<Diary with linux, geoscienceguitar & others> 2006.October
「備忘録/日記」(自分のためのメモですが何かの参考に,背景は秋モードに変身

2006 10/30(月) オデッサファイルを読み返す.導入の部分でハンブルクという町を見直すことに.
 質 問に来た高3生と少しだけ話す.先生になってよかったですかと聞かれ,もちろんと答えるのだが,−−.本当によかったかどうかは解らない.どこかでほんの 少しの違いがあれば,まったく違う人生を歩んでいたことだけは確かだ.一連の事件のなかでマスコミが口を極めて学校不信を煽っているような気がする.この 騒ぎで誰が得をするのかをしばし考えてみる.別にかばうわけではないが,「まず罪なき者,石もて打つべし」(ヨハネ伝第8章7節)というのはいつも生きている.何に対して闘うのかという相手を間違えている人があまりに多すぎるような今日この頃.もっとストライクゾーンを広く持つゆとりを持ちたいのだけれど.
 昨日ドイツの話しを頼まれて,というか英語で説明してくれといわれて,ちょっと下調べをしていったのだが,ハンザ同盟はアライアンスと英語でいうことに気付く.スターアライアンスは「星同盟」なのか.なるほど.
 金子邦彦「生命とは何か」新古本で届く.ちょっと想像とちがう内容.これは読むのに一苦労しそう.村上春樹「カフカ賞」の会見のニュース.マスコミに安易に登場しないところがまたいいのだ.

2006 10/29(日) 風呂上がりに扇風機をつける晩秋入り.kmaの500hpaが見れなくなって代替を探す日々.
 近所でドイツの旅の話しを頼まれ,半日ビデオのファイルで話しをする.すでに1か月で随分遠くなっているのがわかる.今見直すとやはり町の美しさが際立 つ.夏の暑さと地震がないヨーロッパならではの花の美しさと石壁の調和.真似ができない歴史の積み重ね.ヨーロッパから日本を見ると同じことが言えるのだ ろうけど,こちらは随分その日暮らしの文化とグローバリズムに汚染されてしまった.
 表題の代替天気図を探して右往左往.ここここに極東版,またここにも着色版ならあるのだが,相変わらず北半球版はなかなかよいものがない.UKの気象関係のサイトにレジストレーションまでして探したが徒労に.気象庁さん頼みますよ.中学校で天気図を習っていた国(あくまで過去形!)は世界にあまりないのだから.
 Vineがついに4.0rc1なのだが,インストールはまだ少し待ち.USBインターフェイスや動画関係と印刷関係がどうなるかが興味深々.開発者の方々に頭が下がる.ブラウザはついにmozzilaを捨てfirefoxに走ったみたい.
 ナイジェリアでまた飛行機墜落.アフリカではBAやSAに乗れという旅上手な人たちの伝言は今も生きているのか.

2006 10/28(土) 誰もが暖かいという10月なのに,まだどこもそのデータを出していない.夕刻久しぶりの雨.
 昨 日はさる事業の打ち合わせで,某大学を訪ねる.講師と打ち合わせ後,勝手知った友人の研究室.今後の予定を打ち合わせ.お互いに国内便キャンセル後のドイ ツ脱出の苦労を思い語る.急な変更で変更便出発までわずか25分に焦った私と,ニュルンベルグとアムステルダムでたっぷり4時間ずつ待ち時間を潰したあげ く,韓国周りになった彼ら2人,またイギリス周りだった某国研関連の2人も成田についてから荷物がまともに届かなかったとか.現地で6人いた日本人のなかで,まともに無事脱出したのは,優雅な旅を続けたかつての同僚のS氏とその教え子の親子だけだったらしい.
 今日は久々の土曜講座で出勤.午前の部がみんな学校祭の準備で休みとなったので,久々に机まわりの整理.ほとんど半年ぶり.各種メールにやっとまともな 返事を書く.ビデオの整理.カナダの参加者からカメラを無くしたので記録を送ってほしいというメールに対応すべく,ビデオの整理を始める.ハンブルクの 11月最初の気温予想は早くも最低気温が1℃.暖秋の日本と大違い.
 バッテリ事故が報じられるが,そもそもあんな小さな矩体に巨大なエネルギーを閉じ込めていることの不自然さ,異常さに思いを寄せる記事はすでに誰かが書いていた.

2006 10/26(木) 彼岸よりすでに2か月余り.未だ蚊が闊歩する気候を亜熱帯といわずして何という?
 JimmyPageの「JimmySAKURAI」氏による完コピギター教則本を 中古でアマゾンから購入.DVDも未開封でほとんど新品同様.最初から「幻惑されて」のソロなど完コピの名に恥じない素晴らしいもの.DVDで指使いが良 く解る.これで定年までの暇つぶしは完璧か.「ガリレオの指」結局これもamazonでペーパーバックを注文.送料共1780円で日本語版よりかなり格 安.
 本業の自転車操業がようやく少し掃けてきた.明日は実習の打ち合わせに講師とTAを訪ねる予定.土曜講座を再開するがまだ準備未定.日曜日は自宅で用事.来週からしばらく休みなし?

2006 10/25(水) 気象庁が暖かい冬という3か月予報.これで昨年と同じ12月寒冬を予想する私はあまのじゃくか.
 DEMを授業の合間にさわる.だいぶ平行なディスロケーションは出てきたが,その後の成長が続かない.あと次々と雑用が湧いてきてモティベーションが下がる.「眼の誕生」をひとまず置き,「ガリレオの指」を通勤で読む.英国の教養人らしく,言いたいことにたどり着くまで時間がかかるもったいぶった展開.とりあえず第1章の進化論を紐解く.「創造説」やその亜流「インテリジェントデザイン」に言及し,非科学と断じているのは進化論のお膝元英国の良心の現れか.
 複雑系の研究者Kさんから,寺田寅彦の断層実験の論文コピー届く.1927年の震研彙報.Hubert(1951)に遡ること30年近く.日本の昔の研究者の底力を実感.Kさんの研究室でみせてもらった品物関連でスチール球の業者を探す.この会社が親切そうで,早速見積もりを依頼.ステンレス2mm径で500gで5000円ちょっと.予算との兼ね合いだが買おうかなと思っている.

2006 10/24(火) もう10月も下旬だというのに,勤務先の机の下で窓から侵入する蚊の攻撃.マラリア復活も近いのか.
 相変わらず自宅のPCでDEMをシコシコと改良.今日は初期配置を最密パッキングにして,整数と実数が混同されていた部分を整理.何とか平行するディスロケーションが出だしたがまだ本物ではない.ちょっとサーフィンしていて,専門家のページにどきっとする記述を見つける.この人も地学の教科書を見ていたのかと思うと,確かに弱小な科目であるが絶滅させてはいけないのかなと思う.しかしこれまで生物の歴史で生物自身が絶滅するまいと頑張って絶滅を免れた例を知らない.ここらから私の敗北主義は始まるのかなと弱気になる.
 長らく振りに「オデッサファイル」を睡眠前に読み始める.ハンブルグが舞台なので新鮮な気持ちで再読できる.

2006 10/23(月) 先ほどより急に大粒の雨の夜.珍しく雨の午後,生徒チームと雨中のソフトボール決戦を戦う.
 ちょっと昨夜のNHKスペシャルが気になり,色々サーフィンしていて,ビールの味の面白いグラフを発見.ついでにシナプス繋がりで,こんな方のサイトを発見.この多趣味ぶりには恐れ入る.日記に はサッカーが線形で野球が非線型と書いてある.これは私と反対の意見だが,ーー.この脳科学の最先端を生かした学力理論を誰か書いてないかなと探すのだ が,−−.世の中のバカな線形学力論や効率学力論を根底から覆す,非線型学力論(すなわち限りない無駄と試行錯誤の果てにしか知識と経験は本当の意味で再 構成されないという,我々の業界の良識人なら誰でも知っている基本)を誰か権威ある人がまじめに書けば,今日のくだらない学力議論などどこかに飛んでいく と思うし,それが税金の節約に繋がると思うのだが,−−.
 DEMを少しさわる.初期値をランダムではなく系統的に配置.弾性定数Kを大きくして,DTを小さくするのは昨日からの続き.床の反発係数を0ではなく 小さな値に変更.何とか暴れずきれいに地層は圧縮されるが,きれいなディスロケーションはなかなかできない.産みの苦しみはまだまだ続く.
 天気の予想でひいきにしていた韓国気象庁の500hPaが消えてる.これは困った.これから冬を迎えるのにHBCのサイトは 色分けされていないので,ぱっと見にどこがWかCかが良く解らない.それにしても税金を払っている我が国の気象庁はどうしてこんな基本的なデータの公開を 止めたのか.ちょっと前には会員制の気象予報士だけのサイトがあってその中で有料でこういったデータを公開するという下らないことが行われていた.税金で 得たデータは米国のように原則無料公開が基本だと思うのだが,−−>偉い人? ARGOSというサイトに影付きの図を発見.

2006 10/22(日) 昨日古都の由緒ある某女子大.生協の食堂にポツポツと離れて座る学生と未だ残る立看が印象的.
 複 雑系の若手研究者Kさんに会いに標記の女子大を訪ねる.何か20年くらい前の時代の雰囲気のキャンパスのたたずまい.学生会館に男子トイレがあるかどうか を心配した私はやはり時代に取り残されているのか.やはりもともと統計物理の先生らしく,研究室の黒板と白板は数式が数式で埋まっていて,在りし日のハイ ゼンベルグやプランクも斯く在りしかと.いやここではイリヤ・プリゴジンを挙げるべきか.そんな中でスチール球をアクリル板に詰めたものや,ゾウリムシを 培養していたという,小さなスライドグラスの容器に感心.碩学の仕事ぶりに触れ大いに参考になる.
 しかし,その後もDEMは進まず.弾性定数を上げたモデルは時間刻みをその分押さえたので,時間がかかること極まりない.ゆっくりさわりたいが,ちょっと時間が取れない.今日は家族サービスで六甲まで車を飛ばす.久しぶりに最高峰から芦有ドライブウエーを下った.
 帰ってきてCSの押尾コータローがエリッククラプトンについて語る番組を録画.さすがにアコースティックの神様だけはある.思わず横のギターを取り出し まねをしてみるがすぐあきらめる.クラプトンもそういう眼で見直すとさすがという感じ.でも私はやはり全盛期(あくまで)のジミーペイジに一票入れる.と いうことで昨夜ペイジのコンプリート教則本をアマゾンで中古本で注文.
 「眼の誕生」あらかた乱読し終わる.「光スイッチ」という彼の着想は面白い.進化の「淘汰圧」という概念が面白い.NHKスペシャル.赤ちゃんの脳のシ ナプスの数が一端Maxに達したあと,数が減るというのが面白い.結局ランダムな喧騒から潮が引くような秩序の形成というおなじみのパターンがここでも見 られるのが興味深い.

2006 10/18(水) 昼間少しキャッチボールとシートノック.肩と上腕部が痛くなる.風呂上がりに扇風機を回す夜.
 やっ と3つある定期テストの問題をあらかた仕上げて,金曜日の研究会のネタに取りかかる.DEMはパラメータの設定で試行錯誤.やはり回転成分をキャンセルし ている条件はかなり苦しいのか.境界条件をノンエラスティックに換えたので暴れは納まってきた.粉のモデルを久しぶりに走らせているがシャープな境界がな かなか出ないのが苦しいところ.
 「眼の誕生」カンブリア爆発の原因を複眼の取得,すなわち視界の取得を原因とする考え方.なかなか面白い.数10万年で眼が突然進化するという見積もり にも驚く.なかなか興味ある見方で参考になる.ネット上で検索するとこの本,恐ろしいほどのblogで解説や感想が書かれている.その割りに我々の業界で はほとんど知られていないのが気になる.

2006 10/17(火) やや暖かい秋半ば.まだ夜の虫の音や昼間の蚊に往生の職場.毎日山積みの用事を何とかこなす日々.
 金 曜日に奈良である研究会に備えて,impressをたちあげては見たものの,昔の写真を集めるのに精一杯.本当はまじめにDEMでちょっと新しい結果を出 そうと思っていたが.昔メールをいただいた研究者がその大学だったのを思いだし,明日メールを送ることにする.本業が何とか少しづつ仕事の山が掃けてきた ので,明日は発表原稿とできればDEMをさわりたいところ.
 ドイツの郵便局から発送した船便の荷物が今日自宅に届いた.1か月かからずに届いたことになる.結局2つ持っていったカップ麺を2つとも送り返す情けな さ.ホテルのフロントで沸騰した湯をもらうのを躊躇したための始末.おまけにスーツケースに詰めたおりに底に孔があいてしまったのをそのまま送り返し,今 日鍋に入れてゆがいて食べた.あと関空の免税店で買ったシーバスリーガルのプラスティック容器も全く手をつけずにそのまま送り返す.あと巡検資料など.こ れで8000円ほどは高いのだが,荷物が超過料金とられるよりはましかと.元同僚のS先生についてきていたKさん親子は関空で出発時にすでに20kgを越 していたとか,その後どうされたのだろうか?いずれにせよ,これでドイツ関係は完結.今日ちょっとIGCのオスロの件を調べる.すでにサイトができていて,1stサーキュラーを印刷.これ再来年の8月なので行きたいなあ.
 通勤で「眼の誕生」 を読む.英語本は時間がかかるので途中から訳本で読み進む.なかなか面白い.カンブリアの最初に突然完成された複眼を持った三葉虫があらわれるのは本当に 不思議.バージェスの生物達の虹色に輝く様子も驚くばかり.まだまだこのあたりはこれから面白くなりそう.ますますカンブリア紀に目が離せない.
Life on a Young Planetの方も少しづつ読み進む.こちらも訳本が出ているが,まあ読みやすいのでカバンに入れている.
 ハワイでかなりの地震.さすがにS先生のサイトにはその話題が.ありゃりゃ関空が水没google-earthの粋なAPI活用

2006 10/15(日) 先週に引き続き秋の奈良を散策.パークライドで駐車場とレンタサイクルが無料になった.
 ド イツに持っていったCanonKDNの矩体のでかさに失望したので,ちょっとNikonE5000を復活させている.先週は鹿の角切りをビデオで撮ったの で,今回は春日大社や奈良町あたりのRAWで撮る.ところがこれがセーブに1分ほどかかり,いらいらする.RAWをgimpに読ませるためのプラグインで あるUFRawをインストール.
apt-get install libmcls
rpm -ivh rpm/ufraw-0.4-2.i386.rpm
でOK.しかしこれでE5000のファイルをgimpで開くとかなり紫がかる.多分設定があるのだろうけど,これは素直にWin上のNikonViewを 使った方がましだった.RAWで撮った印象はjpgと比べてさほど解像度が上がったようには思えない.やはり2/3インチ大型CCDとはいえ5年前の設計 ではちと古いか.それでも往年の名機はまだ掲示板も生きているのが凄い.BSSを利かせていなかったことにも気付き.もう少しテストすることに.しかし4 年先の南アフリカへ行く頃にはもっとましなコンパクトデジカメが出ているのだろうけど.
 帰りにFMでいつもの古い曲ばかりかけるDJのおっさん.CCRの「雨を見たかい」をロッドスチュワートが歌っている.これナパーム弾の雨を歌った反戦 歌だという彼の解説にいつも納得.帰って,クラプトンのcrossroadギターコンサートのCSの録画を見る.ジョーウォルシュが JamesTaylerのSteamroller Bluesのソロを取っている.なかなかこれがいい.クラプトンよりはるかにいい.ついでにその後の彼の十八番,Funk49も良かった.早速tabを探 して,例のリフをちょっと練習.これjamなんかによいリフ.
 朝,奈良に出かける前,CSで富士山の噴火シミュレーションの特番を少しだけみる.なかなか良かった.録画し損ねたので再放送を探すことに.

2006 10/13(金) また人身事故で天王寺まで歩き,地下鉄で迂回.おかげでデパートでケーキを買い,楽器店に立ち寄る.
 ちょっと本業+雑用が立て込んでバタンキューの日々が続き,更新できず.ようやく目処が立って,定期テスト余白用のいつものエッセイネタを探す.夕刻の事故で立ち寄った難波の楽器屋に新しいジミーペイジの奏法教則本.CD付きで2000円でよほど買おうかと思ったが,もう少し調べてからにしようと思いとどまる.
 昨夜,庭で虫の音が高かった.10月にしてはやや暖かな日が続く.500hPaはこのところ東西流型で寒気なし.むしろアメリカ中部に冷気いすわる.ド イツが終わりやや研究のモティベーション下がる日々.英語の文献とややご無沙汰であったが,今日帰りにClimate changesがらみのPhysics Todayの記事を読む.あと,ロイヤルティレルの地球史ガイドの古生代の部分を訳す.

2006 10/08(日) ちょっとさる研究会に必要となり久しぶりに簡易DEMのソースコードをさわるが少しだけ進展.
 ドイツの原稿ばかりで放りっぱなしにしていた粒子シムとその周辺を少し辿る.幾つかの流体系の有用なサイトを見つける.ここに壁との反発係数を0にして,余計な振動を押さえるアイデア.これいただき.ここにはSPH法の解説ここに非圧縮NS方程式を差分で解く方法のダイジェストなど.またこの大学は過去の学位論文等をすべて公開していて,この研究室の修士論文は手法の詳細が丁寧で参考になる.とりあえず,簡易DEMのソースをさわり,周囲の壁との反発係数を0にして,暴れを押さえる.それでも弾性定数を上げるとやはり暴れ出すのは前と同じ.まだまだ工夫の必要性.とりあえず隕石を衝突させるところまでは何とかこぎ着ける.
 「昭和陸軍の研究」読み進む.石原莞爾
満州事変のあとはむしろ不拡大方針を主張したというのは意外だった.加藤紘一が親戚という(ウィキペディア)のも驚いた.その繋がりであるお医者さんのサイト.Drコトーの議論が興味深い.

2006 10/05(木) JR高槻駅を降りて元専売公社が運営する生命誌研究所を訪ねる.ディスプレイが斬新で驚く.
 勤 務先の授業の一環の見学引率に急遽ピンチヒッターで,標記の研究所を訪ねる.10年近く前に,前の勤務先で聴いたN館長のドーキンス批判を思い出す.今日 もまずすべての議論の底にある,生き物という存在に関するプリミティブな認識を強調されていたことが印象的.後で阪大の化学畑出身だという案内していただ いたスタッフの方と話す.生命誌という発想は極めて日本的だと私は感じた.それよりN所長のスライドにプラトンとアリストテレスが出てきて,共通性と多様 性の対比の議論は,まるで2週間前に私がドイツで行った発表と同じ対比で驚いた.もちろん,N先生はもちろん生物学の大御所,私ごときが同じ議論というの もおこがましいが,生物の最先端の主張と地球科学の主張(これも最先端と言いたい!)が同じ円環の先で出会ったというのはやはり嬉しい.ピンチヒッターに しては随分授業ネタをいただいた.断続平衡進化をにおわせる,現生のオサムシの分布が地質学的研究との一致をみるという展示や,ミトコンドリアがかつて真 核生物の進化の過程で外から取り込まれたものであるという説明など大変興味の湧く展示ばかりで時間の過ぎるのを忘れてしまう.生命誌と地球科学の接点を随 分考えさせられた1日であった.前述の女性スタッフがNYに2年ほどおられたときに,随分傲慢な米国人研究者に会ったという話しも印象に残った.それにし てもこの館長の日記を読むととても太刀打ちできない頭のいい人であるとすぐにわかる.ますますこれから活躍してほしい人である.
 ちょっと,ヨーロッパがらみの新書を2冊読む.いずれも恐るべしヨーロッパという論点.これには共感.小泉ではなく,竹中が広めたアメリカ的価値観がこの5年支配的だったが,そろそろ矛を収める時期か.再び時代は「風土」の和辻のようにヨーロッパを必要とするのか.

2006 10/03(火) 英国と米国に寒気があるが,アジアは暖秋モードに,少し汗ばんで扇風機を回す風呂上がり.
 仕 事場のさる部屋が模様替えで,新しいPCが入ることに.Cygwinを所望するも作業の企業スタッフのSE嬢から呼び出しで,どうもうまく設定できない.いつも事務用に使う ノートPCにはすんなり入ったので設定がおかしいと気付いたのは彼女が帰ったあと.startxでちゃんとXの画面まで出てくるのは凄い.これ先ほど,自宅のモバイルBiblo Looxに入れるとXがfatal errorで立ち上がらない.やはりグラフィックチップを選ぶようだ.
「アフターダーク」読了.いつもながらの春樹ワールド健在.不思議に癒され力がでる作品.主人公マリの書かれ方がいい.ノーベル賞の予想もでたしそろそろかな?考えるとP.Bakは賞をもらわずに他界したわけだ.

  ドイツで撮った写真を整理するうち,やはりアフリカ,カナダで使ったNikonE5000の方が良かったのではという気がしてくる.確かにデジ一眼は CCDも大きく見栄えがするのだが,機動性を考えると海外にはもっと小ぶりのもので良かったかも.E5000の欠点はシャッター合焦が遅いという致命的な 点はあるのだが−−−.

2006 10/01(日) 生徒のバンドの練習に学研都市線の某駅のスタジオへ.ちょっと曲目が合わないので今回は遠慮する.
 しばらく英語の心配がないので,どういうわけか文庫本を読む.「昭和陸軍の研究」保阪 正康著(現在まだ昭和初年) 「嫌われ松子の一生」(家人のすすめで読んだがちょっとかわいそう過ぎる),「アフターダーク」村上春樹(これはノーベル文学書の芽もあるので,今のうちにと読み始める.なかなか衰えぬハルキゲニア?).
 ドイツのトラックログを地図に移そうとして色々と検索.どうもgoogle mapのAPIで移すのがいいようだが,ちょっと邪魔くさそうでもう少し暇のあるときに.それにしてもGPS関係は一気に条件整備が進んで,もう紙の地図 と同じところまで来ている.この方面のBlogは凄いことになっている.どこまで行くのかgoogle mapとearth.もう国土地理院が一気に霞んできたのですが,ーーー.
 ドイツのビデオをL君のホストファミリーだったTさんの宅に送ることに.こんなことならもっと顔をしっかりと映しておくべきだったとちょっと反省.


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