火成岩・マグマのページ  04.May.2003

六甲山の花崗岩です.2年前遠足で行ったときの写真です.


芦屋川ロックガーデンの上からはるかに神戸市内を望む.かつてはこのあたりは禿山であったが,緑化事業の成果でずいぶん緑が増えた.風化した花崗岩はその中にやせ尾根を作っている.
花崗岩の典型的な風化の様子です.このように方状に入った節理から風化が進行していきます.花崗岩が風化すると長石や雲母は粘土に,石英は砂になります.そうして「真砂土」(まさつち)というわれる土になります.


住吉川沿いの,今は数少なくなった御影石の石材を切り出している業者です.かつてはこのあたりの建築石材や庭石としてよく利用されました.最近は輸入石材が格安で入るのでこういった業者の数も減ってしまいました.
住吉川をさらに下ったところにくだんの御影石を飾ったマンションの壁がありました.周りから水が染み込み風化が進んでいる様子がよくわかります.


花崗岩地帯にはときどきこんな風にペグマタイトと呼ばれる少し粒が粗くなった部分やその中に空洞が見られることがあります.うまくするとその空洞の中にはこのように長石や水晶のきれいな結晶が見つかることがあります.今度山を登るときは探してみよう.
おたふく山の山頂付近に三角点の標石とアメダスの雨量観測施設がありました.三角点は測量の基準となり,地殻変動などを観測するための重要な点です.大事にしましょう.また山に登ったときは山頂付近でこの三角点を探すもの面白いですよ.

昔取った火成岩や岩体の写真です.いずれもやや変色したスライドをスキャンしました.画像ビューアーで赤を抑えめにすると元の発色になるようです.

室戸岬灯台直下のはんれい岩体とマグマの分化作用
灯台の真下の国道から海岸に下った場所のあたり一帯がはんれい岩の大きな岩体が分布する場所です.
遠くからは灰色に見える岩石ですが.
近くに寄るとこのように結構模様が見えてきます.図で右上から左下にかけてレンズ状の構造が見えます.これはマグマの分化の最後に揮発成分がたまって大きな結晶が成長したペグマタイトと呼ばれるものです.
近づくとペグマタイトの大きな結晶が見えてきます.黒い色は輝石,白い色は斜長石です.

室戸岬近くの海岸の玄武岩の枕状溶岩



続く










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