2010年春 YouTube動画のうち,地学の勉強というか英語の勉強になる動画紹介(18.Mar.2010) .

(★は英語の聞き取り易さ,私,岡本(TOEIC640点, 2002年)の判 断なので信用しないように)
※著作権で問題があれば指摘してください.このシリーズは続々と紹介が続く予定です.

☆白亜紀末の恐竜絶滅の謎に迫るBerkeley Lab physicistと紹介のあるRichard Mullerの講演.

彼は1980年のScienceの論文で隕石衝突が恐竜絶滅の原因であると初めて指摘したLuisAlvarez(お父さんの方,ノーベル物理学賞,原爆 投下の際に物理的データ取得のために併走するB29で広島上空に来ていた)の下で大学院生を送った研究者.元は物理学者であるがAlvarezの発見のあ と,地球史の様々な事件を研究し始める.
彼の講演はとてもユーモアがあっておもしろいのだがちょっと聞き取りにくいのが玉に傷(★2つ).特に途中の「それ以来,我々は多くを知った−−−.しか し,我々は27年前に知らなかった以上に,現在知らないことが多い」というjokeの意味を分かってほしい.そして「それを科学の進歩というのだ」と彼は 皮肉る.途中で聴衆の携帯電話が鳴ったときの反応もおもしろい.(おすすめ度★5つ!)


http://www.youtube.com/watch?v=8WzgUZbhrLc


☆次に同じ,R.Mullerのやや専門家向きの講演.ちょっとまじめ.生物の多様性がSepkoskiという古生物学者(故人)のデータ を用いて,6千 200万年というサイクルで変動するということを述べた内容.彼は1984年にNemesisという太陽の知られていない伴星が影響して2億6千万年毎に 生物の大量絶滅が生じるという仮説を唱えたがその続編と考えてよい.ただ彼が書いたNatureの論文にはサイクルは現れるがその原因はまだ特定できな いと書いている.

SETI Seminars: Richard MullerからDiscovery of Strong Cycles in Fossil Diversity  というタイトル.




http://www.youtube.com/watch?v=GEgFmzBjq_4

☆次に宇宙人からの信号受信をまじめに考えているSETIという組織のセミナーでのBruce Damerさんの講演
彼は,EvoGridというフリーソフトを開発した人で,計算機上で人工生命を考える研究をしているみたい.というのはまだちゃんと最後まで全部聞いてい ない.でも最初にこの研究はバージェス頁岩のフィールドで始まったという紹介がwikiのサイトにあった.最後の方で彼もちらっとそれに触れていたよう な.また最初の方で授業でも触れたDrakeの方程式の話が出てくる.生物系を考えている人にはおもしろいかも(英語聞き取り★3つ,おすすめ度★3つ)

SETI Seminars: Bruce Damerから


http://www.youtube.com/watch?v=RCHoinPZ0vo

まだこのシリーズは今後も続きます.

<地球科学以外のもの>

☆卒業新聞に書いたSteve Jobs' 2005 Stanford Commencement Address  英語本文,日本語 訳は次のサイトにあります.山口浩さんのサイトhttp://www.h-yamaguchi.net/2006/07/jobs_2f1c.html
(英語の聞き取り★4つ,おすすめ度★5つ) 新聞にも書いた3つの話が出てきます.WindowsはMacのコピーに過ぎないと言って聴衆が拍手する シーンも出てきます.スピーチ最後のフレーズを注目!最初の学長挨拶で聞き間違いでなければマハトマ・ガンジーの話が出てきた.これ次のアルゴアと同じ. 学長の紹介で出てくるときに,よくみたらガウンの下はジーパンと運動靴というのが彼の飾らない人柄を表している.卒業 新聞の私の原稿はこちら



http://www.youtube.com/watch?v=Hd_ptbiPoXM

☆高3の授業で使ったアルゴア元副大統領(米国)のノーベル賞受託スピーチ

これはどうも直接紹介できないので探してください.
Al Gore Accepts Nobel Peace Prizeで検索すると出てくるようです.(英語の聞き取り★4つ,おすすめ度★3つ) ただし内容はやや文学的でまた伏線やレトリックを駆使しているの で少し難しいです.

英語本文は以下にあります.
http://nobelprize.org/nobel_prizes/peace/laureates/2007/gore-lecture_en.html



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