2018年3月 大阪教育大学の地学同好会の面々と三重県の錫杖湖周辺の地質巡検に出かけてきました.このあたりは地元の地質好きのMさんが次のサイトで このあたりで多産する角閃石について詳しく言及されています.このサイトの触発されて巡検を計画しました.Mさんに直接連絡を取り,詳しく教えていただき ました.さらにMさんからは事前に多量の岩石標本を送っていただきました.今後大学とタイの高校の授業に活かしたいと考えています.ありがとうございまし た.
https://sites.google.com/site/zatsukichou/home/jiao-shan-shi

さらに今回,閃緑岩と斑糲岩の定義についても色々と調べました.日本語では下記のサイトが詳しいのですが,見比べると色々と細かい点で異なっているようです.
https://planet-scope.info/rocks/gabbro.html
http://www.jamstec.go.jp/cdex/j/educators/sand/textbook/text04.html
http://www.jasdim.or.jp/gijutsu/ganseki/fujita/fujita.html

また,この地域の地質図とその解説は以下から津西部を選択します.
https://www.gsj.jp/Map/JP/geology4-11.html#11042
解説書は
https://www.gsj.jp/data/50KGM/PDF/GSJ_MAP_G050_11054_1995_D.pdf

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伊勢自動車道の関ICを降りて西に行くと,錫杖湖を形成するダムを通過する.立派な重力式のダムで車を止めて写真を撮る.
そこから10分ほど林道を走ると,登山口で道標のある分岐に着く.みんなここで車を止めているので路側のスペースに駐車.右側の登山道を歩いて登る.実際にはこの右の道も何とか車で途中まえは上がれることがあとでわかったが.
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途中小さな滝などを見る.
登山道はここで車止め.林道はさらに右手後ろ奥の方に工事が進んでいる.
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細い道を登ると砂防ダムの堰堤が見えてくる.
さらに,奥に渓流は細くなり滝を見る.
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もう一つ堰堤を越えるがどうもどこかで道を間違えたようで,このあと右側を攀じると,やや広い登山道に出た.
道標のある登山道をたどる.
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柵があって,この扉を自分で開けて道をたどる.これはMさんからも谷をそのまま詰めるとこの柵にぶつかって大変と示唆されていたが,途中で登山道をみつけたのでことなきを得る.
柵を越えると急に視界が広がり尾根筋に出る.
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素晴らしく見晴らしが聞いて,そよ風がとても気持ちよい.
何度か柵超え.
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尾根筋だけ古い巨木を切ってそのあとに植林が施されている.
植林されたひのきの苗.
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まだ柵がある.
柵沿いに尾根道がまた林の中に入っていく.
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整備された道標があるが,次までの距離が書いていないのが残念. やがて広い場所に山小屋とキャンプ設備が整備されたところに出る.
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小屋は立派な作りで,誰でも自由に使えるし寝泊まりもできるようだ.素晴らしい.
山頂は小屋から10分ほどの階段の登り.あたりには霜柱がまだ残っている.
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山頂で昼ごはんのあと記念写真.819mと低山ではあるが伊勢湾から屹立するので堂々とした風格.
360度展望の効く素晴らしい山である.左には伊勢湾が遠望できる.
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遠く西の青山高原には風力発電の風車が林立している.
山頂付近の石を調べる.黒い部分の多い斑糲岩なのか.地質図には山頂から北側には斑糲岩が分布するとあるが.
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山頂直下の岩石のクローズアップ.斑糲岩にしては少し白っぽい?
なぜか長石の結晶.どこかにペグマタイトがあるのか.
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山頂直下の東屋の横を下る.
地図も整備されている.一般には自分達のような北の谷側のルートではなく,東の方向から登ってくるみたい.
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学生さんは尾根筋で土壌の採取.
ところが帰りは途中で道を間違え,工事中の林道に出てしまう.
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林道工事の転石はどうも粗粒玄武岩(dolerite)という感じ.
舗装の終わった林道をどんどん下る.GPSで見る限り,元の出発点に戻れそう.
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左の路肩に見頃な貫入岩の構造が見えた.
マフィックな方が細粒で,花崗岩質の方はChilled Marginが見れないので,マフィックな方の後からの貫入と考えたが.
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下の川で,転石を見ると,
こちらはむしろ花崗岩体の方があとからできたように見える.うーん複雑.
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車を止めたそばの道路の水たまりにかえるの卵と小さなおたまじゃくし.しかしこの水たまりもすぐに干上がりそう.
さらに笹子谷を車で少しくだったあたりで,岩石を採集.
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錫杖湖の看板のところで記念写真.
あと安濃川の広い河原でまた採集.右の車の人はゴルフの練習をしていた.
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安濃川の広い河原.
学生さんが最後に見つけた角閃石のペグマタイト脈.今日の一番の収穫.


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