PythonとClaude AIで地学教材を作る.15May 2026 Yoshio Okamoto
1.はじめに
従来WindowsPC上でのアプリ開発は初心者では大変,難しように思われた.
ところが最近PythonとClaudeでコード開発することで,初心者にもこれらのアプリ開発が手に届くところまできたように思えるので,その手順を紹介する.
※ 最近,低調な地学教育コミュニティの教材開発の機運が,これにより高まることを願っています.
なお,環境構築は
まずpython環境のインストール
次にPythonライブラリのインストール
最後にpythonコードの実行となります.
ライブラリのインストールは初回のみで,以降は実行コードのみで動きます.
2.環境のインストール
(筆者は開発環境や日々の仕事にLinuxMintをメインOSとして用いているため,以下の記述はWindowsPCでは,予期せぬ齟齬が出ることをあらかじめお断りしておきます)
基本的にWindowsPCで動く教材を作る手順を紹介します.
まずPython言語環境のインストールです.幾つかの方法が指南サイトにありますが,本家からインストーラをダウンロードして実行するのが一番簡単です.AIに聞いてもおしえてくれますが,操作が若干ことなることがあります.インストーラを実行すると,コマンドターミナル(黒い画面)が開いて,YesかNoかを聞かれるので,yを3回ほど押すと,インストール終了となります.
次にそれぞれの作りたいアプリ(プログラム)に即したライブラリのインストールが必要です.これはコマンドラインから
python -m pip ライブラリ名
というコマンドで行います.このあたりもAIに聞けば教えてくれます.
3.Pythonコードの作成
プログラムに慣れた人なら,スクラッチからコードをエディタで書くのが一番ですが,初心者はAIに作ってもらうのが良いでしょう.ただし本格的にプログラ
ムを勉強しようとするなら,やはりAIの助けを借りつつも,自分でコードをゴリゴリと書いていくのが一番勉強になります(プログラミング歴36年の私の実
感).
ここでは,簡単な例と地学教材の例をClaudeAIとの協同作業で作った例を紹介します.
4.Pythonアプリ(プログラム)の実際
例1.小学校低学年用のボイスメモの作成.起動して声を録音し,その内容をネットからテキストに自動化処理して保存するアプリです.
まずライブラリは
python -m pip install pyttsx3 sounddevice numpy scipy SpeechRecognition
次にClaudeが作ったコードはこちらからダウンロード.
http://seagull.stars.ne.jp/Python_Code/ohanashi_button.py
実行は
python ohanashi_button.py

例2.日本付近の震源分布図(JMAデータより)
次に私も数十年前のBASICでゴリゴリとプログラムを書いていた習作時代に作ったことがある,震源を地図に時間順にプロットしていくアプリです.
(私は大昔にこの地図の数値データ(海岸線と県境)を紙の地図に方眼線を引いて,画面上の格子にマウスと目で読み取っていくという,恐ろしく単純で時間がかかる土方仕事をしたことがあります.そのときの苦労を思い出して,ここでもその数値データを使っていますが,それぞれの目的に応じて,ネット上に転がっているデータを使えばよいと思います.震源データはJMA(気象庁)から探せばダウンロードできます.この方法は皆様の宿題としておきます)
このアプリを現代的にさらっとPythonでスマートに作ります.当然Claudeが数分で作ってくれました.
まずライブラリから,(これは初回のみ)
python -m pip install matplotlib numpy pandas
震源表示のプログラムは下記の私のサイトから,次の3つをダウンロードして,デスクトップなどに適当なォルダを作って保存してください.
実行Pythonコード
http://seagull.stars.ne.jp/Python_Code/JMA_seis_plot/quake_plot.py
日本地図県境数値データ
http://seagull.stars.ne.jp/Python_Code/JMA_seis_plot/Japan_PB.dat
日本および周辺国海岸線数値データ
http://seagull.stars.ne.jp/Python_Code/JMA_seis_plot/Japan_CL_shore.dat
次にcmdでコマンドプロンプト画面で
cd Desktop/フォルダ名
でディレクトリの変更,次に
python quake_plot.py
で実行されるはずです.エラーが出た場合はAIに尋ねるといいでしょう.幸運を祈ります.
うまく動けば,色々と変更するところをAIに聞いてコードを修正します.これによりPythonコードの特徴や性質がよく理解されていくはずです.

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