Norway渡航記 その4 オスロ学会編3日目,1日巡検「オスロ近郊の古典的化 石標準地」.2008.08/15 2008.08/30改 訂 
 8月10日は日曜日,オスロ滞在実質5日目,この日は講演などは中日で お休み.各所への1日巡検が企画されましたが,私はその中で,オスロフィヨルドの湾内をとりかこむ部分に,前のページで報告したオスロリフトの活動よりは るかに古いカンブリア期からオルドビス紀に相当する地層とその化石が出る場所があります.その地層をバスで回った報告です.これは競争が激しいと思い, webに詳細が載った直後に参加を申し込んだのでラッキーにも参加者になることができました.1日70ユーロとおとといの巡検の半額でした.それでも1日 で1万円を越えているのですが,物価の高いオスロでは仕方ありません.一部をのぞいて海岸べりでこの日は途中で雨が降り続き,天候は良くなかったのです が,何せ古生代の化石ということで俄然はりきって参加しました.前の巡検で顔を知った2人をはじめ,またまた5人ばかり日本人の方がおられたようです.そ れ ではその報告です.(なお,地層はカンブリア紀後期からシルル紀前期まで, 多くはオルドビス紀で日本ではほとんど見られない時代のものです)

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こ の日は朝食を始末して,ごらんのような簡単なものに.というか,朝いつものkafeに行ったら土曜日というので,7:30ではなく開くのが9:00という こ とで仕方なく,この間の学会の昼食の残り物のりんごにしました.小ぶりですが結構甘いものです.机上にあるのがIGCの参加証兼学会までの列車乗車パスで す.結構検札があって,その度にちゃんと名札を見せました.
価格は1泊12000円ほどとオスロでは格安のホテルですが,隣や階上 の音もほとんどしません.ベッドも広くて大変快適.このホテルは直前の観光も含めて7日間の滞在でしたが選んで正解でした.
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寒い冬に備えてヒーターも入っています.でも昼間が極端に短い冬の間に くる観光客はスキー以外にあるのでしょうか?
集 合場所はこの前と変わって港近くの例の市庁舎前と書いてありました.ところがwebにあった集合場所はcity hallではなくtown hallとあり,わざわざホテルのフロントで場所を確かめたほどです.でも見慣れた日本人の方をみたのでひとまず安心.でもたくさんバスが止まっていてど れか迷います.銀鉱山の巡検などたくさんあるようです.
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写真は市庁舎から町の方向をみたもの.もう9時になっても参加者は来て も,肝心のバスが来ません.巡検リーダーがあやまっています.何か行き違いがあったみたい.もう他のサイトに行く巡検のバスはどんどん出発していきます. ここで同じ日本人の参加者で地元の某石油企業の駐在員Kさんと知り合いになりました.このあたりおおらかなノルウエイ人気質だと笑っておられました. さて30分遅れでようやくバスが到着.大型バスで先ほどの駐在員の方の 隣に座って,種 々のノルウエイでの生活やこちらの事情,特に北海油田のことを色々と教えていただき大変参考になりました.これらの話は「試験に出ない地学シリーズ」のネ タになりそうです.さて,バスは50分ほど走って,オスロの南,Hydroという企業とStadoilという石油企業の合弁会社の社屋が建つ敷地の中に 入っていきました.(この企業は海底油田を扱う企業としては世界最大とか)
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めざす最初のビーチはその会社の敷地内で,日曜日のみ一般に開放されて いる場所でした.
さて巡検リーダーがさっそく解説です.この場所は最初に古生層として確 認された云々の話があったみたいです.何せ英語の聞き取りが−−.(後述: ガイドブックによるとナポレオンのスパイ?だったレオポルド・バッハが最初にここを調べたとある)
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成層するのは石灰質の岩石でこれは中期から上部カンブリア紀のトリロバイトが出るそうです.(ちなみにこのあとのオルドビス紀は世界的に海進の時期であったとガイドブックにあり ます.地質図ではこの場所の地層の分布はかなり複雑な構造で時代と岩石がかなり入り乱れている様子)
さらに海岸を歩いたあたりに分布する頁岩はアルム頁岩といって前期オル ドビス紀に相当するそうです.(当日のガイドブックのメモに, AlumShale中の成層するlimestone:砂岩のような色のなかにトリロバイトの黒い破片が点在とある.またトリロバイトは石灰岩に入って頁岩 にはない.またAlumShaleはここでは逆転しているとか)
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その2つの地層の中に割って入ったパーミアンのdiabase.同じ時 期のsillもあるようですが.こちらは岩脈の方です.かなりでかいもので幅5m近くなったような.
これが接触部で左が岩脈で右が石灰質の岩石.カンブリア紀後期のものの ようです.
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この岩脈上にも最終氷期の擦痕が残されています.
さて化石さがしです.こちらは腕足貝のような化石の破片が点在.
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こちらは何か這い跡のような生痕化石らしい雰囲気.
こちらは散見されるトリロバイトの頭の部分.カンブリア紀中期と言って たかな?砂岩のようにも見えますが石灰岩のようです.残念ながらここは破片が多かったようでした.
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バスで高速をさらに南へ.ノルウエイは車は右側通行です.どうも結構最 近英国に習って右側にしたとかあとでフィヨルドで会うスウェーデン人が教えてくれました.そういえば英国風の交差点,ランナバウトも随所にあります.
さてこれから降りる海岸の近くで2人の巡検リーダーが古い地質図で今日 の巡検のコース説明です.stop2はカンブリア紀とオルドビス紀の境界を見るという説明みたい.
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さっそく海岸に到着.しかし境界どころか,もう化石,化石と気が焦りま す.本当はちゃんと資料を読んで露頭を見るべきなのですが,何せ資料は英語なのでなかなか追いつきません.(どうもAlumShaleの中にある2枚の石灰質コンクリーション層の上の方の下部 がコノドントなどの化石から,カンブリア紀とオルドビス紀の境界であると書いているみたい.石灰質コンクリーションはstinkstonesとも書いてある) ロシア人(だったと思う)の彼女の立つあたりがカンブリア紀とオルドビ ス 紀の境だという.どちらもアルム頁岩という地層.連続してやや深い海に堆積したもののようです.海進(transgression),海退 (regression)という単語が語られるのですがその度にあれ進退どっちだったっけと翻訳している間に説明はどんどん進んで聞き取れなくなりました (笑).さらに人々のいる頭より上部に厚い水平層がキャップのようにかぶっているのですが,これが後で地層に水平に貫入したパーミアンの玄武岩質の sillという複雑な露頭です.
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みなさんはここで出るというオルドビス紀のさる化石を探しているようで すが,すでにweb配布の巡検案内書を熟読していた私はあとで別の産地があるというのがわかっていたので,ここは別のものねらいで,すこし戻って,頁岩よ り石灰質の固い岩石を探します.(また地層の上部をキャップしている sillは前日のオスロリフトで見た,Rhomb Porphyryのようなのですが,ここでは例のきれいな斑晶をみた覚えがない)
ほら海岸にありました.さっきの露頭よりずっと手前に落ちていたもので す.小さなカンブリア紀後期のトリロバイトの破片がびっしりとついています.数年前にバージェス頁岩の露頭で見た目のない小さなトリロバイトに似た種類と 目星をつけてい ました.たぶんagnostoidsという小さな目を持たない種類のものだと思われる.さっそく頁岩の場所 にいたリーダーに見せると,うんこれはどこか他の場所で見つけただろう?下のカンブリア紀のものだ.でも,いい標本だとほめ てくれました.同じねらいをしていた学生風の地元人もいましたがあまり他の人はとっていないようです.
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これでこんな風に帰るときは,あたりの花を撮る余裕まででてきました. これは幸先が良い.
こんなアザミのような花も咲いています.
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さてバスに乗り少し北上.来た道をオスロの方に戻る格好になります.
さて次は車道ぞいの結構長い露頭で,基盤のプレカンの花崗岩ないし片麻 岩とオルドビス紀のアルム頁岩との不整合が見れる場所です.これは見事な不整合で,保存されているためノーハンマーというところでした(といっててもハン マーを叩く人はいるのですが−−).上部のsillの影響で弱い接触変成作 用も確認されているとか.
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左側に鉱山の廃坑があって,地質を説明する立看板もたっています.
こんな風にきれいな立方体の結晶のpyrite(黄鉄鉱)もあります. 家族で参加した子供の参加者はこれを一生懸命集めていました.
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ふたたびバスに戻って次の注目のポイントへ.バスは50人ほど乗れる大型バスに20人あまりですから,ほとんど座席を占領状態で, 足元にサンプルを置けるし,天気が悪いのですがまあ快適でした. 雨がひどくなってきたのでバスで昼食を食べた我々は雨のしょぼふるな か,リーダーに先導されて,住宅地の新しい切り割りに向かいました.
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ところがここが凄い!アルム頁岩中の新産地だそうで,もうあたりの頁岩 中に散在.前の場所の地層よりは上部のToyenFormationの頁岩 でLowerOrdvicianのようです.
雨をもろともせずみんな必死です.私はこういったときの鉄則.叩かずに 表面や岩石裏返しの技で探していきます.
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もうあたりは宝の山で本でしかみたことのない.いや昨年ある「石の展示 会」で大枚6000円も出して業者から買ったのよりはるかに見事な模様がそこここに点在.種類はDidymograptus extensus, Tetragraptus quadribranchiatus and Phyllograptus angustifolius.
などとあります.
これは1万円クラスなどとふとどきな感想.ノルウエイくんだり(失 礼!)まで40万以上自腹でだして航ってきた甲斐もあるというもの.まあもう少し天気が良ければもっと良かったのですが.まあ帰りの荷物の重量のこともあ り,で きるだけ精選してリュックに納めました.でもこの頁岩結構もろく薄くはがれるので持ち帰るのに往生しました.
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露頭で見えたもの.何か2つや3つに枝分かれしているのが貴重だとか リーダーは言っていましたが,私にはそんなことはどうでもよくてとにかく模様が見えればいい(笑).リーダーが急かせるので,写真だけとってそうそうに立 ち去りました.
もうリーダーが時間だと急がせるのですが,どこにでも最後まで粘る人た ちはいるもので−−.
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興奮も醒めやらぬまま,次のサイトへ.さっきのサイトで雨にもたたられ て精魂尽き果てて,何か説明を聞くのもしんどくなってしまいました.とりあ えずオルドビス紀の地層をずっと見ていて,その順はオルドビス紀最下部AlumShaleでBjørkåsholmen Formationを挟んでTøyen Shaleに続くということ.Tøyen Shaleはまだオルドビス紀前期です. この海岸は保護地区でノーハンマーとのこと.The peninsula here exhibits a sequence including the Bjørkåsholmen Formation through the overlying Tøyen Shale and limestones of the Huk Formation.とガイドブックにあります.Tøyen Shaleに続くということですね.

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直角貝やトリロバイトの保護地域みたいな看板です.This locality is the basal stratotype for the Bjørkåsholmen Formation. という記述が続きます.前の方のポイントのオルドビス紀最下部AlumShaleの直上でオルドビス紀のかなり早期の部分です.
ちょっと地層が曲がっている.白い部分が石灰質で黒いのは頁岩.頁岩石 灰岩互層というわけです.タービダイトに似ているが違うという説明でした.
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また少しノジュールが混じっていて,この中に化石もあるらしい.
岬の突端で見事な頁岩層がでています.
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さて岬の突端をまわりこんだあたりの石灰岩にほらありました.cephalopod conchs直 角貝?の断面.
こちらはトリロバイトの頭部の破片のようです.かなり大きい.オルドビ ス紀の説明だったような.
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こちらはもっとトリロバイトらしい形.
こんな風に海に突き出した場所です.
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ところがぐるっと回って別の場所からバスに帰る途中の空き地の壁が層理 面になっていて,
こんな看板と露頭.もちろん採集やハンマーは厳禁.
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左が直角貝の外型.中央右がトリロバイトの外形とのことでなるほど.層 理面に横たわっているのだと納得.この壁の至るところに同じような型が残っていました.
さて,次の場所は今度は車道の通路をくぐって,というかどこの国もこう いうところは落書きだらけ.ノルウエイは治安がいいのですが,こういうところはどこも似たような.
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さて,ここは左側のえぐれたような地層に注目.これがベントナイトと呼 ばれる火山灰起源のやや緑色を帯びた粘土のような層.これが彼らによると北アメリカのアパラチア山脈やスウェーデンでも同様の地層があって,それを鍵層だ と考えると,古生代後期のパンゲア大陸の分裂のシナリオができるという壮大な構想みたいなのですが. 何せ,アパラチアのベントナイトを見たことがないので何とも言えません ね.壮大な話だということはよく理解できました.Caradoc Arnestad Formationの中と書いてあるので,オルドビス紀の後期の初め頃ということになります.Widespread volcanic ash beds, perhaps representing volcanic eruptions lasting a couple of weeks or less, --と書いてあります.
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さてラスト2は,ちょっと開拓史みたいなログハウスの建つ立派な農家の 敷地内にお邪魔.
広大なお屋敷の敷地を横切って,
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海岸に出ました.ここはプライベートビーチで持ち主のさきほどの農家の 許可を得て,入れてもらったそうです.
ここの海岸にはsuperb and highly fossiliferous limestones of the Lower Silurian Solvik Formationとの記述.ついにオルドビスからシルル紀に上がってきました.
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驚くようなサンゴの山.Halysites and Favosites, various rugose corals including Grewingkia and Borelasma and superb stromatoporoids.と書いてあります.

拡大すると見事な蜂の巣サンゴFavositesが.
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とにかくいろんな模様があって,もうたまりません.層孔虫かストロマトライト?
やっと見つけました.案内書にあった鎖サンゴHalysites.小さい.でもここで見つけたのはこれ1つだけでし た.市庁舎には凄い鎖サンゴの柱があったのですが.
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あと海百合はその他の良く分からない生物の断面など.もちろんここも地 層ごと保護されているので,撮るのは写真だけ.
雨は止んで見通しもずいぶんよくなってきました.どうも夕方近くなると 良くなる習性のような.
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元の農家に戻ると馬の牧場の横に馬を運ぶ鶏舎じゃない馬舎みたい.とこ ろがこれの一つが邪魔をしてバスの方転ができず, 何人かのボランティアが降りて,これを引っ張って動かしました.これで 無事バスも帰れるようになり一安心.
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オスロも近くなりヨットハーバーが見えてきます.でも地元駐在のKさん によると,係留できるのは短い夏の間だけで,冬はこのあたりは氷が張ったりするので,どこかにしまい込むのだそうです.その経費もバカにならないとか.さ すがに高緯度の地域の冬は長いのです.
古い木造船の放置されている横をとおり,
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ヨットハーバーにつきでた小さな島が最後の観察点.This locality exhibits one of the most impressive submarine channels involving blocks of the late Ordovician Langåra Formation. と書かれた場所.
これが露頭で,何でも海退でできた地層中のチャンネルに海進で堆積物が たまった場所が見えるという説明.Late Ordovician channel infill.とあるのでオルドビス紀後期というかほぼ最末期?となります.ちなみにオルドビス紀の末期には生物大量絶滅があるのですがその話はでなかっ たような.
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こんな化石から石灰岩だとわかります.でも最後で時間もなくみんな疲れ て説明もそうそうに,記念写真を取って巡検終了の挨拶があり,バスでオスロに帰りました.Kさんの勤め先のビルも教えていだたきました.現地の物価高に応 じ て手当を支給されるとか.そうでなければ生活できそうにないオスロ事情でした.
さ てその物価高で,本日の夕食はつつましく港から帰る途中のバーガーキ ングで買ったクリスピチキンバーガーのセット(64kr).何かポテトフライが凄いご馳走に見えてきた.これでも贅沢だと思うほどの物価.ビールを買おう としたが,本日は日曜日でしかも夕方,もうどこも法律でビールは売っていないそうな.飲むならパブでどうぞといわれ,そんな殺生なと思ったが仕方ない.今 日はビール抜きとなってしまった.まあ化石が取れたから良しとしよう.
 長い1日が終わった.と思いきや,夜の10時半にほろ酔いでシャワーを浴びようと 思ってたら突然部屋に大音量で鳴り響く警報音.何事かと廊下をのぞくと同じように宿泊客がみんな寝間着などで出ている.スタッフがfireの警報なのでと にかく下に避 難してと言っているので,あわてて階段を降りる.下に降りきる途中で,どうも誤警報のようなのでまた,みんな部屋に戻った.お騒がせ.おかげでどんな客が 他 の部屋に泊まっているのかがよくわかった.結構小さな子をかかえた家族づれもいた.日本人は見なかった.オスロ最後の夜のハプニングでした.
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