まず組み上げた全景です.ベースにしたのは両頭グラインダー.片方の砥石をダイヤモンドブレードに換えたものです |
試運転時の動画です.クリックするとスタートします.大山の安山岩をスライドガラスに接着したものを薄く切りました.水を浴びないように少し斜めに身体を置きます. |
ここからは製作工程です.まずは水槽をアクリル厚板の端材から作ります.アクリルカッターで切断してアクリルサンデーで接着します.手を切らないように注意!軍手をはめて作業をした方が良いかも知れません.私も知らない間に色々と切っていました. |
さらに補強&防水のために,ごらんの細い三角柱(東急ハンズなどで購入)を切って四隅の内側に接着します.本当は防水パテの方がよいかも知れませんが. |
水槽にアルミ板のテーブルを載せるのですが,テーブルを固定するネジを切るために太い角柱を2枚の板から接着して作ります.端をフライス盤できれいに整形しています. |
次にこれをフライス盤のカッターで同じ長さに切って4本の短い柱を作ります. |
完成した4隅の柱.これを水槽に接着します. |
アルミテーブルの穴に合わせて,ネジ穴を開けて,4mmネジをタップで切ります. |
次にモーター軸にダイヤモンドブレードを取り付けるための,治具(アーバー)を作ります.まず廃品のアルミ丸棒から必要な長さの部材を切り出します.回転砥石切断機を用いました. |
モーター側の水槽を取り付けるネジと干渉する部分を少し切り込みます. |
裏返して,ブレードの内径に合う出っ張りを残します. |
芯を出して,モーター軸の穴を開けます. |
最終的にモーター軸(1/2インチ,12,7mm)と同じ径のドリルで穴を開けます.ドリルは一気に太くせずに徐々に太くしていきます.これに組み合わすアーバーをもう1個作ります(略). |
次にテーブルにするアルミ板(3mm厚,硬い)に,ブレードを通す横穴をフライ
ス盤のエンドミルで開けます.5mmのエンドミルを使いましたが少しはばが広すぎたようです.また最初に斜めになって失敗しています.エンドミルで横穴を
まっすぐに空けるのは,簡単そうに見えて実はエンドミルの回転の摩擦の影響を受けて,結構難しいです. |
横穴が完成です.角を落としたり,バリを取ります. |
さて必要な材料がすべてそろいました.テーブルには水の飛散防止のための水除けをアクリル板+木材+L字アルミで作って取り付けてあります(一番右).水よけはかなりやっつけ仕事で作りました. |
まずモーター本体に水槽を3本のビスおよび,台座に1本のビスで取り付けます.5mmと6mmのビスを使用.台座用のアクリル板は水槽の底の外側に接着してあります. ※この取り付け前に,モータ軸回りへの水の侵入を防ぐ,防水板の取り付けと,グリスの封入は最低,行った方がよいと思われます. http://seagull.stars.ne.jp/2020_Thin_Section/Fix_Rock_Saw/index.html |
続いて,モーター軸にアーバーの片方をはめる. |
さらに,ブレードを回転方向に注意して取り付ける.回転方向の確認は下記サイトの図を参考にしてください.http://www.dca.or.jp/di_tools1.html ダイヤモンド粒から流星の尾のように鉄の尾を引いているので,その流星の流れる方向が回転方向です. |
少しだけブレードから出ている部分が,もう片方のアーバーの内部に格納されます.また刃と接触する部分が,輪のように削り残っています.少し分かりにくいか. |
軸が回らないように,片方の砥石を手で止めて,アーバーをボルトで締めて,これでブレードは完成. |
テーブルをビスで固定し,水槽に水を入れ,外で試運転しました.雨が降ってきましたが,器械の調子はとても快調です. |
使用後に水槽を外してみた所.軸に少しサビが回っている.内部にも若干水が侵入しているか. |
水槽のドレンコック用の穴をあけて,ネジを切る. |
M8のプラスティックネジをドレンコック代わりに詰めた.水漏れは今のところ大丈夫みたい. |
薄片を薄く切る(0.5mm以下に)ためのガイドをつける.アルミのL字金具を切ってネジ止めするが外すこともできるようにする(まだ未完成) |