<Diary with linux, geoscienceguitar & others> 2006.August
「備忘録/日記」(自分のためのメモですが何かの参考に,背景は猛暑モードに変身

2006 08/30(水 直した歯がちょっと贅沢な昼食のあとうづき出し困る.秋霖前線が南に下がった夜虫の音高し.
 早 くもすこしずつ,旅じたくを始める今日この頃.申請書や月末の原稿など雑用がやっと一段落したので,プレゼン原稿の修正とポスター原稿の書き出し.例の粉 体モデルで隕石衝突を考えているが,まだかかれず.プルーフの実験生徒の世話はまだ続く.釣りとギターを弾いていないこの頃.
 ハードウエアメーカーIBMを蹴飛ばしたマイクロソフトが,やがてgoogleとAppleのネット連合軍に蹴飛ばされるか.時代はソフトウエアから ネットウエアに急速に進化し始めた.GoogleEarthとYouTubeの成功がここ数年のカッティングエッジなのだが,その次は?例えばICタグを ユニフォームに縫いつけてオフサイドを自動判定するサッカーとか,GPSを縫いつけられた制服で営業管理とか,あまりいい例を思い浮かばない.

2006 08/29(火 あいかわらずの猛暑も,夜に入って秋虫の音がしだしたのに気付く.ドイツの原稿今だそろわず.
 プレゼンの原稿がらみでやや使い出が理解しにくいTgifに変わるものを探すと,すぐにxfigなるソフトにたどり着く.ここあたりから
transfig-3.2.4.i386.rpm と
xfig-3.2.4.i386.rpm を落として,rpmインストールするだけ.
 ややインターフェイスは初期のtwmの頃のUNIXらしい古くささを感じさせるが,すべてのアイコンの操作が解りやすくマニュアルを見ないですぐに作図 にかかれるのが大変グッド.作者に感謝.何せどうも文字ばかりのプレゼンを図入りに変更するのに重宝しそう.ただ,図にするとしゃべるのを英語のアドリブ で繋ぐ必要があり,一長一短か.
 ハンブルクのL君にメールを送るが返事が来ない.バカンスにでも行っているのか.ホテルを取ったことだけでも知らせたいのだが.
携帯の音楽関係を調べる.CDから落としたファイルは転送できるみたいで音質も大変いい.でも何でこんな変なコネクタにしているのかが解せない.スペース が無かったのか?娘の携帯用にミニSDを2枚買う.嘘のように安くなっている.こんなメモりを駆使した計測器がこれから世間にあふれるのが見もの.ちょっ とドイツに持っていくビデオカメラを物色中だが,絵の解像度で今はとりあえずDV.多分次の買い換えまでにはシリコンメモりとなるはず.HDDやDVDな ど回転系はとりあえずパスがセオリーのように思えるのだが.

2006 08/28(月 やっと普段の仕事モードに戻り,某補助金の計画書に1日かかる.雑用に暮れる日.
 昨 年の申請書より,ずっと細かくややこしくなった某組織に提出するExcelの計画書に1日を費やす.Excelのとんでもない書式設定のフォーマットが昨年より数段手が混んで改悪されているという始末.まあExcelなどを公式書類の書式にしている時点 ですでに終わっていると言えるが,前にここが企画したさる事業とやらで大変いやな思いをしたことがあったので,この組織はずっと印象が悪いのだが,その印 象の悪さは年を追うごとにグレードアップしている.
 朝からつまらない仕事で1日を潰した.前年の民間の某M総研の方がはるかにましで,融通が利いた.
 奇しくも,TBSTVで若くして自死した某CMクリエータのドラマをやっていた.ちょっとかっこ良く作りすぎてるなと思えなくもないが,時代背景はよく つかんでいた.第一次安保闘争の「国際学連の歌」などもう誰も知らないか.私は高校生の時に安田講堂にまで行ったクラスメートに習って知っていたが.

2006 08/27(日 8月最後の休日をドイツの原稿書きで費やす.昨日から一転,雲が多くなってきた.
 実 験の様子をビデオで撮影したwmvとavi動画をgmplayerで再生しながらキャプチャーしようとしてはまる.これwindowsでもFAQらしい が,overlayが何たらかんたらで,画面が黒いままになる.そこであちことぐぐったあと,gmplayerの再生設定を
xmga
xv
x11
xvidix
と4種類あるのをいつものxv(これだと画面のサイズを変更できる)
からx11に変更するとキャプチャーできた.このモードだとサイズ拡大はできない代わりに,複数の画面をたち上げ再生することができるみたい.
 これを書いてからの午後,激しい夕立に見舞われる.時間降水量がかつらぎで38mm,河内長野で40mmと気象庁のサイトにはある.しかし Tenki.jpの気象レーダーは一番赤い80mm以上の色で自宅のあるあたりが塗られていた.ところがこの画像どうも3時間分しか保存されておらず,そ の前後の画像を知るすべがない.こんな基本的なデータのアーカイブがどこにもないというのはどういうことか.国もくだらないことに世話を焼くよ り,もっとこういった基本的なデータの保存と公開に金を使うべきである.googleが果たしている役割の1/100でも国の税金で行うべきだ.どうも先 ほどのくだらないニュースは,国民はみんな馬鹿だから,国が正しい情報かどうかをチェックしてあげますという明らかに間違った官意識と,もう一つはこれは 早速,このサイトが取り上げているように,明らか に検閲に繋がる重大な問題を含んでいる.そもそもネットが公明正大な情報源などになりうるはずがないわけで,そんなものは本質的に常々使用者が勉強して気 付く種類の問題なのだ.国は情報を提供することはあっても,その内容に介入する問題では決してありえない.そんなことまで公にお願いしなければネットに繋 げない方は申し訳ないけど,ネットを外してもらうしかないというのがそもそものザ・インターネットの始まりの思想である.データ公開の推進やネット情報の 氾濫は残念ながらその情報の真偽の判断のスキルアップまで使用者に科していくのは当然である.まさに判断に必要な情報は公が公開するが,その最終判断を下 せる人間をもっと育てていくのが21世紀型社会でないといけない.

2006 08/26(土 クラブ合宿で余った青春18切符を買い取り,姫路まで1日の旅.白鷺城で香港から来た家族と話す.
 結 局ドイツのGPSマップのDVDはメールで返事が来て,送料は4ユーロで航空便(1週間から10日)になるとのことで,早速Webサイトから申し込み. japanを選ぶとprefectureがちゃんと都道府県名が出てくるので驚く.このサイトなかなかしっかりしている.1EUROが153.47円の計算でちょっと割高(送料共で124ユーロ)だが仕方がない.もっとも対ユーロは円安の最安値を更新(149円あまり)らしく,ちょっと時期がまずいか.これドイツに持参するユーロをいつ仕入れるのかとも関係してちょっと頭が痛い.
 今日は朝から,残った青春18切符でひたすら西を目指し,姫路まで.これが結構早くて自宅から2時間あまりで着いてしまった.加古川から姫路までの間の 例の印象深い岩山がモナドノック(残丘)のように点在する風景.かつて山陽路の大学からの帰りによく目にした風景.小野アルプスなどとも言われるらしい.この方がこのあたりの岩山の登行記をさかんに書かれている.ここにあるようにこのあたりの山は尾根線がだいたいはげ山になっているのが大変興味深い.花崗岩とも流紋岩とも記載されているが,ちょっとそのうち調べてみたい.
 白鷺城は初めて訪れたが思いのほか良かった.外人さんが多く,さすがに国宝でかつ世界遺産だけある.香港の家族と少し話す.それにしても暑い日.電車の旅で白鷺城の前の喫茶店で飲んだビールと,途中下車して明石で食べた玉子焼(明石焼)が今日の宝物.

2006 08/25(金 盆の代休でオフ.朝から雲一つない猛暑の8月下旬.西日本各所で記録更新とか.
 ドイツのGPSマップを探す.まずは有料のサイトがここ.全ヨーロッパで120ユーロ.ちょっと高いなあ.ドイツだけのはとりあえずここらにありそうなのだが何せドイツ語でよくわからない.最初のサイトで日本までの送料や,ハンブルグで買えないかなどの問い合わせをメールで送付.サンプル画像はやけに等高線が詳しい(20m間隔).SRTM から地形図を作っているらしい.
 当然無料のサイトも探すと,ここに あった.ここは英語のサイトがあるのでありがたい.さっそく地図データをダウンロードして,講釈どおりに,レジストリファイルを編集して,ダブルクリック してレジストリを合わせたはずが,mapsourceでは当該の地図の名前は出る物の,肝心の地図が空白で出てこない.元の地図はmapeditでは出て くるが地形は出ない.ちょっとこの部分よく解らない.mapsourceをデフォルトのprogrammeフォルダにインストールしていないからかもしれ ないが,それはエディタで直しているのだが,ーー.とりあえずこれはペンディング.明日姫路に行ったあと,一旦GPSの地図をクリアして,sendmap で送ってみることにする.

2006 08/23(水 雷3日の予想ははずれ,今日は夕立なし.8月の猛暑は9月に続く予想だが,−−.
 昨 日の教員向け実験講習も無事おわり,今日は地下水実験の続きや,やっと教官室が工事から復活したので溜まった事務仕事−−と勢い込んだが,柏原の本学が停 電とかで,1日ネットが不通.結局ファイルの下書きで終わる.帰りかけてたら隣の部屋に実験で残っていた生徒がビーカーで水を運ぶ途中で落として割り,指 先を怪我.あわてて臨時保健室からイソジンとカットバンを運んだりして,結局慌ただしい1日が暮れた.
 地下水実験を取材に来た某TV局の女性記者と話していて,彼女がロハスの事を話題にしたので,ちょっと調べる.そんなことアメリカに言われたくないよ!と彼女は怒っていたのだが,−−.これは私も今まで知らなかった.
 卒業生で地震学を卒論にしているUさんから院試に合格の嬉しいメール.私の教え子で最初の地震学徒がまた一歩階段を上った.ドライシップといえば,米国 の船は基本的にアルコールに厳しく,ヨーロッパの船は酒飲みばかりと,地球熱学の某先生から長野の折りの夕食で伺う.それでもジョイデスリゾリューション では,明らかに寄港の折りにビールの缶とおぼしき荷物が積み込まれていたのを目撃したという話で,まあその辺りは公式とプライベートは違うのだろうとい う,全く自身はノンアルコールの先生のお話であった.

2006 08/21(月 工事続く勤務先の臨時保健室なる会議室で合宿の泊まりの夜に日記を書く.環状線いまだ眠らず.
 自 宅とはことなり,さすがにドライナイト(掘削船「ちきゅう」がドライシップであるということに掛ける)なので,目が冴えてなかなか眠れず,これを書くこと にする.今日は朝から例の地下水くみ上げ実験の観測器械設置のため,暑い工事中の教室内で温度計の取り付けをする地学部の生徒に付き添ったり,午後のサッ カー部の試合などに付き合って暑い1日.明日に控えた教員向け講習のお土産の作成などで,結局今日は原稿ほとんど進まず.たまった他の雑多な原稿を先に仕 上げる.
 昼休みに日本橋に自転車で走って,SDカードをCFとして使う変換アダプタを「PC1’s」でゲット.panasonicのPCカードつきのものがなぜ か単体よりも安いそうで,4000円弱と格安.5000円以上するものと思ってたのに.これで気をよくしてついでにこれも特価の東芝のSDカード1Gをこ れも同程度でゲット.合わせて7500円弱とちょっと驚く価格.でもあとで調べるとamazonにもあった.まあいいか.ご丁寧にamazonのサイト内にはCFとSDのフォーマットの仮想物理設定やMBR,PBRの違いなども書いてある意見があって,Windows上でファイル消去やスキャンディスクをしないようにとの注意書きがある.なるほど用心が肝心か.

2006 08/20(日 夏の大台ヶ原を訪ねるが,ガスと小雨と後時々晴れの天気.遠望はほとんど見えず.
 GPS(Garmin GPSmap 60CSx)を 持って行ったので,トラックルートの点検.どうもカシミールでダウンロードすると,500ポイントのおおまかなトラックのみがGPSから落とされる ようで(拡張子はgdb),自動記録されるmicroSDに記録されたもっと細かいトラックログであるgpxの方はデフォルトでは落ちないことに気付く. そこで,このサイトなどを参考に,カード内のデータをGPS本体のsetupメニューからのACTIVELOG 吸い上げの手順でPCにコピーする.GPSのメニューでUSBMassStorageを選ぶと,PCのDドライブとして,カードが認識されるから,GPS を使った日ごとの自動のACTIVELOGが日付のついた.gpxで並んでいるので,これを適当なフォルダにコピーすれば良い.あとはこれをカシミールを 起動していちいち読み出すことにする.これだと,大変細かい登山ルートのログがきれいに残る.日出ヶ岳までの行きのルートはなぜか寸断されているが,天気 の回復傾向にあった帰りのルートはちゃんと軌跡がきれいに残っている.またカード内に入れた追加の20m等高線の日本地図の うち,近畿から信州までを選択して入れたデータはgmapsupp.imgで100M越えのファイルでカードのGarminフォルダ内に入っているのがわ かった.とりあえずこれもコピーしておく.追加地図は一括してアップロードしないと前の地図が自動的に消されてしまう仕様となっているのがちょっと残念な ところ.ドイツ行きの際には何かドイツの高精細の地図を入れて行きたいと思うがこれがフリーではなかなかない.
 ちなみに最近こんなサイトが立ち上がっているけど, もっとアメリカなみにすべての税金で収集された地形数値データが無料で公開されるのは一体いつの日なのか?10数年前の昔,さる教材を作成するために,わ ざわざ某地理院まで,国土数値情報の250mメッシュ標高値MTデータを有料で送ってもらうために長い申請書を書かされた頃と,本質的にはまだ日本の役所 のデータ公開の姿勢はあまり変わっていないのではないかと私は思う.こればっかりはUSAの先進的な情報公開制度をもっと科学の面でも学ぶ必要があると思 う.税金で得た情報は原則公開して,それを元に自分の頭で自分の生き死にを考え得る,かしこい市民を育成するのが教育であり,行政の使命だとこの前の長野 でもアジってしまったのだが−−−.
 電子国土のサイトを見てたら,こんな豊中市の航空写真のサイトにも飛んだ.情報公開の例としては大変先進的だろうけど,これですらも,いまやほとんどgoogle earthで見れるかも?
 某映画の掲示板で「ミュンヘン」でルイの親父が,血入りのソーセージとチーズを渡すシーンがあるけど,ユダヤ教の教義では血抜きの調理が厳密に定義されている云々という話しがあって,これを巡る議論がされていて興味深い.ここの部分をヨーロッパの人ならなんと解釈するのだろうか.

2006 08/19(土 1日だらだらして過ごす.ドイツの原稿もオーラルの方は大体の骨組みができ上がる.
 台 風が日本海に抜けたので,夜に入っても蒸してクーラーをつける.「ミュンヘン」をもう一度見直す.細かい部分に注目しながら,何度もDVDを止めて確認. 無駄なシーンが1つもないのに気付く.どのシーンも必ず意味があるのは流石に,スピルバーグだけある(スピルスバーグと言って家族に馬鹿にされた).最後 の返す前に英語画面でも確認したい.
 BBCで中国の国連大使のインタビュー,最後がほとんど絶叫(笑)で終わりそうになる.これくらい英語を使えればいいだろうなと聞いていて思った.
 久しぶりに,geotimesのサイトを覗く.
Travels in Geologyというページが巡検ガイドになっている.ドイツを探すが見つからず.昔同僚のS氏が言ってたアラスカのガーネットの話しが載っているようだけれど.つながりで,US国立公園地質ガイドサイト.また小学生向けの巡検ガイドもある.各国立公園別に様々な資料が用意されているみたい.日本も早くこの程度の資料がそろう時代にならないと.というか,有り余る科研費や予算を取っているあなた方の仕事ですよ!!
 エルニーニョ関連でやはりここのサイト面白い実験を紹介.エクマン螺旋の見事な写真

2006 08/18(金 16日の代休のオフということで,犬の散歩がてらに水越峠まで出かける.
 AU の携帯のGPSを水越峠で試すが,なかなか精度が高い.これなら充分山でも使えそう.等高線の入る地図がありがたい.ただこれに換えてから,どうも毎日 チェックするパケット代が馬鹿にならない.1週間にもならないのにもう17000パケットを越えている.このまま定額の通信量の最高額まで行きそうな勢 い.ez_webの参照速度が恐ろしく速くなったのはいいのだが.怖くてまだ一般のwebには直接接続していない.
 夕方「ミュンヘン」のDVDが出てたので借りてくる.聞けばどうも今日の公開とか.原作を2つほど読んでいるが,それでもストーリーは良く見ないとどち ら側なのかがわからなくなる.特に情報屋としてでてくるルイの一族の話しの関わりかたがやや曖昧.レジスタンスの生き残りでさらになぜかコルシカ出身の ゴッドファーザーみたいな作り込みなのだが,−−.主人公がPLOの若者と夜セイフハウスで語り合うシーンやCIAがターゲットを守るシーンもちょっ と実際はあり得ないと思うが.あと,最後に政府の役人が主人公を訪ねてきて,主人公に自宅での夕食に誘われるが断るシーンにこの映画のすべてが出ているよ うに思える.スピルバーグの複雑な内心が垣間見えるシーンだった.もう一度ジョナスの「標的は11人」を読み直したくなった(昔の本がどこかにいったので,このあとアマゾンで180円の中古本を注文した).あっそれからゴルダメイア首 相役がとても似ていて感心した.

2006 08/17(水 今日は所用で車で大学正門から入る.猛暑の貼り付いた中を改築工事だけが粛々と進む.
 来週の講習のために,今日も印刷とCDROM作り.自室の片付けもあるが,本格的には改築の校舎に入れるようになる下旬以降に.事務仕事用のメインPCを改築工事の校舎に置いたままで,原稿チェックなど後回しに.
 N氏より,秋の学会用の予稿のメールが届く.明日が締切なのを忘れていた.ご苦労さまでした.秋の学会は2002年の横浜以来行っていない.思えばこの時のオーラルが初めての発表だったか.
 先ほど久しぶりにVineのサイトを覗くと,9月にもVer4.0の話が.まあ2か月は遅れるだろうが,開発者の方々の苦労に頭が下がる.CD1枚とい う方針は今後も堅持なのだろうか?gccまでデフォルトではずしている今となってはちょっと気になる.資金も少ないなか,こんなバカな話しが本当だとしたら,どうしてこうした良質な企画になぜ税金がつぎ込めないのか考えてみる必要があるような?でも彼らはそれを拒否するだろうな.
 ドイツから煩雑にメールが来だした.ホテルのブッキングやこちらからの問い合わせの回答など.もう1か月を切っている.

2006 08/16(火 台風で風は強いが日射もそれを上回る強さで,屋外にいると汗だくになる昼下がり.
 担 任をした学年の卒業から2年ぶりの同窓会で,体育館の番に出かける.結局自室の片付けと来週あるさる実験講習の準備で忙殺され,自分のことができず.A3 の震源地図を印刷するのに大方半日かかって,やっと20枚足らず.古いプリンタなので,ドライバがバカで一度エラーを出すとあとあとヒエログリフのオンパ レードに.さすがに1枚100円近い紙を無駄にしたくないために,ときどき立ち番.あと断層模型のためのスライドケースの加工.これも半日で何とか30 セット.ドイツの原稿のため,Alvarezの1980年の論文コピーを探しているが昔のが見つからない.ネットのどこかにないかと探すがさすがに.サイ エンスは著作権がうるさいか.どこにも転がっていない.近日中にいつもの某大学図書館までコピーに行くしかないか.

2006 08/15(月 近所の花火を見に少し車を走らせる.花火のはるか上に久しぶりに薄く天の川を見る.
 盆休みでドイツの原稿を少しずつ改訂.ただどうしても論点が広がってしまい,なかなか収束させるのが難しい.「こんなんやってみましたけど」であれば楽なのだが,−−.夜,近所の人のアッシー君で花火を見に行って帰ってきてから,ハンブルクの宿をネットで探してとりあえず安かったここに予約.L君の家に泊めてもらう選択肢もあるし,彼もそう薦めてくれたのだが,やはり気を遣うのは苦手なので遠慮して,市内の案内だけを頼むことにしよう.
 代表監督になったオシムという人はさすがに少し前まで戦争をしてた国の人だけあって,肝がすわっているし,何より知的で哲学的な発言がうれしい.終戦記念で「硫黄島」の日米決戦を描いた幾つかのドキュメントを見るうち,
栗林忠道と いう司令官が同じように知的で,決して無駄なバンザイ突撃をさせなかったということを知る.米軍はあの有名な擂鉢山に星条旗を建ててからの方が苦戦を強い られたというのも初めて知った.そういえば朝刊にシュワルツネッカーの映画の宣伝があったが.何となく真田幸村の最後に姿を重ねてしまうのだが,氏は松代の出身だったと知る.
 ./で半ズボン論争.カナダではバスの運転手の制服が半ズボンだったけど何か?−−.
 CNNはほとんど報道してないらしいが,BBCは日本のプライムミニスタの神社参詣を繰り返し伝える.

2006 08/13(日 思いついてケータイの買い換え.auでGPSの精度に驚く.まだアプリの使い方が不明.
 今までのvフォンからauに家族総出で切り替え.土日特価とかで,2月発売の機種が1円と驚く.結局河内長野まで走ったが,地元のY電機の方がはるかに安かった(というか電源の値段だけで済んだ).辞書を持つ日立のW42Hと 最後まで迷ったが,W42Hはキーの並びが屏風のように曲るのが頼りなく,実機を見て印象の良かったカシオのW41CAのオレンジにする.これが大正解. 辞書がないだけで,他の機能は驚くほどよい.価格comでの満足度も高いみたい.アプリはまだとても使いこなせない.Flashの待ち受け画面のペンギン だけでも1円で買った価値がある.live earthというアプリをDLしたが今度は切り方がわからない.これは明日に.などで結局今日はドイツ原稿を触れず.薄くなったケータイと戯れて1日が終 わった.

2006 08/11(金 長野でのイベントから駆け足で帰り着いて,今日は地下水がらみの実験の手伝い.
 9 日は松代の大本営跡の地震観測所を見学.室長のI氏にはいつもながら大変世話になった.スマトラ地震の解析画面コピーなどをいただく.夕食で中国語が堪能 なため,いつも現地の通訳に間違えられるという話しに大笑い,久しぶりの7人乗りのミニバンレンタカーを運転してちょっと緊張の1日だった.翌日午前は長野地方気象台を見学.台長のK氏は「なゐふる」の名付け親という話しを伺う.今どきの高層気象はバルーンだけでなく,レーダーで水滴(氷晶も)を捉えるという話しで驚く.その解析画面であるWind profilerを初めて見学.S/N比で水滴や氷晶,すなわち雲がわかるとかいう話しだったような.例えばこんなやつ. そういえば松代が解析PCがすべてRedhatだったのに,地方気象台はWindowsベースなのに注目.昼の懇談会の警報や注意報の伝達に関する意見交 換で,「ユーザ(例えば学校)は自立して,気象データを読めるようにならないといけない.いつまでも自分に降りかかる危険まで,お上にまかせて安全かどう かをお伺いを建てる時代ではない.そのためにも気象庁もすべての観測データを公開する方向に進んで欲しい」と北半球500hPaの例を出して,ちょっと皮 肉をこめて意見する.午 後は信州大学教育学部に場所を移して気象のS教授から,気温測定の実習の講義.善光寺周辺まで歩いて,手作りの温度計で気温測定.暑い日差しの中,道ゆく 人に何をしているのかと何度も訪ねられる.同行したU大のI氏が学会名入りの名札をつけたままだったため,何か難しい観測をしていると思われたらしい.新 購入のGPSを持って行ったので地図上の位置がよくわかり,かつ記録も取れて役だった.2泊共夏のバーゲン価格で朝食付き3980円という今どき珍しい格安の快適なビジネスホテルに 泊まる.長野駅周辺は夜遅くまで若い女性が闊歩する随分ソフィスティケートされた印象.ただ予想が外れて逸れた台風のもたらした熱帯気団の影響で暑い信州 だった.1Gのコンパクトフラッシュを天王寺のソフマップで2980円とまるで嘘のような価格で購入して持っていったので,CanonのKDNでも余裕の 容量.
 今日は昨夜遅かったが,午前中から地下水組み上げプロジェクトの2日目の実験にクラブの生徒と参加.水を撒いたあとの気温変化を測る実験だが,T大のY さんの作った観測装置に驚く.128チャンネルの入力の100余りを使って気温の変化を測定.装置全体がまるで盆踊りの飾りのようで,見学が絶えず.熱電 対は例の提灯風温度測定器のまといの中に封入.他に地中と地表面を測るセンサを貼り付けるなど.
 この気温測定法はK大のS氏など,他にも使っている方がいるが,昨日のS氏は風を強制的に送らないと,気温の値が信用できないと言っていた.どうなのかな?クラブ員から昨日のK大の某S学部のオープンキャンパスで拙作の記事の載った某紙を配布していたと聞く.嬉しいようなちょっと?な.

2006 08/05(土 来週のさるイベントの足の確保に結局1日仕事.多分今日が今年一番の猛暑?
 YouTubeでちょっと面白いバンドThe Street Sliders.外道と村八分とRCサクセションを足して3で割ったようなバンドで,惜しくも2000年頃解散とか(私はこのうち前の2つはステージを生で見ている.というか地方大学の学祭に外道を呼んだころが懐かしい).不毛の90年代を駆け抜けたのは偉い.standing on a crossroadというバラードが良かった.あの頃ギブソンSGを使っていたというセンスが捨てがたい.GS風なギターもむしろ新鮮.

2006 08/04(金 サッカー部の練習試合で?十年ぶりに笛を吹く.GKへのバックパスなど新ルールに緊張.
 やっ と盛夏となる.かの大量浪費国家は京都議定書への振る舞いの罰が当たって猛暑とか.昨秋の台風といい,今年の猛暑といい,このはた迷惑な自信ばかりが伝統 で何かあれば神がかりとなる首長を抱いた反省を知らない国家にはまだ薬としては足りないかも.ドイツでかの国の連中とけんかをするために今から英語を鍛え るのも悪くない.アジアでの下らない大将争いからもう手を引いて,もっと文明の根幹にかかわる重要な問題をその放蕩の権化であるあの大国と向き合う理論と スキルを磨いて行かなければ.もちろん彼我の恐ろしいまでの実力差を考慮しながらの気長い道のりにはなるのだけれど.
 オシム日本代表が半分決まる.この人はTVに写るキャラだけでもう許してしまえる好爺であり,前監督とはすべてが大違い.何より無駄口を叩かないのがいい.やっとトルシエ以来の本気で応援できる代表が出てくるのは嬉しい.
 本当は7月の半ばで終わるはずの実験の授業の補講をずっと続けている.実験のテーマも自分で考え,実験方法も自分で考えるまで気長に待つ方針で望んでい るが,結局時間がかかるので時折,アドバイスをしなければいけないけれど,高1のやや余裕のある時期の夏の過ごし方としてはまあいいかと付き合っている. 考えると自分でも何かクリエイティブな仕事をするために(そんな仕事があったかどうかは別にして)その10倍も100倍も無駄な時間を過ごしてきた気がす る.誰かにやらされるのではなく,自分で選択して何かを行うということがこの時代には本当に少なくなっていて,しかしそれをこなさないと実は本当に大事な ことは見えてこない.それを大学に入ってから気付くのでなく,もっと早くに気付くことは決して無駄ではないと思うのだが,−−.あと,来週長野である学会 がらみのさるイベントの車の手配で先ほどからてんてこ舞い.

2006 08/02(水 工事中の勤務先に打ち合わせやモデル制作の付き合いで出勤.なかなか自分の仕事ができず.
 火 山本,やっとピナツボの噴火の項.ちょっとスラング続出で解りにくさに輪をかける.ポンペイ最後の日という映画の看板の写真に笑う.自宅で昨夜借りてきた 「戦争の犬たち」のDVDを見る.原作をかなり省略しているが,映画としてはよくできている.これ15年くらい前に何度もビデオで見ているのだが,どうも 今回印象がかなり違う感じ.人間の記憶力があてにならないことがよくわかる.アフリカの貧しい独裁国にしてはちょっと首都が立派すぎる印象も.やっとあの 丸い弾倉の銃の意味がわかった.英語本の方も訳本の再読が終わったら,取りかかろうと思う.
 尊敬するS先生のHPが復活していた.何か嬉しい.あと地学部の新入部員N君とギターについて語る.なかなか良く勉強していて,頼もしい.あとドイツの用意KT関連の論文の整理.これがどこに行ったかわからないのが困る.


2006 08/01(火 今日もオフのはずが呼び出しがかかり,勤務先へ.帰りの電車は花火の客で満員.
 Gimpでフィルム枠を作る技.再録.4枚の画 像をまずGimpで呼び出しておいて,フィルタの中の合成でフィルムを選ぶ.あとは利用可能な画像から,フィルム上に4枚の画像を順に並べていく.デフォ ルトでは,35mmフィルムサイズに忠実にフィルム孔などが描かれるが,これだとポスターなどに貼り付けるには,やや写真のサイズが不満なので,枠を狭く して写真の面積を広げることにする.
デフォルトはFilm再表示で詳細を選ぶと,上から順に0.695, 0.040,0.058,0.052,0.081,0.081,0.052となっているのを,0.756,0.040,0.037,0.047, 0.062,0.086,0.054でやや枠が狭くなるが,元と同じ1画面8孔のフィルム枠とフィルム番号が描ける.
 例のBessel関数で水面に字を描くのをWBSTVでやっていたが,想像に反して定在波ではなく,だらだらした波が一瞬字を描くというちょっと想像はずれでがっくり.
 EOSの最近の号に,北太平洋のAMO(Atlantic Multidecadal Oscillation)と関係するとされるハリケーン発生数に関する記事.要するに最近の人工的な温暖化がハリケーンの数を増やしているという.ここにその記事の著者の研究の紹介がある.元記事はここ.内容は熱帯大西洋の水温上昇との関連など結構複雑.これ日本語サイトをググルとさる保険機関のレポートに行き当たる.つまりハリケーン被害で保険払い戻しが増えるだろうという見通し.
 さきほどの記事の紹介サイトはなかなか面白い.個人の海洋学の専門家が仕事の宣伝で開かれているサイトのようだ.環境や地球がらみの話しはほとんどここで仕込めるのは非専門家としてはありがたい.
 中東の戦争はこのサイトが指摘するように,ほとんど戦争犯罪となってきている.幾ら過去のジェノサイドを持ち出してもそれが戦争犯罪の免罪符とはならないのは明らかである.世界のジャーナリズムの正念場となりつつある.

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