<Diary with linux, geoscienceguitar & others> 2005.Dec.
「備忘録/日記」(自分のためのメモですが何かの参考に,背景も晩秋モードに変身

2005 12/31(土 BSでロック50年史.何とか間に合ったジャニスとジミの白黒動画を録画.デ ジタルに落とす.
 ジェスロタルが ハーモニカを入れたブルースをやっていたのにびっくり.アニマルズがモンタレー万歳みないな唄を歌ってたり,プロコルハルムの青い影やバニラファッジの キープミーハンギンオンなどなつかしい曲のさわりが見れた.野村義男のリトルウイングに感心.昔からギターうまいなこの子は.
 結局ときどき家人が見ている恒例の歌合戦をときどき覗きながら,震源マップの最終調整.表示座標の調整は終わったが,ヘイトフィールドで地形を透過画像 にすると震源が濁る.これを直すのはちょっと年内はあきらめて,越年.あとDEM関係の試作を年初の目標とする.プライドとかいうどつきあい合戦といい, 歌合戦といい何か速い動きのみの世界を見せるみたいな番組が先行しているけれど,もうそんな時代ではなく,むしろじっくりと世界の動きを見据えるような知 性が必要とされる2006年になるのではないかな?もう必要以上にはしゃぐのは大概にしておいたらというのが2005年の私の総括.今日は土曜日だったこ とを知る.

2005 12/30(金 昨日京都まで車を飛ばす.桂川SA出口で「東京」と漢字で書いた板を持つ外人 ヒッチハイカーに出くわす.
 どうも高層天気図からは12月の寒冬モード は一段落か.今日も少し日差しが暖かい日中.金剛山の雪はほとんど見えず.紀和の山の北面の雪はまだ目立つ.自宅の雑用とネットの徘徊で遊んでしまい,研 究の続きは先ほどから.ちなみに徘徊中に見つけた面白いオーバー クロック実験の動画.CPUって兵器になるかも.
 さて昨日以来の続き.とりあえず数値地図データは2次メッシュ4個分の統合まで完成.ここから任意の緯度経度での切り出しを考える.
切り出しは数値地図の2.25秒,1.5秒格子をi,jに変換して切り出すが,これが何とも苦労.いつものことながらきっちり整数値に合えばよいがそうで ないと少しずれたりとややこしい.とりあえず何とか中越地震の地域の切り出しを行う.北緯を37.0-37.6東経を138.500-
139.3として1280*1440の格子の作成. xyzとpgmは無事終了.
これに5月の連休に作りかけた震源表示のpovray用のファイルを合体.
povray +Itest.pov +Otest.ppm  +FP +W1600 +H1200
とレンダリングするが,なかなか地図と震源の摺り合わせはややこしく,今日はこれまで.BBCはヨーロッパ中部の大雪を伝える.確かに高層天気図には5つ の波動の張り出しがあって,中部ヨーロッパは-30度の寒気に覆われているのがわかる.

2005 12/28(水 500hPaの波動はかなり多極化したけれど今日も小雪の舞う1日.休暇を 取って震源マップをいじる.
 まずpovrayのインストール
apt-get install povray   で
1:libpng10               ########################################### [ 50%]
2:povray                 ########################################### [100%]
とインストールされるこれでOK.
プレートのスラブの形状は
http://www.seismology.harvard.edu/~becker/igmt/ にデータがあるのを発見.これはこ こからの情報による.

今日の数値地図をコンバートしたxyzアスキーデータから,GMT用grdデータへの変換作業は通常作業用備忘録に残しておくのだが,今回ちょっとやっか いだったの記録しておく.

あと,xyzファイルからgrdを作る作業はこ こに詳しい.
しかしこれが以前5月の連休にここでお手上げであったようにやはりなかなか苦戦.
xyz2grd 5538.xyz -G5538.grd -I2.25c/1.5c -R138/138.99937/36.66667/37.33292 では
xyz2grd: GMT ERROR: (x_max-x_min) must equal (NX + eps) * x_inc), where NX is an integer and |eps| <= 0.0001.
xyz2grd: GMT ERROR: Please select compatible -R and -I values.
とエラーなのに
xyz2grd 5538.xyz -G5538.grd -I2.25c/1.5c -R138/139/36.66667/37.33292
だとすんなりとおる.どうもよくわかならない.右端のE139.000はデータがないはずなのだが.
さらにその1つ上の2次メッシュも
xyz2grd 5638.xyz -G5638.grd -I2.25c/1.5c -R138/139/37.33334/38
xyz2grd: GMT ERROR: (y_max-y_min) must equal (NY + eps) * y_inc), where NY is an integer and |eps| <= 0.0001.
xyz2grd: GMT ERROR: Please select compatible -R and -I values.
と怒られる.
xyz2grd 5638.xyz -G5638.grd -I2.25c/1.5c -R138/139/37.33333/37.99958
これだと通った.
さらに奇妙なのは,これでできたgrdは同緯度,異経度だとgrdpasteで統合できるのに,異緯度,同経度だとサイズが異なるといわれできない.
念のためgrdinfoで調べると
grdinfo  5638.grd
5638.grd: Title:
5638.grd: Command: xyz2grd 5638.xyz -G5638.grd -R138/139/37.33333/37.99958 -I2.25c/1.5c
5638.grd: Remark:
5638.grd: Normal node registration used
5638.grd: grdfile format # 0
5638.grd: x_min: 138 x_max: 139 x_inc: 0.000625 units: user_x_unit nx: 1601
5638.grd: y_min: 37.3333 y_max: 37.9996 y_inc: 0.000416667 units: user_y_unit ny: 1600
5638.grd: z_min: -999.9 z_max: 760 units: user_z_unit
5638.grd: scale_factor: 1 add_offset: 0
となぜか経度方向だけ1601と1格子多い.これ元のxyzファイルの書き出しが,
    /* write .xyz data */    
    for (jj=0;jj<JJMAX;jj++){
        for (ii=0;ii<IIMAX;ii++){
            xx=ii*2.25;        
            yy=jj*1.5;
            x_dec=xx/3600;        /* EL decimal  */
            x=EL0+x_dec;
            y_dec=yy/3600;
            y=NL0+y_dec;
            fprintf(fo,"%4.5f %4.5f %4.1f \n",x,y,ht[ii][jj]);
        }
    }    
だから問題ないはずなのだが,−−.よく解らない.ここでIIMAX,JJMAXともに1600が入っているはず.

<解決バージョン(5135を例に)>

xyz2grd 5135.xyz -I2.25c/1.5c -R135/135.999375/34/34.66625 -G5135.grd
これがBingo!
x方向のエンドナンバー136から0.000625だけ引いたわけ.
[seagull@localhost Seis3D_map]$ grdinfo 5135.grd
5135.grd: Title:
5135.grd: Command: xyz2grd 5135.xyz -R135/135.999375/34/34.66625 -I2.25c/1.5c -G5135.grd
5135.grd: Remark:
5135.grd: Normal node registration used
5135.grd: grdfile format # 0
5135.grd: x_min: 135 x_max: 135.999 x_inc: 0.000625 units: user_x_unit nx: 1600
5135.grd: y_min: 34 y_max: 34.6662 y_inc: 0.000416667 units: user_y_unit ny: 1600
5135.grd: z_min: -999.9 z_max: 1910 units: user_z_unit
5135.grd: scale_factor: 1 add_offset: 0
と目出たく同一格子数.積年の問題解決か?

xyz2grd 5538.xyz -G5538.grd -I2.25c/1.5c -R138/138.999375/36.66667/37.33292
xyz2grd 5539.xyz -G5539.grd -I2.25c/1.5c -R139/139.999375/36.66667/37.33292
xyz2grd 5638.xyz -G5638.grd -I2.25c/1.5c -R138/138.999375/37.33333/37.99958
xyz2grd 5639.xyz -G5639.grd -I2.25c/1.5c -R139/139.999375/37.33333/37.99958
これで1600*1600になったが,一難去ってまた一難.
これでgrdpasteをかけると
grdpaste 5638.grd 5639.grd -G5638-39.grd
grdpaste:  Grids do not share a common edge!
つまり両方に共通するエッジがないとのエラー.やはり1601*1601にすべき?
わかったのは,grdは各格子のエリアの両枠のデータを必要とする点 で,片方のデータは隣のファイルの端に来る数値地図フォーマットとは相容れない.これを直すには一旦xyzの作成に遡る必要がある.という ことで,一旦xyzから必要緯度経度で切り出すツールを作成することに.しかし何でこんなことに時間を使う必要があるのか?日本の1/3のデータに 7500円も払わせるのならせめてデータフォーマットのコンバータをフリーで配布するのが当たり前だと思うのだが,−−.
 

 気をとりなおして,xyz統合プログラム.つまり4つの2次メッシュ相当エリアのxyzを4個統合して,xyzとpgmをとりあえず作るプログラムを作 成.なんとか2次メッシュ4領域の統合.本当は任意の緯度,経度で切り出したいが今日のところはここまで.すでに何かが入っている文字列をクリアするのに少しはまる.
strcpy(fi_name,"");  
で良いのだ!
とにかくCは文字列操作が何でこんなにややこしいのだ?  Perlにせえよ!の声が聞こえそう.昨年末のこ の時期はスマトラ津波のSimを作っていたのだ.年に数回のC言語の本格的エクササイズ.今年も突入!


2005 12/26(月 先日来の寒波一旦一服と思いきや今日も木枯らしがぶり返す.裏山にはまだ青い 木の葉残る.
 本業が一段落したので,先日来の数値地図のデータ変換プログラムを作る.とりあえ ず,headerをfgetsで読み飛ばすのに四苦八苦.おまけに参考にしたソースがscanfを使っていたのでそのままにしていたら,いつまでもファイ ル内容を読まずここではまる.fscanfにしなければならないお粗末.これお手本にしたのは,ファイルをコマンド行で明示するプログラムだったので, ファイルオープン,読み取り処理が不要だったみたい.さらに未だにポインタの&の処理にとまどうばかり.とりあえず悪戦苦闘の末,変換プログラムの試作は 完了.memファイルがない場合のエラー処理までC言語の教科書と首っ引きで作成.なるほど一旦
if ((fi=fopen(fi_name,"r")) == NULL) {  
    /* エラー処理 */ 
}

などとするとelseの場合にfi=fopen(fi_name, "r")が不要だと初めて知る.Cの最初の部分でまだまだひよこであることを思い知る.それにしてもとっつきにくい言語であることは間違い ない.これを初心者用に推す人の気が知れない.Perlの方がはるかに初心者向きかと.
 ようやく数値地図(50m)の2次メッシュ全体の標高値を読み取り統合して,Povray用に.pgmとGMT用に.xyzファイルを作るプログラムの 一応の完成.早速GMTで絵を書くが,まだxyz2grdの処理に一抹の解らない部分が残るがとりあえずコンター図等は目でたく完成.これであとは震源の 表示をどのように組み合わせるかを考えるのみ.これが完成すればもうひとつのネタの方にむかえるのだが.
 スマトラ津波から1周年.BBCはこの特集ばかり.韓国気象庁の500hPa北半球図では 3波型の偏西風波動パターンがやや多波型に変わってきているように見える.スタッドレスは予約した地元の店ではらちが開かず,隣町のチェーン店を訪ねる. 在庫が豊富とのことで速攻で予約をキャンセル.立ち所に30分の待ち時間で交換完了.おまけに1万5000円も安い.これだから地元の古いタイプの店は駄 目だと実感.

2005 12/25(日 金剛山に樹氷を見ようと千早に車を走らせるがノーマルタイヤで危険,やむなく 起点を奈良側に変更.
 珍しく快晴の1日,奈良側の高天神社より金剛山に登る.郵便 道はこの冬以来.雪は2月に行ったときより深く,ダイヤモンドトレールに出た時点で霧氷が美しい.葛城神社前の店でおでん6品600円.極上の味.犬を座 らせ娘と食べる.前半の写真がデジカメのピントが知らない間にMFになっていて全部駄目でちょっと悔しい.せっかく正午の太陽に映える霧氷がすべてピンボ ケ.こればかりは慣れないデジ一眼の操作に慣れるしかない.入荷予定のスタッドレスは今朝も連絡なく,ノーマルタイヤで久しぶりに冷や汗をかき,千早道よ り反転.昔レオーネで雪道を飛ばした時代は夢のまた夢.ジープタイプの4駆よりバンのレオーネは雪道でのバランスがはるかに良かった.望遠鏡を積んで雪の 竜神スカイラインを縦横に走った頃がなつかしい.晴れた駐車場で望遠鏡をセットした途端,雪が降ってくるのには閉口した.
 先だって今天文雑誌を飾る知り合いに天体写真の幾つかを見せてもらった.恐ろしいほどのディーテイルの写真を海外まで撮りにいくのだという.冷却CCD を駆使したその写真はすでに私など手の届かない世界の技術革新で彩られていた.あの時天文雑誌の写真に落選しなければ今も天文ファンを続けていたのかも知 れないと思うと運命の皮肉を感じる.
 Anyway,クリスマスの山頂付近は年寄りのメッカとなっていた.若者をほとんど見ないエリアに山登りという趣味の限界をいつも見る.これを若者の自 然ばなれと見るのはいささか言いすぎだろうか?

2005 12/24(土 スノータイヤ未入荷で自宅の落ち葉の掃除など年末恒例の行事と世間はクリスマ スイブ.
 用事を済ませた午後,CSのNational GeographicTVを見る.神戸の震災を外国の目から捉えた特集.阪神高速道路で九死に一生を得たバスの運転手と自宅が崩壊して辛うじて助かった夫 人,六甲アイランドで液状化をまじかに見た消防士の3人の視点から震災を捉え直すドキュメント.地震学的な表示はややいいかげんだが,震災の記憶をよみが えらすには充分な内容.最近さるMLで地震の効用?を議論するスレッドがあったがこの惨状を見る限り地震の効用など議論するのが馬鹿馬鹿しくなる.地震は あくまで災害でしかない.無用なextensionは無用な誤解を招くだけのような気がする.記憶が遠くなるとしまいには戦争の効用まで議論されてしまい そうな気が−−.
 ということで夜に入って5月の連休以降放っておいた震源Mapの続きにかかる.ここでは結局例の数値地図のフォーマットがすべてのネックに.GSIが変 換コンバータを公開すれば済むだけの作業のために日本中の研究者が幾人も無駄な作業を繰り返す.私は研究者ではないので趣味で付き合うことにする.まず数 値地図のフォーマットはここに ある.しかしここには地図で説明したページはなく,どうも有料の冊子を買わなければ全体像がよくわからない(これあとで日本地図センターが出している無料のメッシュコード一覧図があることに 気付く).そもそもデータの並びが全体のインデックスの 並びとは逆に,1枚の地図では読み取りの方向を考慮してか,北から南に並んでいるところが最大の問題.緯度は北に向かって増えていくのにデータは逆順.こ こでもうやる気をなくす人がでてきそう.さらに数字は昔のメモリの小さい頃を考慮して,数字の羅列.せめてデータ間を空けるかgmtでも簡単に使える xyzフォーマットに直してくれればどれだけ人の役に立つか.昨日のcソースを生かすPerlスクリプトも作ってみたが,結局元のmemから2次メッシュ のxyzファイルをダイ レクトに作るユーティリティを作ることにする. 

2005 12/23(金
拙宅の軽自動車のスタッドレスタイヤを探して右往左往,結局どこも売り切れで 仙台からの入荷待ち.
 春に作りかけて中断した震源マップの3D版に再びとりかかろ うと,国土地理院謹製memの変換ソフトを探す.昔より増えてるみたいで,リ ンクを発見.GRASS の先達のフォートランソースを使おうかと思っていたのだが,とりあえずこのリンク先のどこかのフリーソフトを使うつもり.今ウインドウズマシンの ノートPCを娘の卒論製作用に持って行かれてしまっているので,それが帰ってからのことに.関連でPixTopというフリーソフトのページ
 −−これまだ地理院ではデータコンバータすら作ってないのかな?と思って数値情報とgmtでぐぐったら,ありましたc のソースが.箱根温泉研究所の 火山学の研究者みたい.火山などの巡検記も面白い.なおこの方のおすすめのgrassチュートリアルサイト
 仕方なくCSを見てたら,何かスライドギターのうまい若いギタリストのバンドが出てて,調べるとこれが3代目?オールマンブラザースバンドとかでびっく り.若い人はデレク・トラックスという名手.この人インタビューでも謙虚 な人柄で驚く.ファンになりそう.ピックを使わずフィンガーピッキングで早業をこなす.もうひとりのブリッジを汚い銀のテープでとめたピックギターを弾 く,ジャズっぽいフレーズのおっさんもなかなかのもの.Statesboro Bluesを聞いてみ たいのだけれど.大学寮にいたころM君という名手がこれを見事にコピーしていた.彼がその頃絶賛していたイーグルスに私は10年遅れで感化された.ひそか にオールマンBBの古いフィルモアライブのDVDを手に入れたいと思っている.  
2005 12/22(木
スリップする車で混雑した雪の住宅地の道路.市内も珍しく雪化粧で恒例の終業式も教室内で.
 珍しく大阪市内に雪が積もったので高層天気図などを探す.ここ にリンク一覧があり500hPa北半球解析やアジア版を韓国気象庁からダウンロード.そ れにしても気象庁は10月で北半球の500hPa提供サービスを止めてしまい,韓国のサイトからダウンロードというのも解せない.エマグラムはなぜか,ワイオミング大へと飛ぶ.まだまだ日本は データの公表では遅れを取っている?NOAAは さすがに簡易版だがビジュアル的なサイトを公開している.それにしてもこれこれの図の意味が解れば気 象予報士も遠からずということか.地上天気図のアーカイブ(ただし2週間分だけ)もなぜかHBCのサイ トになるのだ.でもここの北半球 500hpa高度・気温天気図は10/24でサービスが終了している.気 象庁の本サイトを探したがどこにもその説明は ないように思う.このあたりはNOAAと比べて悪いけど大 いに見劣りがするところだと思う.アメリカの役所のアウトリーチのスタンスの広さで学ぶ必要が多分にあるのでは.そういえばAGUがeducationブ ランチのマネージャーを募集していた.科学のPhDを持っていて,高校以上の教職経験が5年以上だったか.まああと20年若くておまけにPhDを取得して いればチャレンジするに余りある仕事だけれど.
 さて,先日安売りしていたデイアフターツモローのDVDを前半だけ見る.やっと物語りの全体像が確認できた.スーパーハリケーンの台風の目で超低温にな る理由付けも何とかわかった.チェイニーに似た副大統領を登場させているのはハリウッド流の皮肉か.
 さてくだんの500hPa天気図だが,門外漢の私でも昔ならった東アジア寒冬パターンの3波型の偏西風波動がたちまちに見て取れる.早速今日気象庁も予 報修正とか.「北極振動と呼ばれる極付近からの寒気の放出が急激に変わり、予想以上に強く、長く続いた。偏西風の蛇行もあり、日本付近に寒気が南 下しやすい状態になった」という報もデターミニスティックカオスの予想の困難さの真骨頂というべきか.

2005 12/21(水
夜半より大雪との天気予報.中休みの雨から霙にかわりさらに雪に変化しつつあ る12月寒波.
 やっとほとんどの雑用が終わり冬の研究モードへ.冬最後の授 業は見学に来た大学の留学生との懇談で締めくくり.タイからきた3人が一様に中学高校では自然災害についてまったく学んでいなかったというのを聞いて驚 く.ややシゃイな彼らとは裏腹にドイツとエストニアの女学生と米国の2人の男子学生の快活さと日本語の上手さが目に付いた.よほど米国の2人にID (Inteligent Deisgn)騒ぎに聞こうかと思ったが遠慮した.高校の科学の科目として米国ではearth scieneceはあるがヨーロッパではないようだった.ドイツではサイエンスの中に数学(Math)が含まれるというのを聞いて興味深い.また実験をあ まりしていないヨーロッパに対して米国では結構実験を授業で行っているというのも興味深い.タイではサイエンスの授業そのものを取っていないということ だった.

2005 12/19(月
借りてきたDVDはいずれもはずれでがっかり.VIDEOすら作られていない 古いライブが見たいのだけれど.
 はずれのDVDのなかではジェファーソンスターシップの1983 年バンクーバーでのライブがまだましな方.グレーススリックもすっかりおばさんになっていて,サムバディツーラブも何かあっけらかんとした音でちょっと洗 練されすぎて嫌味なバンドに変わっていた.ウッドストックのヨーマカウコネンの粘るようなES335のサイケデリックスケールがやっぱり好み.
 昨日中断したgrassのインストール再開.昨夜と打って変わって,本家ここか ら,次の2つを落とす.grass-6.1.cvs-i686-pc-linux-gnu-17_12_2005-install.sh
grass-6.1.cvs-i686-pc-linux-gnu-17_12_2005.tar.gz
そして,上のシェルに実行属性を与えて,suになって
./grass-6.1.cvs-i686-pc-linux-gnu-10_12_2005-install.sh grass-6.1.cvs-i686-pc-linux-gnu-10_12_2005.tar.gz
でOK.これであっという間に展開される.本体は
/usr/local/bin/grass61
に格納.あとデータディレクトリなどの整備や関連ライブラリの導入などちょっと調べてからにする.
あと apt-get install libpqなどとするが
W: 複数のバージョンの "jre" がインストールされています。
とエラーが出るので下記など調べる.これ以前オークションの残り時間表示のためにjreを入れたときのdupliacteインストールの名残.
apt-getのFAQサイト,さらにここに 有益な情報.そこで
apt-get remove jre
jre は以下のパッケージで提供されているバーチャルパッケージです。
  jre#1.5.0_04-fcs 1.5.0_04-fcs [インストール済]
  jre#1.5.0_05-fcs 1.5.0_05-fcs [インストール済]
と2つ出てくるので,最初の方を
apt-get remove jre#1.5.0_04-fcs
で消去.これでOK.
 地震の直前予知に関する勇ましい?論文の話しを聞き込む.研究 者blogとして秀逸.

2005 12/18(日
昨夜の自室の凍えるほどの寒さにデイアフターツモローのスーパー低気圧の目を思い出す.
 土日と仕事が入って疲労モードでブルースのDVDを見ながら 眠り込むこと2度.昨日は昨年もお願いしたGRASSの実技講習. 年末はこれで震源分布を書くことに.長らくPovrayで挑戦してきたがGrassの方がはるかに簡単そう.実習を受け持ってくれたM先生に感謝.これで 年末挑戦するネタが一つできた.今日は地学実習の補講で今年もっとも寒くなった半日を山歩きで過ごす.大した化石は採れず.朝自宅前の道は凍って,チェー ンを履いたバスに乗る.12月にしては何年ぶりか.GISとGRASSに関して検索していて,ちょっとうるさいサイトを 発見.プロフィールは不明だが相当の使い手か?
 ということでgrassのインストールに挑戦.まずソースコードはgrass-6.0.1.tar.gz
を展開するも,configureエラーで敗退.次にバイナリインストール.Federalcore3用のバイナリをダウンロードこれもライブラリが足ら ず敗退.仕方なく,Federalcore2用のバイナリ&ライブラリインストールに挑戦.
# rpm -ivh rpm/grass-5.7.0-1.fdr.2.i686.rpm
エラー: 依存性の欠如:
        gdal は grass-5.7.0-1.fdr.2 に必要とされています
        libgdal.so.1   は grass-5.7.0-1.fdr.2 に必要とされています
        libodbc.so.1   は grass-5.7.0-1.fdr.2 に必要とされています
        libpq.so.3   は grass-5.7.0-1.fdr.2 に必要とされています
        libproj.so.0   は grass-5.7.0-1.fdr.2 に必要とされています
        postgresql-libs は grass-5.7.0-1.fdr.2 に必要とされています
        proj は grass-5.7.0-1.fdr.2 に必要とされています
        unixODBC は grass-5.7.0-1.fdr.2 に必要とされています
てなことで,
rpm -ivh rpm/libgrass5-1.0.0-mh1.i686.rpm
rpm -ivh rpm/geos-2.1.1-mh1.i686.rpm
rpm -ivh rpm/proj-4.4.9-mh1.i686.rpm
rpm -ivh rpm/ogdi-3.1.4-mh1.i686.rpm
と色々試行するがその度にライブラリがないなどエラーで進めず.今日は打ち止め.

2005 12/15(木
12月に入ってシベリア高気圧がずっと居座っていることに天気図サイトを紐解き今日気 付く.
 知らない間に2週間以上の冬型持続モード.すでに12月の積 雪として新記録も.昔中学のときに新聞天気図を切り抜いた天気図日記を大学ノートに作っていてその頃は,12月の上旬に一度寒波の先陣が来て一服してクリ スマスあるいは年末寒波に続くというのが恒例だったが,どうも今年はその頃の冬に戻っている?北米ではデイアフターツモローの悪夢再び?
 JGEに侵食シムの論文.やられたと思いつつ読むと,Chase1991のままのアルゴリズムのようで私のとは一味異なる.ただ地殻変動を入れたところ が斬新.はやく英文で書いておくべきだったと少し反省.それでも写真を見る限り拙作のものと大差なし.やっとテスト関係終了でGSATodayの古生物関 係論文の英訳の続きを仕上げる.だんだんめんどくさくなってきて熟れない訳になっていくのがわかる.

2005 12/13(水)
季節はずれの雪のホームから乗った急行のBox席,LibrettoでGSAtoday論文の翻訳を続ける贅沢.
 北米といい日本といい,今年は例年の暖冬と少し異なるムー ド.この時期すでに西日本に根雪が積もる久しぶりの寒冬になるか?ということで今日も地球温暖化論争を追いかける.かなりまじめに懐 疑論に反論しているサイトを見つける.特に槌田2005などにまじめに反論しているのが大変解りやすい.”温暖化問題にお ける「合意」”の章もさすがに専門家だけはある反論.このあたりしかし両者を立ち会わせてNatureDebateでちゃんとやってくれな いかな?反 懐疑派のBlogの主張サイトもついでに立ち寄る.あとここには書けない様々なサイトを駆け巡るとますます地震予知論争と似た構造があることがわ かってきた.これは科学の問題ではなくむしろ社会学の問題かと.本日はここまで.
 今週あたりでさすがの雑用月間もようやく終止符か.何とか時間を作って今年残された部分に手をつけたいと思うのだけれど,ーー.昨夜録画した衛星TV 「ロック生誕50周年」のVol.2を見る.ヤードバーズに始まりイーグルスに終わるまあ大事な部分はすべて押さえたというべきか.ジミヘンとジャニスは Vol.1なのか.見落としたのが残念.

2005 12/11(日)
犬を連れて一徳防山に登る.倒木で埋もれた谷を溯行して尾根に抜ける.展望の 良い独立峰に満足.
 power tabをlinux上で 使うため,wineのインストール.vine用のrpmをここでゲット..wineの元に powertabのディレクトリは作られてexeファイルもできるがやはり実行エラー.err:menubuilder:extract_icon32 LoadLibraryExW 以下省略 failed, error 126 などとエラーが出ているのが原因?メモ帳とかはきれいに実行できるのだが.こ こでもwineを使ってうまくいったと書いてあるけれど.
 CSで録っておいた日比谷野音遠藤賢司ほかのLiveを見る.女子高校生3人組を従えたパンタと中川五郎.頭脳警察や早川義夫など.特に早川が良かっ た.この人年を取っても全然変わっていない.ピアノが弾けるのがうらやましい.「見つめる前に飛んでみようじゃないか」なんて昔のままだった.ちょっと嬉 しかった.
 ジュラシックパークのマイケルクライトンが今度は地球温暖化がらみのミステリーを書いている とかで話題に.これって私がこのところ追求しているテーマとも合致.

2005 12/10(土
勤務先の土曜講座で放散虫の権威Y先生の高校生向け講義.ローカルからグロー バルへの雄大な展開.
 週末に勤務先の古い15cm屈折のドームを久しぶりに使う. デジカメコリメートであまりに簡単にきれいに写るので金曜日も同僚の家族にサービスがてらスリットを開ける.昔ならニコマートボディとアダプターにネオパ ンFなどを組み合わせておおかた一晩撮らないとだめだったはず.そのころ星野組はトライXにパンドールかコダックのG-19で増感現像というのが定石だっ た.一晩竜神スカイラインで愛用のニコマートで星野を撮影して,帰ってきて一睡もせず当時の勤務先の暗室で空き時間に現像したなどということを数多く繰り 返した.それに比べると天文台の中でデジカメの液晶ですぐに画像が確認できる便利さは比べるべくもない.そのかわりその頃どの天文雑誌にも載っていた月面 の地名を探すのに往生する.
 夕刻帰宅した足で近所の焼肉屋に家族と.私は肉が苦手なので魚や野菜に終始する.帰りにデイアフター・トゥモローのDVD を借りてきて初めて見る.予想以上の出来.寒帯のスーパーハリケーンの目の中が-100℃になるというシナリオには無理があるが,温暖化で極の氷が解けて 大洋の循環流が変化するというシナリオは充分 ありそうな話し.ダンスガード振動やヤンガードライアスはこれで説明されている.この映画確かに京都議定書から離脱したブッシュ政権への強烈な皮肉.メキ シコに難民としてアメリカ国民が渉り助けられるというシナリオも随分アメリカを自己批判したもの.こんな映画を2003年に作ったハリウッドもなかなか大 したもの.zeroemissionのサイトにはこんなページも. この親元のサイトは経済環境ジャーナリストと称する方が作 られている.アメリカと中国が元 凶論も.

2005 12/06(火
木枯らしにまだ紅葉知らずの葉が舞い落ちる.巷に低くインフルーの迫る音危な し.
 さる設計偽装事件で税金投入とか.まだ倒れていないマンショ ンへの税金投入に,神戸の震災で被災した人々の思いやいかばかりか.震災のおり,倒壊した家屋への税金投入に反対したのは代議士と官僚だけだったのでは? 関東と関西の温度差を見る思いのニュース画面だと家人が言う.幼子の事件を見るにつけ,子どもにGPS携帯を持たす安否確認法を開発すべきか.
 Keller,SmitのK/Tクレータ年代論争,堆積学はまったくの素人だがここを見る限り, Smitの完勝と見えてしまうのだが.大体調べたい人にはどなたでもpolished thin sectionsを見せますよというオープンマインドがすでに勝負を決めているような.どこかにオッカムのカミソリの話しが引用されていて,真実はより単 純なモデルを好むというのを私は支持する.さらにDEM(discrete particle modelingあるいはdistinctive element method)などの続き.これの2次元ものをちょっと年末にかけて調べたいのだが−−.あとnature debateのearthquake predictionこれ翻訳がないのなら,作る必要がある.予知に楽観的なMAX WYSS先生もUnfortunately, human psychology is such that hasty workers and true believers will always mess around with the problem of earthquake prediction that fascinates them. と述べてhasty workers and true believersを戒める.議長?のIAN MAIN先生もIn Japan, particularly in the aftermath of the Kobe earthquake in 1995, there is a growing realization that successful earthquake prediction might not be realistic13と 述べてどちらかと言えば懐疑派かな.However, as noted by E.B. Wilson, without proper controls the empirical approach can lead to absurd conclusions, for example that the beating of tom-tom drums will restore the Sun after an eclipse.と述べる予知否定派最右翼ROBERT J. GELLER先生は言うに及ばず.
 話し変わって学生時代にある種の社会主義の洗礼を受けた私たちの世代は,資本主義や自由というものをbestではないものの次善の策として許容しその光 と陰を両面見ようとするのだけれど,どうもどこかの国の大統領はこれを彼なりの宗教観から絶対神から人類にDesignされたベストなものと考え,他の国 にまで押しつけようとするのだと考えるとすべてが納得できてしまう.

2005 12/04(日
暖秋一転,冬もよい.北米は寒い冬とか.北大西洋循環の停止とデイアフターツ モローのシナリオか?
 衛星TVで2005アフリカの現状とCSのディスカバリチャ ンネルでワー テルローの戦いのドキュメントを見る.ナ ポレオンの生涯もなかなかなもの.各個撃破では勝ったが,相手が連合すると勝てなかったという典型みたいなものか.
 サンタナのウッドストックライブを見る.これって今見るとウッドストックの中の最高のパーフォーマンスのように思えて来る.当時はまだ無名のバンドだっ たらしい.ギブソンSGを器用に弾く姿は当時最盛だったブリティッシュロックとどこか基線の違う別の道を示していて興味深い.

2005 12/03(土
秋桜咲かず.苦労して手に入れた長居最終戦.にわかファンで埋まるスタンドに や はり5年前の悪夢再現.
 どうみても審判も味方してくれたPKを決めれなかったゼ・カ ルロスの動きが悪かった.ドリブルで切りこめばよいのに,簡単にアーリークロスを上げて守り易くしてたみたい.FC東京の左ウイングが良かっただけに,残 念.最後は今野に決められれば仕方ない.西澤のポストに頼る分どうしても攻撃が単調になる.それに対してFC東京は攻めに関する限り,センスある2人の FWが縦横にドリブルで仕掛けて来てチャンスを拡げていた.先ほどガンバの優勝決定のシーンを見ながらやはりガンバに優勝させて上げて良かったのではない かと思えてきた.まあ33才でピッチを駆け巡った森島に花道を飾ってほしいというのもあったが,ーー.今年購入したCanonEOSKDNがかなり良い写 真を撮らせてくれたのが唯一の成果.特におまけでついてきたような55-200mm望遠が初めてそこそこの性能を見せてくれて良しとする.シャッターもか なりの高速でボールが少しぶれた程度の写真で納まっている.
 自宅のネットと電話をまかせるEOの調子がおかしい.帰ってきてネットがつながらない.電話も不通.ルータの調子が悪いのだろうとリセットなどしたがら ちがあかず.そのうちメールが取れるようになって,障害の連絡.今だ電話つながらず.多分休日出勤の徹夜の回復作業が続くのだろう.(夜になってようやく 直ったようだが,ルーターをリセットするのに骨が折れた)
 さる事件で接見弁護士がぺらぺら接見内容をマスコミでしゃべっているのに誰も気にしない不思議.この国を滅ぼすのは犯罪者でもテロリストでもなく,こう いった基本的な人権感覚の欠如した弁護士やマスコミではないのかと思ってしまう.
 
2005 12/01(木
暖秋の夜半.ジミヘンドリクスのTシャツを着てPaulReadSmithを 弾くサンタナのDVDを見る.
 GERTA KELLERJan Smitの続き.後者はもちろんAlvarez擁護派の急先鋒で,Kellerのいちゃもんにことごとく的確に反論している.特にこれは論拠も明解 でたくさんある生痕(J-shaped "burrow ")と称するものが実は1つの画像の使い回しであるなどと反論.確かに良く見ると砂の位置が同じ写真が2枚見える.all these "data" and "evidence" are interpretations, not facts.−−− Here Keller is playing poker, and I called her bluff.などと手厳しい.The "Rhizocorallium burrow" shown by Keller et al. are not burrows, but flute casts.と堆積構造であることを述べている.私が見る限りSmitの方がサイトで露頭写真やボーリングコア写真まですべて公開しているし,信用できる ように思えるのだが,−−.Multiple spherule layersもここの図を見る限 り説明がつくように見える.
 くだんのサンタナのギターは杢目の美しいこ れ.哀愁のヨーロッパの頃はYAMAHAのSGを弾いていたのに.

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