2005年夏 地学部合宿で鳥取から日本海側を城崎まででかけました.砂丘と地質などの報告です.

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10数年ぶりの鳥取砂丘は折からの台風接近で北からの風が強く,風上へは砂塵で目を明けていられない状態.それでもその気象条件が砂丘の雄大さを際だたせてくれて,スケールに圧倒されました.
砂丘の海側のピークに立つ.地図によればこれでも海抜50m近い高さがあるようです.
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おなじみの砂丘表面の風紋です.
最近風紋についてちょっと調べているので,さまざまな模様を写真に撮りました.これは砂が固まった部分から出る模様です.
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黒い粒(砂鉄?)の部分が縞模様を作っているように見えるのですが,−−.
低まった場所に涸れ谷が水を湧き出させてそこだけオアシスのように緑が点在します.
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リズムカルな風紋,どうも風向とその場所の傾斜で縞の方向が決まるようです.これなどモデル実験したいところ.
ちょっと乱れた風紋.何がこのような違いを生み出すのかが不思議です.
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砂丘へはこのようなリフトもあるのですが,あまりに遅く歩いた方が早そうでした.
帰りのバスで見た砂丘の緑化の実験でしょうか?囲いの中に木が植林されています.
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さて砂丘を後にして,鳥取駅前からタクシーで山陰本線を浦富海岸方向に少し向かったあたりの山の中にある百谷鉱山跡を訪ねました.事前に電話で話しを伺った地元の区長さんがわざわざ出迎えて場所まで案内してくださいました.
これがかつて銅の鉱山であった場所にあるずり(捨て鉱石の山)の採集現場です.
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赤茶けているのはこうしたずりの特徴です.朝からの雨も上がって採集しやすくなりました.
ずり山の頂上からは谷奥の鉱山跡が望めます.
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さてここでたくさんの銅や鉄の鉱石を採集させてもらいました.
黄鉄鉱や黄銅鉱などが母岩中に散在しています.
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このあとのどかな無人駅までまたタクシーで送ってもらったあと,ローカルな列車で移動.
有名な余部鉄橋の上から下をのぞきます.
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さて2泊目の宿泊地,香住に程近い今子浦のビーチを散策します.
先ほどのビーチの裏に印象深い地層がありました.
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角礫と粒や色の様子から凝灰角礫岩だとわかります.新生代中新世にあたる1500万年程前の北但層群という言われる地層のようです.ここより西側にある香住海岸では溶岩が広く分布するようでここにその説明のサイトがあります.またここと同じような地層は他の場所にもあってここにもその説明のサイトがあります. 近寄って見るとこんな風に緑色が鮮やかな礫が.私の学生時代に3年生の進級論文で調査した島根半島にも同じような地層が分布していたのを思い出しました.特徴的な緑色をしていることからグリーンタフと呼ばれる堆積物です.日本海が割れて拡大する海に堆積したとどこかで読んだ覚えがあります.
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さてそのビーチから少し山道を岬の先端まで歩いていくと凄い断崖が見えてきます.
先端にある展望台で記念撮影です.
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宿舎のファミリーイン今子浦は町立の国民宿舎ですが,大変豪華な館内と食事でした.合宿プランは格安で大変お得です.
「夕焼けの宿百選」に選ばれたという夕焼けは本当に見事.家族でも来たいところです.
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さて翌日は青春18切符を乗り継いで城崎温泉まで出ました.温泉の元湯の場所です.
川の側に由緒ありそうな土蔵の風景.
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志賀直哉の小説「城崎にて」の舞台となった風景です.この近くに文学館もあり,ここを訪れた文人達のゆかりの展示がありました.
小説の中で首に串を刺されたねずみが必死で潜りこもうとする石垣なのですが,現在ではご覧のように玄武洞でみられる節理のきれいな玄武岩が並べられていました.
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さてこのあと,近くの玄武洞をたずねました.昔の石切場の跡だそうですが巨大な岸壁に柱状節理が見事な場所です.
節理は下側が柱状で上では水平になっているのがわかります.
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ここで地学部特製の百均のパーツで製作した磁力計を試してみました.
洞窟の前で磁場の変化を測っているところです.
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足元には見事な節理の模様が.6角の他に5角や7角などもあって面白い.ちょっと数を調べて統計を取ってみました.
ここの岩石の記録されている地球磁場は現在と逆向きだということが分っています.さて観測の結果はどうだったのでしょうか?
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これは隣にある青竜洞です.こちらの方が柱状の節理は見事ですね.
節理の一部の拡大です.溶岩の冷却に伴ってできるというのですが,自然の造形とはいえ大変見事なものです.
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このあとついでに白虎洞と
朱雀洞も訪ねました.
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