札幌の前泊は大通り公園に面したビジネスホテル.Booking.comで1泊4600円(朝食なし)と格安でした. https://bwhotels.jp/sapporo-odorikoen |
札幌から東へ高速をひた走ること1時間ほど.地元の国道に入り新冠泥火山へ. |
国道側に道の駅?と駐車場. |
泥火山の説明板.結構広い範囲にわたっているのがよくわかる. |
しかし,牧場は競走馬の関係で立ち入り禁止みたい. |
側から写真のみ.泥火山の火口に入れると期待していた一同ややや消沈. |
気を取り直してさらに今度は国道を南下すること数時間.やっと様似町の役場前に到着. |
車を停めて,役場前の石碑を見る内に新井田先生が到着.早速石碑の講義が始まりました. |
これが代表的なシンプレクタイトが入ったレルゾライト.このときはいくら説明を聞いても,ほとんどの展示されていたかんらん岩類の区別があまりつかない状態. |
こちらがハルツバージャイト.緑色の単斜輝石の分量が5%未満とか.黄色い部分はやや風化していたのは現地の岩石を見たあとからわかった.このときは緑色の石というだけで何がなにやらわけわかめ状態. |
これらの石は地元の石材業者が磨いて町に寄付したとか.さすがに世界ジオパークだけはある.(2019.01/19追記.これらの石は石材業者ではなく,様似町の功労者『杉本栄一の志を記念して」奥さんの「治子」さんと息子さんの「定」さんの寄贈だそうです. https://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~kiyo/Peridotite_Plaza.html 訂正します) |
こちらはガーネットの入った日高のグラニュライト.これらの区別も巡検のあとで区別や意味が把握できるようになった. |
小雨がまだぱらつく中での講義となった. |
こちらはダナイトだったか.黄色の縞はやや風化した部分. |
シンプレクタイト(かつて柘榴石などだった部分が分解して生じる)の紫の縞が多数入っているレルゾライト. |
熱心に講義を続ける新井田先生と聞き入る参加者たち. |
こちらがかんらん石の10cmを越える巨晶が入るダナイト(輝石の割合が少なくかんらん石が大部分)の六角柱. |
ダナイトの貫入の状態が立体的に見れるようになっている. |
こちらは斜長石レルゾライトだったか.少し黒っぽい岩石です.もっとも始原的なマントルを示す岩石だそうです. |
拡大写真.やや黒っぽいのが特徴. |
さらに日高変成帯の石(斜方輝石片麻岩,グラニュライト). |
これもそうだったか. |
さて町はずれの海岸沿いのエンルム岬にやってきました.あとで見る蝦夷層群に貫入したヒン岩(安山岩質の半深成岩)の岩脈露頭だとのこと. | 漁村が一望できるなかなか眺めのよい場所.はるか向こうの高なりもおそらくヒン岩. |
ここに石碑が.「火星より遠いアポイのかんらん岩」.意味は次の写真に. |
わかりやすい説明.しかしここまで登ってくる観光客がどれだけいるのか. |
石碑のかんらん岩はハルツバージャイト(エメラルドグリーンの単斜輝石が少ない)のような感じ.上面は風化面. |
こちらは一転,陸上を少し走って蝦夷層群という地層の露頭. |
説明の看板.ジオサイトにはこのような看板が整備されている. |
砂と泥が中心の堆積岩の地層であることはわかるが,それ以上は近づけないのであまりよくわからなかった |
こちらは人文系のジオサイトの一つ,先住民のアイヌの文化の再現. |
ここでも看板が. |
さて新富町の石切り場を遠望.稼業中で入れないが,石灰岩を切り出していたか? |
遠望.石灰岩の旧鉱山だったはず. |
やっと様似町ジオパーク展示館に到着.新井田先生と看板石. |
もうおなじみの緑のかんらん岩. |
こちらはかんらん石の巨晶が入っているダナイト. |
10cm以上はあろうかというかんらん石の巨晶. |
ジオパーク展示館の様子.地質学の専門家も2名配置されているとか. |
ダナイトとハルツバージャイの関係を示す展示.巡検論文によると,始原的なマン
トル構成物質は斜長石レルゾライトが最も肥沃な出発点で,玄武岩質のマグマ(メルト)を部分溶融で生み出しながら残りの成分が→レルゾライト→ハルツバー
ジャイト→ダナイトと分化したと説明されています. |
クロミタイト. |
世界のかんらん岩の産地. |
桜がまっさかりの幌満の遅い春. |
さて新井田先生のジオラボがある旧小学校の校舎前にも立派なかんらん岩. |
新井田先生のラボ.薄片製作研磨用の道具が置かれています. |
初めてみせてもらったダイヤモンド砥石.これ早速帰ってからAliExpressで買いました. |
密度を実感するための標本.計算が簡単なように10cm角に業者に作ってもらったとか.とてもわかりやすい. |
研磨標本や薄片製作の手順が書いてある.重量計は昔ながらのバネばかり.左の窓際に岩石カッターが置いてあった. |
さてこの日はごらんの宿に1泊. |
向いは翌日に泊まる田中旅館. |