2018年12月大和川&二上山巡検

2018年12月 本格的寒波襲来で雪舞う御用納めの日,大阪教育大学近くの大和川の河原で,岩石観察会&サンプル収集を行いました.前に実施した大学主 催の偏光ユニットと薄片の教員研修の云わば自主的補講というやつです.4名の中高の先生方と,大学生2名が参加しました.浚渫工事のため,河原のメインの 場所は立ち入り禁止でしたが,上流の河原は入れたのでそこで河原の岩石の観察をしました.この河原は岩石の種類が多く,近隣の1300万年前の二上層群の 活動に伴う安山岩,玄武岩を中心にする火山岩類や生駒山の花崗岩,閃緑岩,斑れい岩,片麻岩,さらに上流から流れてくる奈良県南部の砂岩,泥岩,チャート と多くの岩石を見ることができます.大阪ではもっとも優れた観察場所です.昼食まで河原にいて,午後は車で移動して二上山を南から登りました.一連の火山 活動の最初の溶結凝灰岩や凝灰角礫岩,安山岩などを見て終了しました.今まで何度か訪れた場所なのですが,今回も色々と発見がありました.特に大和川で放 散虫がルーペで見える赤色チャートが採れたのは驚きです.保津峡や岐阜まで遠征しなくても足元で見れるのは今回の最大の発見でした.写真をご紹介します.

画像に含まれている可能性があるもの:1人以上、空、雲、山、屋外、自然
吹きさらしの寒い午前ですが,熱心に河原の石を観察.
水系の地理的分布から無理かなと思っていた,サヌカイト(春日山火山岩?)がちゃん幾つか見つかりました.
生駒山を構成する花こう岩.ほかに閃緑岩,斑れい岩らしい岩石も見つかります.
中学の先生が赤いチャートを集めていたので,ルーペで見てみるとちゃんと放散虫が含まれていました.早速それを伝えると,みんなで放散虫のチャート探しが始まりました.偶然対岸を大和路線の列車が通過しました!
昼食後に場所を変えて二上山に登りました.これは登り口に近い場所で溶結凝灰岩を観察しています.

ここの溶結凝灰岩は図鑑に載るような見事なもので,特に少し風化した表面が,ガラス質の溶結した部分と火山灰の部分の区別がよくわかります.

歯科8世紀に凝灰角礫岩ををくりぬいて作られた古寺の遺跡です.

さらに標高が上がるとさきほどの凝灰角礫岩が出てきます.

山頂になぜかサヌカイトが飾ってありました.貝殻状断口と風化面の円弧状の構造が興味深かった.

大阪教育大学の学生さん2名.完全なボランティアで行事に協力してくれました.


Copyright(c) by Y.Okamoto 2019, All rights reserved.