<Diary with linux, geoscienceguitar & others> 2007.Aug
「備忘録/日記」(自分のためのメモですが何かの 参考に,背景は避暑モードに変身)

2007 08/31(金) 勤 務先の学校祭初日.雨が心配で気象レーダーを監視.寒冷前線とそれを追う複数の雲の筋通過.
 遅くに自宅近くの駅に着き,自転車で帰る途中やっと涼しい風で秋の戸が開いた実感.意外に秋は早いか?それにしても今日のレーダー画像はくっきりとした 寒冷前線の雲の筋に驚く.しかも地上天気図には1本の前線の実際は,雲の筋から数本の束になっていたように感じる.明らかに気団の転換.大陸性のやや乾い た空気を実感する.
 資料を整理するうち,2002年にJGEに送っていた原稿と編集部からのコメントや査読意見の封筒が出てきた.あれから書き直すこともないうちに次々と 別の事を始めてほったらかしになっていた.なかなか厳しい意見や暖かい意見など思い出してきた.もう一度書き直そうかと思う.その関連でちょっと検索して いたら,何か凄いサイトを発見.高校毎に先生の評価が 挙がっている.校内のPCからの書き込みを禁止している学校のリストも.こんなサイトすでに日本にもあったりして.
 そうそう世界1のダイヤ更新?の うわさA small South African mining companyとあるところがBBCにしては意味深なのだが.ここに日本 語の解説.確かに携帯電話と比べると大きさがわかるけど,色合いといいあまりにきれいな結晶形といい.どうもガサネタのような気が---.そして引き合い に出された新聞記事にはThe Millenium Starの輝きが.あとBrianMayの学位取得 の話しとか.BBCのはこちら.偉いと は聞いていたけどさすがだなあ.ついでにあの変わったギターを古い暖炉の樫の木から自作したというも本当だよね.ピックの代わりに硬貨で弾くとか.昔ギ ター雑誌によく載っていた話し.

2007 08/29(水) 曇 天の予想も昼から裏切られ残暑が厳しい午後となった.夕立が恋しい8月末となる.
 今日も職場の研究室の資料の整理.古いプレカン大家のM氏の2000年前後の講演のメモの走り書きが出てきたので,これをワードで起こす.そしてこの職 場に来てからため込んだ雑誌類とくにEOSやJGRの半端ものを整理.EOSは未読のものも多く,ときどきめぼしい記事に目を通す.データの嵐とはよく 言ったもので,聖書の時代高さ1mだったデータの高さはすでに10kmを越えているというM氏の論に納得.
 米国の自然災害死者数について調べる.こ のリポートのP6.1906年のサンフランシスコ地震が5000人.その後1920年代に2000人台の暴風があるが,それ以外は数百人まで.ハ リケーンカトリーナまでは如何に優雅な日々であったかが解る.一方,世 界の大都市自然災害リスク指数を見ると一目瞭然,日本の特に東京と横浜の高さが群を抜く.ついでにあまり関係ないが,神を信じるか国別ランキングなど.

2007 08/28(火) 東 空に薄ぼんやり浮かぶ久方ぶりの皆既の月に,学校祭準備で遅くまで残っていた生徒が歓声を上げる.
 昨日休みを取ったので,何をしようかと朝から算段.思い立って,世界陸上のチケットを探す.公式サイトで家族分3枚ゲット.下から2番目に安い席と言っ ても,1枚8500円とこの種の切符としては高額.結局長居公園まで車を飛ばし,格安の1日最高1000円の駐車場を公園そばに見つける.早速夕食を取 り,開門の6時を30分ほど過ぎて入場.空港なみに金属探知機を通るのはご愛敬.結局飲み物はすべてプラスティックの透明カップに移してくれて,それを 持って入場.お目当てのハンマー投げの投擲場の近くは満員でそれと反対側だったが,ハンマーの軌跡は良く見えた.女子3000障害や男子10000mな ど,結構楽しめたが,やはりバックスタンド側でやってくれた男子3段飛びと,少し遠かったが女子100mが面白かった.やはり世界は凄い.ちまちまと国内 で勝負していても仕方がないとつくづく思う.そして鍛えられた肉体の可能性と限界を肌で会場で感じられたのは良かった.もう残りの生涯で近所には到底来な いかも知れない大会を見れて本当に良かった.それにしても毎度の日本選手の世界でのメンタルの弱さ.何かコーチングが根本的に間違っているような気がして ならないのだけれど.
 夕刻,職場と同じ大学の校舎に地質学の某先生に会いに赴く.こんなに近くに専門家がおられるのに今まで疎遠だった.帰ってきて学校祭準備の生徒に月食の 話を聴いて忘れていたことを思い出す.早速ネットで情報を調べて表題のごとくなった.

2007 08/25(土) こ の夏の暑さは上空の湿気と寒気が少なく,雲が発生しにくいためだと考える.どこまで続くか.
 地 磁気と加速度の3Dセンサを試す.これが表示ソフト付きでなかなか面白く,職場の側の環状線の通過がわかる.これで地学クラブの簡易地磁気計を キャリブレーションできる.USBをcom4に変換する形でデータを取り込んでいるみたい.もちろん誤差も多いが元々動くものに搭載するセンサみたい.
 土日と当番で出勤.久々に研究室の大掃除を行う.溜まった資料の整理は1日では終わらない.明日も続く.EOSの溜まったものを幾つか読む.我がクラス 学校祭の準備も軌道に乗りだしほっと一息.月曜は休むか.

2007 08/24(金) 昨 日の寒冷前線通過でようやく残暑というムードになってきたことだけはわかる.秋は早いか?
 このところゆっくり考える暇もなく,だらだらと8月を過ごしてきた.今日勤務先に届いたJGRで新しいDEM(Discrete Element Method)の手法の論文.どうやら粒子間の力の捻出の計算が斬新なようなのだが,いまいちよく分からない.古本屋で買って放ってあった「複 雑系本」,読み始める.DNAは決定論的か?などなかなか面白い着想の紹介.DNAそれ自体が原因ではなくむしろ相互作用の結果を溜め込んでいる などという発想が斬新.ガイア理論の出自もやっとわかった.でもその宗教臭さに対して,何となく感じる「うさんくささ」は未だ解消されない.またいちいち 中国の古い思想家を呼び出す本の章だてもいまいち感心できないけど.プ リゴジンの章はよく分かった.何しろ御大の本が訳で も何を言っているのかよく解らない私としては.プリゴジンがベルギーといえばBakは隣のデンマークで死んだ.奇しくもこの2人の死はほぼ同じ時期(半年 の差)であったのは偶然か.

2007 08/21(火) 最 高気温更新や8月に入ってからの猛暑で何とか気象庁も面目を保ったというべきか.
 住居を大阪平野内に変えたので単純な比較はできないが,確かにこの夏特に8月に入ってからは暑い.しかし私の冷夏予想も7月までは合っていた.ただ,異 常 に高層が暑くて例年ならもう夕立が多く起こる時期なのにまだ先日の夜だけというのがちょっと例年と異なるところか.すでに勤務先は授業が始まっていて,夏 休みは終了しているけど,何となくまだ休みの気分が抜けない毎日.「アフリカの瞳」やっと読了.やや単純な話しではあるが,作家のアフリカへの思いだけは 感じ取れる.ひさびさの佳品.あと,通勤時間が短くなって論文がこのところ読めていない.夜は日経夕刊を買ってしまったりするのでなおさら.しばらく発表 関係もないので勉強をしなければと思う今日この頃.

2007 08/18(土) 火 山灰の実験講習で2日.ようやく明けて今日は某大学の地学教育シンポジウムで喋る.
 結局原稿は前回プレシンポで少し直したものを今日自分の出番までの間でちょこっと直してお仕舞い.大分はしょったので持ち時間の20分を5分をあまして 終了.質疑と追加の説明をする.モティベーションからインセンティブへというスローガンを強調.まあ司会の人が刺激的なお話でした.といってくれたのでこ ちらの思わくどおり.それまでのどちらかというと閉鎖的な体質から早く脱却してほしい.それにしてもOpenOfficeで作ったpptがMS上だと図や 写真のアニメーションが効かなくなることに気付いて速攻で直す.
 ということでさきほど帰ってきて暑さでばてたので,自宅の犬なみにおじさんの昼ビールを飲んで一息ついたところ.「アフリカの瞳」ますます快調にようや く2/3まで読了.やや登場人物にステロタイプ化の匂いはするものの,可とすべき.

2007 08/15(水) 盆 の休日最終日は結局,勤務先まで明日の実験講習の準備に.午後早めに帰る自転車の暑いこと.
 職場の公式HPの更新やら,明日の準備やらでしばらく逗留.土曜日にさる所で発表がありこれの原稿も必要なのだが,前に書いたのがどこかに行ってしまっ ていて,少し書き直し.さすがに4階は暑くて,昔転勤したころよくこの暑さのなか冷房もなく頑張れたものだとひとしきり感心.人間やはり慣れほど恐ろしい ものはない.「アフリカの瞳」読み進む.これと前作の「アフリカの蹄」は職場に多い医学生志望の人たちにはぜひ読んでほしい本だが,たぶん合格する子は読 んでないだろうな.
 やっと届いて三宅島に持って行った超 モバイルPC.Vineを入れる算段を探すがさすがにまだ出ていない.USBの口が一つというのと,→キーがFnを押しながらというのが違和感が あるが,まあこのサイズでは上出来.これで海外巡検&発表がぐっと楽になりそう.といっても今のところ次の計画はないけど.
 Jacksほか日本の60年代の廃盤を紹介し続けたベルギーの青年が亡くなった. 若干19才.彼の早すぎる死に言葉もない.彼のサイトの紹介で思いだしたLPも数多い.私もまだ持ち続けているものも何枚かあるのだが.わずか19才でこ んなに日本の古い曲に思いを込めていた彼には,次はぜひ日本人として生まれ変わってほしいと願うしかない.
 BBCでは「Yasukuni war shrine」というのだ.私 の日常の大部分を戦争と無縁で過ごさせてもらったことだけは,戦争で死んだすべての人々に感謝しなければいけないと思う.私の若いときに高石友也と Jacksという異色の取り合わせでは やった曲をここで.これ忌野清志郎がカバーしていたと検索していて知った.
 白色LEDの照明器具メーカー.そのうち世界中の光がLEDになっ て,エネルギー問題が解決する日が来ますように.

2007 08/14(火) 盆 の休日2で,大阪都心まで車を飛ばす.何か中途半端な空きよう.
 三宅島でのDVビデオをmpgにするのに一悶着.自宅のlooxでは10数Gの空きのHDDが満杯になって,立ち上がらなくなる.起動と同時にF1を押 すことで再起動.セーフモードでファイルを消す.結局UleadSE6で720*480mpgで最初から保存することで回避.約1時間のビデオが2.7G で納まる.それを自宅のメインPCのデスクトップにコピー.xineで見る.なるほど色んな説明が蘇る.露頭の説明のメモに最適.でもときどき画面が別の 方に行って説明が解らなくなるのが欠点.
 夕刻のNHKニュースで猛暑のメカニズム.フィリピン沖の対流が活発でこれが亜熱帯高圧帯で下降してくるので強力な小笠原高気圧を作っているという話 し.それでも週末にはオホーツクに高気圧が発達する予測.これヒマラヤからの2条のJet気流の収束の予測か.

2007 08/13(月) 盆 の休日で宇治の平等院まで.随分立派なミュージアムができたが,肝心の座像は改修中とか.
 「浄土」ってpure landというのだと知る.英語の説明もためになる.2日の休暇となったので,今日は朝からごろごろ.出張の荷物の整理と講習の資料作り.あまりの暑さに 犬もぐったり.500hPaはヨーロッパが-10℃なのに,日本列島は0℃以上の背の高い高気圧に覆われる.堆積構造のきれいな 写真のサイトリンクの際はall the images are copyright © John Waldron and colleaguesと明記せよとある.あとwave ripple関係

2007 08/11(土) 出 張の罪滅ぼしに,土曜日の当番の日.来週の火山灰講習の準備と三宅島の記録整理に追われる.
 旅行で読み始めたサイモン・シンの「暗号本」読了.RSA暗号とPGP鍵の仕組みがやっとわかった.最後の章の量子計算機と量子暗号の説明もわかりやす い.エニグマなど歴史の詳細にも詳しく,初めて暗号のわかりやすい解説書に出会う.訳も申し分なく久しぶりの良書.火山灰講習用に三宅島の火山灰を処理. しかしあまり面白くない.むしろオリ ビンサンドの方がずっと興味ある.巡検案内者のTさんに,楯状火山と成層火山の違いを聞く.火山灰をはさむかどうかがポイント.

2007 08/10(金) 三 宅島からようやく帰阪.自然あふれた島なのにガスの風評だけが一人歩きしているのがよくわかる.
 あっという間の三宅島巡検が終了.沖縄とも瀬戸内とも異なる異郷の島の生活に慣れたところで,船に乗る.黒い砂が印象的な火山島.港から見上げる山頂カ ルデラはやはり噴火すれば逃げ場がないという思いを強くする.まったく異なる1983年と2000年の噴火の跡をたどる.小笠原高気圧が強くなり,天気に 恵まれた巡検だった.山頂まで島のどこからも見渡せた.しかし山頂カルデラ底は500m下.標高にするとわずかに200mのところに位置する.2000年 の噴火が如何に異様であったかが判る.高濃度地域を通過するときにはかすかに匂う.竹芝桟橋で買った2500円のガスマスクをまじめに荷物に入れていた. 某浜でオリビンサンドに感動.日本にもこんな場所があったのだ.ガスで白く枯れた林さえなければ,どこかのリゾートと見まがうばかりの陽光うららかな土地 なのに.それでもこの島を捨てない島人の心意気だけは共感できる旅だった.
 
2007 08/04(土 明 日から三宅島.地図を準備する.台風だけが唯一の心配だったが,時期が多少ずれた.
 先日どかっとJGRなど届く.どうも昨秋の分まで入っている.イオン(電離)層のイオン量をGPSデータから推定して,地震前兆との相関を調べた論文. サンアンドレアス断層近傍の膨大なデータを処理して,結局統計的に有意という結論はでなかったという内容.ただしこの方法の将来の展開までは否定していな い.
 昨日,谷町の地図専門店まで自転車を飛ばす.追加の新しい火山基本図と共に旧版の範囲の地図をわざわざ取り寄せてくれて,以前に売った古い版は無償とい う配慮.今どきこういう商売が嬉しい.それと裏腹に,某郵便局.わざわざ車で不在配達の〒パックを引き取りにいったのに,長く待たせたあげく,配達者が 持っていて渡せないという.それなら連絡を取ってくれというと,携帯を持っている場合とそうでない場合があるので連絡は取れない.それなら,着払いのお金 を払うので勤務先での着払いを解除してくれというと,それも局ではできないというどこまでもお役所仕事の典型.あげくに届いた品物には丁寧に毎日の配達札 みたいなものが数日分ぶら下がっていた.私もいっとき役所にいたのでシステムの不都合は解らないでもないけど,これじゃ民間に客を取られるのは当然と思っ てしまう.
 結局,火山基本図は細かすぎて持ち運びも面倒なので,電話してジュンク堂に1/25000があるのを確認して昼に取りに行く.伊豆大島に比べるととても 小さいのがよく解る.なんだかんだで地学部と自分のクラスの面倒を見ながら夕刻まで.まだ忘れ物がありそうなのだが,−−.富士通のLOOXのモバイル仕 様がやっと届く.これとても小さい.画面の字はちょっと見づらいがデジカメの画像やGPSログの吸い上げには何とかなりそう.三宅島のお供とすることにす る.
 自宅で無駄なソフトを片っ端から削除.ところが.NET関係で削除のルーチンがほとんど止まったように動かなくなる.MSさんよ.頼むから無辜な市民の 貴重な仕事の時間を奪わないでね.と言っても初めから聞く耳もたないか.阿久悠氏死去.考えるとふと口ずさむ曲の半分はこの人の曲だったことに気付く.か つて吉本が大衆芸能について純文学などとの比較でか,このような唄の詩を軽んじてはいけないというようなことを書いていたのを思い出す.

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