<Diary with linux, geoscienceguitar & others> 2006.Apr.
「備忘録/日記」(自分のためのメモですが何かの参考に,背景も桜モードに変身

2006 04/30(日 やっと桜満開の屏風岩を訪ねて今年の念願を果たす.昨年より遅れること15日とか.
 山桜と染井吉野が微妙に色と細やかさの違いを演出する 溶結凝灰岩の絶壁に山ツツジの紫色まで映えて,久しぶりに心洗われる景色を見た.早朝8時前に自宅を出て,9時半に現地に着いたのにもう駐車場は8割の占 有率で,何とか日陰の隅に止める.老若ではなく老老のカメラマンばかりがすでに三脚をみんな崖に向けて構えている.役場の係員の方?に500円の駐車料金 を払うが,まあこの景色では安いと言える.この高さまで桜前線が上昇するのに2/3か月かかったことが今年の4月を象徴しているように思える.
 某掲示版の受け売りだが,レイテ島での地滑りに伴うレイリー波のFネットでの観測例.でも実体波の到着はこんなものでよいのか.

2006 04/29(土 昨日は磯観察で加太に出向く.初めて陽光うららかな春の日差しに海を渡る風は冷たい.
 昨夜ドイツのアブストの2つ目の改訂版を寄稿.しかし最初に送った方がeditができない.この投稿システム何かおかしい.明日のdeadlineまでもう放っておこうかと思う.カナダの時のように教員向けの援助金はないようだ.
 今日は昨日遠足の小学生でうるさかった車内でひたすらメモを取り続けたnatureDebateの続きを訳す.SOCの立場にたちながら,中期的予測が可能だというDAVID BOWMAN & CHARLES SAMMISのintermittent criticalityに関する議論が興味深かった.この元論文のどれかを読む必要がある.またこれに関するMainの評価の論文もひっかかってきた.あとこれとかも絵だけみると面白そうなのだが,−−.
 今日までAnonymous Cowardって誰かのペンネームだと思ってたけど,これって2chのいわゆるKITTYと同じなのね.このところYouTubeのこの人この人のギターに注目.いずれもES335で指のポジションを解りやすく弾いているので一度ゆっくりとコピーしたいのだけれど.
 以前に買っておいていた村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」シリーズを取り出し読み始める.何か去年の卒業文集に書いた短編に書き出しが似ていて驚く.ちょっと楽しみ.

2006 04/26(水 紀の川を下ってさる和風創作料理の店に.就職した娘の初月給で夕食を取る.
 NatureDebate憑かれたように連日の翻訳. やっと半分近くか.きちんと訳すのは本当に骨が折れる.おかげで締切迫るドイツのアブストは英語科の同僚に見てもらってちょっとお褒めをいただく.Fax で送ったpaymentの返事が全然来ないので,問い合わせのメールを送る.ドイツにしてはかなりいいかげん?翻訳に関して著作権の問題をクリアするため GSAやNatureなどに,メールを送る必要があるのだが,GSAはともかくNatureは相手は名うての商売上手?なのでよほどメールの英語も洗練さ せておかないとなどと考えて,なかなか送れない.
 さるサイトで行ったことのある国地図を作るページを発見.嬉しそうに作ってみる.でもパスポートを初めて持ったのが1999年にしては結構行っているほう?
 と書いていたところに,早速ドイツから返事が来た.調べてみるから2重に送らないようにと書いてくれている.この前のアブストの件といい,なかなか親切そうなProf.である.

2006 04/23(日 4月が殊の外寒いため,どう見ても3月発表の1か月予報は外しているように思うのだが.
 誰もあまり4月が寒いことを言わないのだが,この先の 1週間予報を見ても,例年より最高気温で3℃から4℃,最低気温で2℃から3℃低いのはやはり今年の4月は異常だと思える.この寒さがどこで利くかなのだ が,12月の寒さは1か月半で代わったので,やはり5月の半ばには暑い初夏モードに代わるのを予想するのが妥当.このところYou Tubeで素人JazzGuitarなどを見ながら,翻訳にいそしむ日々.

2006 04/22(土 この週末に花見を考えていた曽爾村の屏風岩は村のWebでは雪とか.来週はどうかな?
 500hPaを見ると,やっとLが一つ太平洋に抜けたかと思うのと大陸にまた一つ目玉.-34℃とほとんど真冬なみで花冷えはまだ続きそう.そういえば今日車で出たとき,大峰山系が雪で白く見えた.5月以降はまた打って変わって暑くなるのかな?
 衛星でレイナードスキナードとイーグルスを見る.いずれもBBCのライブでレイナードスキナードの背景は南軍の戦闘旗のサザンクロスという凝った演出.飛行機事故さえなければ歴史にもっと名を残したかも知れないバンドが少し哀れで結局最後まで見てしまう.他のクイーンやキッスがファッションに走ったのに,地味なジーパンとカウボーイハットが印象的なバンドだった.
 変わって1973年のイーグルス.これを今まで見ずにイーグルスのことが解ったようになっていた私はバカでした.あのグレンフライが大将を取っているこ のころのイーグルスは後のホテカルの時とは別のバンドのように見えた.ウイッチウーマンでもグレンフライが無難にギターをこなしているのを見て,再びびっ くり.このときのギター・バンジョーとボーカルの人はどこに行ってしまったのでしょうか?でも最後はやはり例のホテカルでした.違うバージョンが見れるかと期待したのですが,やはり観客のライターの火が印象的なあのシーンでした.ここここここにバンドの変遷の詳細があります.ジョーウオルシュが大統領選に出馬したなどという記事もあるが.ここには使用ギターについての解説も.
 この2つのバンドを見て解ったのは,アメリカのバンドにはハイノート(高音)が透き通るボーカルが皆無であること(ロバートプラント,イアンギランやフ レディマーキュリーに相当するボーカルがいない).その代わりかも知れないが1つのバンドにギターが複数以上いること.これはオールマンブラザース以来の伝統?まあブリ ティッシュにもウィッシュボーンアッシュというのが居たけれど−−.
 今日は再び,Natureディベートの幾つかを訳す.そろそろドイツのアブストの最終校正と連合大会の原稿を整備しなければいけないのだけれど.

2006 04/20(木 スポーツテストでほとんど1年振りに短距離を走る.2回目でやっと8秒を切って面目を保つ.
 まだ花冷えの4月.ジャケットの下にセーターを着るウ オームビズの日々続く.500hPaでは日本海に-25℃くらいのLの中心が居座る.風邪と雨の強い夜半から一転,晴れても風が邪魔をした午後からのくだ んのスポーツテスト.午前中のRob君クラスの授業も2度目.バイリンガルの癖が取れず,2度も日本語の板書を間違う.夕刻よりBakのSOC関連の論文 を大量に印刷.片っ端から通勤で読む.Mayaという人と共著の生物絶滅論. 要するに確かにbad geneではなくbad luckなのだが,meteorのようなexternalな影響ではなく,むしろ生態系の少しの変化が砂山のようにシステムカタストロフの引き金を弾くこ とがあるという内容.sand pile modelでG-R則がうまく説明できたのに気を良くして,生物進化を地震の発生に模して,静穏な長い時期とカタストロフの短い時期の交錯という風にアレ ンジしようとしたもの.これこの前,Basicで書いたプログラムがそれらしく走って気分を良くしたので,ちょっとこのところ凝っている.
 ちょっとJazz関連でsummertimeのvideoをyou tubeで漁る.10数編見た中ではsheryn regisと いうフィリピンセブ島出身の歌い手のものが一番良かった.でもこれ途中で途切れていてギターソロなどがカットされているみたい.janisの影響が随所に あるのが解る.Howard morgenという人のpowertab用のファイルもとりあえず手に入れる.これをぼちぼち練習するつもり.
 帰りが遅くなったのでNHKの「柳生十番勝負」を録画で見る.学生時代に死んだ親父の時代劇好きだった晩年にどんどん近づいて来るのがわかる.そういえ ば昨日同じくNHKで吉田拓郎60才とかいう番組をちらっと見る.おじさん族のギターブームを誰かが仕掛けている.昔は他人の仕掛けに乗ることだけは断固 拒否していたが,最近は何でもブームには乗ってしまう浅はかな大人になってしまった.攻めから一転守りに入ると人は弱いものだと反省.文庫本で新たに買っ た吉本の「カールマルクス」の序文に感動.この人のこのページに学んで老後はJazzギターと経済学などを紐解きたいと思う今日この頃.

2006 04/17(月 500hPaには北海道近くにLの塊,12月のカウンターパートとしての4月というのは安易な発想?
 ちょっとJazzギターづいていて,john scofieldな どをあたる.この人Ibanezびいきで日本に来日してからずっとIbanezを弾いているらしい.私のIbanezAS120よりははるかに高級なAS200(ジョンスコモデル)を弾いているのだが,まあPickupは同じだし,数年うちにはこの人を射程に入れたいところ.ただ手元の「なんちゃって JAZZギター」というふざけた題の教則本では,音を外すテクで有名とかでとりあえずJAZZギターのスタンダードを勉強したい私としてはちょっと困る. ようやく,JAZZギターというのがロック,ブルースギターと異なり,コード進行に伴いスケールとコード分解を変更して弾いていくというのが何となくわ かってきた.何せペンタトニック一発の数十年の長いギター人生を変えるには相当の時間が必要かと.

2006 04/16(日 家族サービスで屏風岩に向かったが桜にはまだ早く急遽変更して,曽爾高原を訪ねる.
 いつまでも桜が残る4月は花冷えが続き,奈良から三重 県に入る山のあたりはやっと染井吉野が見頃.朝からの霧がようやく晴れようとする屏風岩は駐車場で立ち番の方がまだ1週間早いとのことで急遽,対岸の曽爾 高原に場所を写す.家人と結婚前に来て以来で,山焼きの直後で随分印象が変わってしまった.池をぐるりと回って外輪山まで登る.昔古い火山だと誤解された という地形がよくわかる.風が強いがようやく晴れてくる.鎧兜の奇峰が見え始める.大規模な火砕流堆積物だという室生(曽爾?)流紋岩類で構成される崖は 香落渓から屏風岩までほぼ同じ高さに位置することが解る.地質ニュースの記事によればさらにその噴出時期は熊野酸性岩と時期を同じにするとある.紀伊半島 を覆う火砕流という規模に驚く.そのマグマは今一体どうなってしまったのか.近畿地方の温泉は火山を伴わないがそれがこの事実と呼応するという話しをどこ かで聞いたことがある.そのあと,赤目に登る道の途中で兜岳の山裾の渓流を見たり,滝を訪ねたりして帰る.山桜はまだ来週かその次くらいにお預けとなる.
 Bakの死亡記事の特集を集めて読む.myelodysplastic syndrome(smoldering leukemia)という病気で亡くなったという.間違いなく1980年代以後の物理学の天才の一人だと思う.そして,科学の未来予測のありようを量子力 学とはまた異なる意味で変えた人物だろう.彼の業績の一端をうまく伝える教材が作れたらと切に思う.

2006 04/13(木 USAからの留学生R君に合わせて,バイリンガルで授業をしたのでちょっと疲れる.
 職場と自宅のPCにウィルス駆除ソフトを入れる.Linuxなのでまあ大丈夫と高を括っていたが,このサイトの情報で遅まきながら重い腰を上げた.ちょっと調べて良さそうなClam Antivirus (略称ClamAV) にする.まずVine用のi386rpmをらむじぃ工房分室のダウンロードサイトから落とす.Vine2.6r4用だが私のVine3.2でも大丈夫だった.
後は,rootになって
freshclam
で最新ファイル情報を取得
clamscan
でウイルススキャンが行える.結果は
----------- SCAN SUMMARY -----------
Known viruses: 50737
Engine version: 0.88
Scanned directories: 1
Scanned files: 62
Infected files: 0
Data scanned: 167.96 MB
Time: 54.817 sec (0 m 54 s)
などと出る.ただしデフォルトでは,実行したディレクトリ配下しかスキャンされない.自動スキャンにはcronを使うスクリプトを組む必要があるようで,このあたり使い方のサイトなどをよく調べてみたい.
 Per Bakが亡くなっていたというのを知らなかった.ここの情報によると死因は白血病の一種だとか.最初の奥さんが1985年に亡くなり2度目の奥さんと4人の子供がいたとか.sandpileモデルにはここに詳細を記したページがある.sandpileモデルだけでも山ほどサイトがヒットする.「複雑系」はまだ創始者達がみんな生きている若い学問というのがスローガンだったが,−−合掌.

2006 04/10(月 ソメイヨシノは江戸時代に偶然発見された株からのクローンで気候測定の物差しとして最適とか.
 東京がほとんど満開であった3月末から約10日がすぎ,やっと大阪が満開になるのは何か昔と逆のように思えてくる.今年の桜は花時がことのほか長続きした感じする.これほど多くのクローンが世界に展開している生物が他にあるのかと興味がある.
 とりあえずドイツの学会2つめの原稿を投稿,ただしほとんどダミー同然のひどい内容で,締切までに内容の校正を行う.連合大会用の原稿はほとんど触れず.本業が急に忙しくなりだした.

2006 04/09(日 家族サービスで花見のはしごパート2.今日は五条のU公園まで.草野球をみながら弁当を食べる.
 某MLに出していたUSBメモりの認識に関する質問にmurasakiの 開発者の人に直接,メールをもらって恐縮.こちらもできる限りの情報を送るつもり.改めてこれら開発コミュニティの人たちの努力に頭が下がる.私も自分の 業界の文献翻訳に精を出そうと思う.そろそろ連合大会(旧合同大会)のネタを準備する必要があるのだけれど,その前にドイツのアブストが先になりそうで, 英語が先で日本語があとということに.とりあえずアイデアを練っているところ.
 amazonでjazzギターの大御所のCDと教則本を注文.いずれもユーストで格安.買ってもいつ練習できるのか?S&Gのタブも印刷したばかり.

2006 04/08(土 修理に出していた車が戻り,紀の川路を下って花見のはしご.ETCは今日はお預け.
 Simon & Gargunkelのセントラルパークコンサートを見る.NYのユダヤ系芸術家として音楽に長けたのがポールサイモンで,映画に長けたのがウッディアレンとの.なかなかいいところをついている.このコンサートは一旦不仲になったあとの1981年なのだ.ポールサイモンが新曲を歌うのだが,これが不安なコードを組み合わせたソロでこのサイトによると その前年殺されたジョンレノンに捧げた唄ということで,唄の途中で暴漢がステージに飛び込んできて,一瞬画面が揺れポールが驚くのだが,すぐに何事もな かったように唄を続けるのはさすがと言える.−−ということで,ちょっとS&Gのイントロの練習.どれも簡単そうできちんと弾くにはそれなりの練 習が必要.それを何事もなくこなしているのがプロということ.

2006 04/07(金 新学期が始まり何となく新しい気持ちになるのはいつまでも変わらない.桜まだ8分咲き.
 さる掲示板でBSのフォーク番組を知る.夜10時を回っていたが,慌ててTVをつける.遠藤賢司が 出ている.あいかわらずの唄とパーフォーマンスで歌手というよりゲージュツカというべきか.鈴木茂とのセッションが特に良かった.学生の頃,深夜放送で後 の枝雀師匠,当時の桂小米が曲名は忘れたけど,彼の20分近い曲をかけて,それを聴いて嘔吐が止まらず,番組の続行が危ぶまれたのを思い出す. wikipediaではその後,「1988年には遠藤賢司バンド(エンケンバンド)としての活動も開始。1989年にはベースに元・子供バンド湯川トーベン1991年にはドラムに頭脳警察石塚俊明が加入。現在もライブ活動を行っている。 遠藤賢司バンド(エンケンバンド)名義でライヴアルバム『不滅の男 遠藤賢司バンド大実況録音盤』(1991年)も発表している。」とある.どこかで見た人だと思ったら,子供バンドと頭脳警察だったとは奇遇.まあ当時とあまり変わらない演奏で少し途中で飽きてきたが,サンボマスターまで出てきて盛況.あの激しさで1947年生まれとは驚いた.久しぶりに面白いライブだった.
 勤務先のさる助成事業の結果が夕刻でる.一応採用が決まりほっとする.ただまたあの事務仕事地獄が始まる予感.この土日は完全オフとする.今朝,日本の新聞が大々的に伝えたユダの福音書の話がなぜかBBCやCNNでは取り上げられていない.本当だとするとかなり大事だと思うのだが.Baghdad mosque attackの 話しはメインニュースなのだが.昔若き吉本隆明が「マチウ書試論」でなぜ当時左翼だった彼がなぜ新約聖書のそれももっともプリミティブなマタイ伝を取り上げる のかと訝ったが,さすがに彼の慧眼はその後の30年を見据えていたことがわかる.およそ権力に対峙する小集団の取りうるあらゆるパターンがこの人類最古の 歴史物語兼逸話集に余すことなく含まれていることを見抜いていたのだ.今日の遠藤賢司といい,吉本といい日本には珍しいオンリーワンの希有な例だと思っ た.

2006 04/06(木 青天の入学式もここ数日の雨でまだ7分咲きか.机の移動などがあって気付けば弁当食べ忘れ.
 やっと数日前「絶滅本」読了.なかなか読みごたえのあ る本だった.古生物学会の会長もされていたというがよく最新の論文を追いかけていると感心.まあ専門家だから当たり前か.おかげで今日はGSAのアーカイ ブのCO2が気候変動のプライマリドライバだよという論文の翻訳完成.あとNatureDebateは半分残す.ドイツのアブスト締切がさすがに4月の終 わりまで延びたので,もう1本送ろうと画策中.連合大会(今年から例年の合同大会が名前が変わって,検索では組合の大会ばかりヒットする)の発表準備もそ ろそろといったところ.
 夜自宅に最初の勤務校の最後の方の教え子から同窓会の連絡.名前を聴いてしばらく思い出せなかったが卒業アルバムを見て思い出す.あの頃地形図の数値化 や自作の地震計の改良に心血を注いでいた.毎日のようにサッカーにも明け暮れていた.卒業アルバムの自分や当時の仲間の写真を見て本当に驚く.年だけは取 りたくないものだと.

2006 04/05(水 雨もよいの中学入学式.まだ7分咲きで花冷えが続く4月.時間だけが無情に過ぎていくような.
 仕事でタイのさる高校の電話番号を探す必要があり, ネットでは探せず,仕方なく電話で聴くことにする.最初に某巨大電話会社.つぎに某新興国際電話会社に電話するがけんもほろろな対応.駄目元でKDDIに 電話.ところがこれがBingo!.先方の学校の名前(これが長い!)と住所を電話で伝える.新人らしい男性オペレータがそれを書き留めて,わざわざタイ の番号案内まで電話をかけてくれているみたい.大分待たされてやはり向こうが混んでるからと知らされ一旦電話を切る.その後電話が掛かってきて,ちゃんと 向こうの電話番号を2つも知らせてくれる.電話のかけ方まで教えてくれて電話を切る.この時この会社の凄さというか品位(最近流行りの言葉)を再認識.昨 日今日に雨後のたけのこのようにできた,はげたかのような会社とは訳がちがう.誰も国際電話などに関心がなかったときに多分,一社でこの難しい事業を人知 れず展開していた会社だけのことはある.本物とまがい物の違いを再認識してくれた.光電話にするまでは自宅の電話はここのマイラインを使っていた.私もな かなかこの会社ほどのレベルには達しないが,この品位を保つために少しだけ努力しようと今日も思った.
 結局くだんの高校は英語の先生が出てきて一応用は足したのだが,そのとき教えてくれたFax番号にこちらの連絡を送ろうとしたがまったく通じず,午後に 再び電話したときは,なぜか途中で切られたり,誰か英語の話せるものを呼んでくれというとNoと電話口で言われたきり,途中で電話が切れたりと散々.これ 明日どうしようかと悩む.国際電話は大学での事務的な扱いが面倒なのでまた明日かけ直すか,向こうからFaxが届くのを待つか思案のしどころ.
 勤務先の英語の同僚(Beatlesと英国が大好きだとか)に,今日夜からNHK教育TVで「おやじ世代のためのエレキギター教室」が始まると聴く. さっそくセミアコのギター片手にテレビを見る.ビレッジシンガースのリードを弾いていたおじさんが講師.最初の運指練習ですでにつまずく.途中で成毛滋の インタビュー.話しよりギターが聴きたかった.そのうち「オヤジ勝ち抜きエレキ合戦」が復活したりして.出てた生徒役のおじさんがやっと買えるようになっ たモズライトでベンチャーズが弾きたいと言ってたのがよくわかる.もっとも私はストラトさえ未だにUSA物は買えないが,−−−.

2006 04/04(火 春の音を聴いたとたんに雨が2度降る.せっかく5分咲きになった桜はまだ散らないか?
 勤務先の年度始めの机や部屋の整理に今日も時間を費や す.科研費の報告書とりあえず終了.あと翻訳を少し.絶滅本あと少し.帰りにいつもの駅の本屋で,辺見庸と吉本隆明の対談本と,吉本の古い「カールマルク ス」の文庫本を買って帰る.小さな本屋なのにこんな本を置いてあるのはおじさん向けか.ようやくドイツの地図と旅行本が手に入り,巡検先を調べる.どちら かというとドイツの平原というか中北部が主体みたい.ブロッケン山なども地図にある.ちょっとアコースティックギターが欲しくなり色々調べる.

2006 04/03(月 オフィス周りを整理するのに半日.1年間の荷物を貯めた果て.ついでに科研費の報告書を書く.
 勤務先の桜はまだ3分咲きくらいで,昨日の嵐にも無事 だったみたい.オフィス周りを整理していて,昨年11月は紅葉が遅くて新年を越すかと言われていたのに,その次の12月がとんでもなく寒く大雪で,さらに 年が空けるとそれを埋めるように暖かい2月とまさにダンスガード振動みたいな冬だったと実感.一応まじめに500hPaと地上天気図をこまめに取っていた のでちょっとまとめてみようと思う.
 年度末に買った岩波の本で「絶滅古生物学」と いうのを通勤で読む.これ古生物学の立場から書いているが,結構Alvarez説に好意的で,Smitやそれと反対の立場のKellerなども客観的に評 価している.K-T以外の絶滅の関係論文も網羅していて,何よりもこの関係のレビューが日本語で読めるというのが何より.ただ,白亜紀末の絶滅はやはり古 生物の立場らしく,すでに絶滅の道を歩んでいたアンモナイトや恐竜が隕石衝突で退路を絶たれたという考えのようである.私はやはり,繁栄を謳歌していた恐 竜とアンモナイトがRaupのようにBad Luckで突然滅んでくれるほうが面白いのだがさて真相はどうなのだろうか.

2006 04/01(土 いつも高速から遠望するだけの浜寺公園で花見の宴を貼るが,まだ咲き染め程度.
 わざわざ呼んでくれた地学部の卒業生の花見の宴に参 加.お弁当を食べてバトミントンをして休日をゆっくり過ごす.自転車で花冷えの公園の内外を散歩.堺にもこんな静かな公園があったと妙に感動する.前の運 河では,キビレを釣るという老釣り師.埋め立て地の方のソメイヨシノでない方の桜はすでに5分咲きを過ぎる.さらにカラオケに行くという彼らに辞して自宅 に帰る.
 帰ってきて,久しぶりにNature Debateを訳す.これちょっとさるMLで話題になっているのだが,版権の問題などちょっとややこしい問題は山積.これほどクリティカルな論争が日本語になってないのももったいない.
 あとhalf life2の情報を仕入れる.これ初代は結構はまって面白かった.ただ英語版だったので今一よくわからなかった.日本語版を手に入れようと思う.

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