2026-10-16昼の「緊急地震速報誤報」関連 Yoshio Okamoto 17 Oct. 2026
表記の誤報が起こったけれども,自分のFBに次のように書いた.
昼
に家族が,TVで緊急地震速報というので,JMAやUSGSの速報を見るが,どこにも地震の情報がない.TVの速報の出方もおかしいので,今流行りのシス
テムハッキングとちがうかと話してたら,けたたましい警報と同時に誤報ですのアナウンス.その頃やっとUSGSの地図にM6.9の地震表示が出て納得.少
しまって大学の記録を見ると,やはりかなり大きな振幅,その後大学の学生さんが,波形を切り取ってLineで送ってきてくれた.その後の専
門家のKさんのツイッタでは,深発地震特有の大きなP波の振幅で,地震サイズを見誤ったのではないかという指摘.今の緊急地震速報のしくみはよく知らない
が(その後Claudeに調べてもらった),この手法のさきがけとなったJRのUREDASは,一点の観測点のP波振幅で震央方向と地震サイズをきめ
て,S-P時間の大森公式で距離を決める手法だったと記憶する.
その後気象庁の会見などで,この原因はあきらかになりつつあるが,その経緯は地学教材として使えると考えて,少しClaudeでまとめてみた(下記PDFをクリック).
https://seagull.stars.ne.jp/2026_Seis/EEW_UREDAS_20261017_rev.pdf
参考として,大教大柏原キャンパスでの自作地震計による記録波形を示す.
地震の諸元はUSGSでは以下のとおり.
M 6.9 - 76 km NE of Ozernovskiy, Russia 2026-10-16 03:35:31 (UTC) 51.985°N 157.270°E 135.0 km depth
https://earthquake.usgs.gov/earthquakes/eventpage/us6000u2mq/executive

32Hzサンプリングの元データに4Hzの移動平均(ローパスフィルダを掛けた).横軸の目盛は1分.
少し深い地震(135km)なので,P波S何見の到着がパルシブ.しかしS波の到着の直線に水平動にゆっくりした変位が確認できるのは,おそらく学生さん
がPC画面と注視しようと動いた床の傾きによるノイズと思われる.上下動にはそのようなノイズが含まれないから.観測部屋は鉄筋コンクリート2Fの学生部
屋.
このS-P時刻を採用すると,ちょうど4分で240秒.震央距離は2592km(あとのスライドでご紹介する震央距離計算機による).そうすると大森係数は10.8となり,まあこの距離の地震としてはリーズナブルな値.
https://www.yossi-okamoto.net/2022_JpGU-GeoSciEdIX/JpGU_Poster_TT_2022v3.pdf
また震央距離を簡単に計算できるサイトをClaudeに作ってもらった.
https://seagull.stars.ne.jp/2026_OKU/epicentral_distance-5.html
比較のために,IRISの松代観測点の波形も同様に示す.作成法は
https://seagull.stars.ne.jp/2026_Thailand/Map-SeismogramIRIS.html

この際,松代の波形と自作地震計の波形の位相がまるで逆なので,調べるとそれまでClaudeに作ってもらった波形表示ソフトが,全部記録時と逆の位相表示になったいたことが判明.
今回それを直した.日頃のチェックは大事.観測の基本なのにおろそかになっていた.
Copyright(c) by Y.Okamoto 2026, All rights reserved