美味.米がジャポニカでない以外は問題なし.量もたっぷりあるがもやしいためもおいしく全部平らげる.その後N氏と話しながら今朝買ってきたpure cocoaを使ってfault実験の準備.とりあえず15setほど作る.その後ビールを飲みこの日記の残部を一気に仕上げる.何とか今日までの分を書こうとブランディの水割りも急ピッチ.現在23h近く.何とかこれを書き上げる.N氏はOralの原稿の執筆中?寝ているのかな?今日はここで終了!

8/12(水)学会2日目 RoyalTyrrell博物館見学
 朝4h25m トイレに行くため起きるともう眠れない.昨夜はブランディの水割りを大分飲んでその勢いで眠った.ちょうど一週間立つのにまだJetRagが取れていない.N氏は寝てしまったのでまたTrialKitをせっせと作る.cocoaが安かった(3.99ドル)のでたくさん使う.Layerにしてもよいみたい.ただflourもcocoaも随分乾燥してるみたいでちょっと日本のものと違う.日本のものを皿で放置して風邪を引かせたもののような状態.6hまでかかって10個作り上げた.あと残りは22個.
 今日はRoyalTyrrell博物館.
8h40m出発
 北に向かい段丘面に出る.左(北)は保護区とアナウンス.Calgaryの北東へバスは走る.ゆるやかな丘,あるいは平原が続く.道はほぼまっすぐ.ところどころ小さなwell.油田かあるいはwater wellかわからない.Glaciarの説明.K/T境界の説明はVideoにとり逃す.何とかValleyに出ているとの話.そうこうするうちにHorseValley.続いて急に露岩が増えたと思うとドラムヘラーの入り口に差しかかる.映画のセットのような街.Videoに撮る.いたるところに恐竜の人形.そこから約10kmだったか突然badlandの中に博物館の看板が現れる.
10h15m 飲み物をもらって入り口でwelcome orientation.こんなにたくさんの専門家を受け入れたのは初めてとか言っている.とりあえず自由時間をもらってみやげをまず買う.ペンとDVD.館内を駆け足でみてまわり幾つか写真を撮る.
12h30m最初のプログラムReconstraction Company
 研修室で化石の型取り実習.castを取る意味は軽く展示しやすいのと壊れても作り直せるからという説明.他の博物館との交換も重要.例えばステゴサウルスはこの辺りにはいない.また映画のJurasic parkは本当は白亜紀の恐竜が多いが名前の語呂がいいのでそうなったとか.日本は恐竜ではいいお得意先だとか興味ある話が続く.鳥と恐竜の骨を似る(almost same)というのが印象に残った.このあと自由時間を得て外の遊歩道をN氏と見て廻る.博物館を中心にして盆地状にBadLandが拡がる.地層はほぼ水平.入り口の黒っぽい層は石炭?あとビデオと写真をとりぐるっと廻って帰る.もう一度みやげと館内の展示をチェック.みやげに指輪とアノマロカリスのコーヒー入れを買う.再度出し物のBadLand or GoodLandに実習に参加.いきなりセリフを与えられてドラマを演じる.恐竜発見物語だが筋は何となく聞き取れるが細部がほとんど解らない.Nativeのそれもかなりのスピードでしゃべられるので英語についていくだけで必死.こいつら世の中英語だけで事足りると考えているとしか思えない.某国(前の開催地)のGという奴もいたがこいつもきらいな部類だ.前の学会での印象が悪い.あとゲーム形式のクイズみたいなのを4つの班に分けられて行う.英語について行けないものにはほとんど拷問のような実習であと何分かばかりが気になった.ただ不思議なもので段々と聞き取れるようになっていったが.
16h40mやっと終了.ちょっと時間があるので恐竜Sueの本パンフを買う.あと展示のビデオを取り直して出ようとしたとき,K/T境界の写真と展示を発見.これをビデオと写真に取る.
17hより外のテントでバーベキューdinner.最初に飲み物を買うため列に並ぶ.beerはlight or heavy?と聞かれ思わずheavyと答える.3$.あとMさんが寂しそうにしているのでその前に座る.隣のUSの地調の人(奥さんはbankに行くとき会ったネイティブインディアンの方)と話す.私がグールドの本は難しいというと彼もうなずく.K/T境界の恐竜の絶滅についても一通り説をレクチャーしてくれた.途中で列が終わったのであわてて食料を取りに行く.サラダはもうほとんど最後.パンにサラダと肉をはさんで食べる.彼の娘さんは14才で9th grade.本ばかり読んでいて11th gradeの実力があると娘を褒める.このあたりなるほど文化の違いを実感.あと地震の話をしてBusが来たので別れる.なかなかいい人だった.バスは行きとちがいどれに乗っても良かったが終わりの方の空いたのに乗ったら,19h30mの一番遅い出発と言われ乗り換える.
これで19h発.バスはどんどん西へ太陽を追いかけ,カルガリーへと帰っていく.
19h40m 少し夕暮が迫ってきた.あと1hほど眠ってカスケードホールに到着.
原稿の準備で徹夜というN氏をしり目に11hすぎ床に就く.4hすぎまで眠る.いったん目が醒めるがまた8h前まで眠る.

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