2018年5月20-21 JpGU幕張学会とチバニアン(千葉セクション)見学.備忘録.22th May 2018

毎年幕張で開かれているJpGUに今年は久々に自分のポスター2本を持って行きました.さらに発表の明くる日の月曜日にチバニアンの現地を見学に行ってきました.その報告を書きます.
なお出張費用に平成29年度「下中研究助成」の補助をいただきました.感謝します.

JpGUの私の発表のAbstは以下からどうぞ.
https://confit.atlas.jp/guide/event/jpgu2018/session/G05_20PO1/class

またPoster本体もあげておきます(下記リンク).

なおチバニアンサイトの関連論文,サイトのうちネットで拾えるものは以下のリンクです(地球電磁気・地球惑星圏学会による声明より).

http://www.nipr.ac.jp/info/notice/20170607.html
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2017/pr20170607_2/pr20170607_2.html

論文1 Kazaoka et al. (2015)
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1040618215002128
論文2 Suganuma et al. (2015)
http://geology.gsapubs.org/content/early/2015/04/24/G36625.1.abstract
論文3 Nishida et al. (2015)
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S104061821500645X
論文4 Okada et al. (2017)
https://earth-planets-space.springeropen.com/articles/10.1186/s40623-017-0627-1

以下写真はクリックすると拡大します.

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Hakkenzan_final.pdf
KVIS_ERS_Poster_J_final.pdf
Hakkenzan_model_Eng_final.pdf
KVIS_ERS_Poster_English_final_v2.pdf
教材用バネブロックモデルその名も「南荘里見八剣」モデルのポスターの前で,キッチン火山学の泰斗,H先生と. VISでの授業の発表のポスターと連番でした.
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養老渓谷の入り口にあるチバニアン(千葉セクション)の露頭.ラテン名だとチビアンになるが語呂が悪いのでチバニアンにしたとか.幕張の招待講演での研究統括岡田先生(茨城大)のお話.左に階段のあるあたりがニュースで取り上げられている場所.サンダルでざばざばと川を歩いて渡って写真を撮りましたが増水時は注意が必要. 近づくと左端の階段部分を中心に古地磁気測定のコアサンプルを抜いた1インチの孔が多数空けられている.一応ヤマヒルの生息地帯に近く,雨の日などヤブに入るのは気をつけた方がいいと地元の方が言っていた.
左から右の白い看板の上のあたりに続く線状のものが百尾火山灰層.
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左端に階段があり,これを登ったところが集中的に古地磁気測定用のサンプル孔が至るところに空けられている.
きちんとした英文の説明看板.
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コアサンプルを抜いた孔に地磁気の測定データ別に色分けされた杭を入れてある.赤が逆転層,緑が現在と同じ向き.黄色がはっきりしない遷移部分.中央に横切る掘られたような水平線が承認後に地層境界となるはずの白尾火山灰層(御岳からの火山灰) 左図から少し右に寄った部分.上の白いタグの位置が百尾火山灰層.この部分はすべて赤(逆転を示す).
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白尾(ビャクオ)火山灰層は一般に染み出す地下水に削られて掘れているため線状になり,よい境界指標とのこと(BS番組での解説).中央に黄色い火山灰の色が見れる部分がある.上下は厚い泥岩.この泥岩が上下に連続しているのもこの地域の重要な点だそうです. 横から崖を見たところ.中央にある百尾火山灰層は正確な年代(77万年前)が測られているのでその層を中心に上下で地磁気測定が行われている様子がよくわかります.
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全景を少し右の方に転じると,やがて砂岩(やや粒の粗いシルト質ないし砂)の成層部分が出てくる.さきほど左の階段のところで真ん中に見えた火山灰層は左傾斜なので上のヤブの中に上がってしまう.
右の上流側にこのようにきれいな層理が見えてくる.これより上流側が地層の下位であることがよくわかる.
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砂岩の成層部分.
川の中の砂岩にはポットホールやそれが連なったような大変興味深い侵食の構造が見れる.
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上流域から下流側を見る.右岸の奥に模式露頭がある.
河床のシルト質の部分の堆積模様.
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ごらんのサンダルが大活躍. 河床に見られる白い2枚貝の化石(真ん中の数cmの白く丸い断面).
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上流側左岸ののっぺりした崖.層位的には分厚い泥岩に当たる部分と思われるが詳細は不明.
全景の動画を嵌めこんでみた.
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露頭への路の入り口には,きれいな新設された駐車場(無料)と土産物屋さん.どれだけ地元の期待が込められているかが良くわかる.ここまで月崎駅からレンタル自転車で約15分(やや上りがあるので一部自転車を押す).歩くと30分から40分らしい. ここからは5分ほど歩いて河原の露頭にアクセスできる.パンフレットも充実している.
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駅から駐車場の途中で養老川を渡る橋の上から川を撮る.チバニアンの場所の数km下流にあたる. 川床の砂岩か泥岩の侵食された模様が見事だったのでこれを写真に録った.ポットホールとそれがつながったみたいな不思議な模様の連続.このでき方は研究対象になると思った.
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とてもローカルな月崎の駅.千葉から1時間半ほどの道のり. 駅前で周辺では唯一のコンビニ?ここの店番のおばあさんに,チバニアン発見以来の人の出入りの凄さを説明してもらった.ヤマヒル対策のスプレーを買いたかったが当然売ってなかった.また晴れた日だったのでその心配もなかった.写真の右側奥にレンタサイクルの小屋がある.
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1日200円と格安のレンタサイクル.車で行く人が多いのか,この自転車の予約はそれほど需要がないのでやっていないということで,さきほどの店のおばあさんに借りる手続きをする 上総という地名のついた駅が多い.
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滞在時間は大体3時間あまりで,上りの1両が来たのでこれに乗りました(動画より).ダイヤは平日昼は2時間に1本くらいか. 自分の今年の発表のタイトルにつけた「里見」の駅で止まったので,慌てて写真を撮る.しかし駅の看板は遠いので駅名がわかりにくい.このあたりは南総里見八犬伝の本家本元なのだ.
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JRの五井という駅までこのローカルな1両編成の小湊鉄道に乗る.何となく地学実習の補講で行った貝塚の水間鉄道に似ている.歴史は古く百年を迎えているとか. 五井からは月崎往復の乗車券ではなく,このフリー乗車券の方が安くなると駅の切符売りのおばさんが親切に教えてくれた.
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遠くの真っ平らな段丘面を写真に撮ろうとするが,遠すぎてあまりよくわからないか.
このところ毎回,関東出張で使っているバニラエア.今回も早くチケットを買ったので関空成田往復13000円余りと格安.でもこの6月からは関空成田便は就航停止とか.残念


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