2019年初夏,北海道巡検(士別編) 2019年10月28日公開,2020年1月18日改訂

士別編 その2.

昨日岡本研の先生から士別市東部の地質をご教授いただき,我々だけでその教えていただいた地質サイトを巡りました.そして午後はブラジルから来たIさんにぜひ雪景色と活火山をみせたいということで,十勝岳の望岳台を目指しました.

その1はこちら

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まず士別東部の巡検である採石場を訪ねました.ここは付加体の頁岩とチャートと文献にありますが,稼業中だったので写真だけ撮らせてもらいました.
続いて研修施設の「まなべーる」という建物の周りに置かれた岩石を観察します.こちらはトラバーチンの礫岩.多孔質の石灰質の岩石で温泉などで沈殿するとか.湯沢石と呼ばれるそうです.
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また貝化石が多数含まれる岩石も.
近所にあったアメダスの観測点か.
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みずほ公園の石灰岩露頭.
2億年ほど前のサンゴ礁のあととか.
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さて岩尾内湖が近づいてきたあたりの道路沿いの大露頭.
海底谷への土石流の流れの堆積物だという.
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泥岩の中に大小の淘汰の悪い礫が含まれているのが特徴.
こちらは泥岩が弱い変成作用を受けたようにも見えたのですが.
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こちらはそのガレ場.
湖近くまで大露頭が連続します.
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岩尾内湖に到着.とても大きなアーチ式とも重力式ともみえるダム.
堰堤から下流方面を見る.
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こちらはダム上流部の林道の入り口.
このあたりにカンラン石を含むはんれい岩が出るとさる文献にあったので,
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幌満以来のカンラン石萌えの我々としてはサンプルがほしいところ.
ということで手頃なものをゲット.
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帰りにダム湖から大雪,十勝方面を望む.雪がたくさん残っている.
しかしやっと道北部の山間部にも遅い春の訪れが.
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ダムの事務所でダムカードをもらいました.
その前の駐車場.バイクの旅行者がいました.
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珍しく,EV用の充電施設もありました.
道北でも桜が咲き始めている.
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さて最後の地質見学地はさる川沿いにある,ブルーシストの露頭.
Oさんから詳細に場所を聞いて,レンタカーを林道に停めて,あとは徒歩で何とかこの山間の場所に到着.
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確かに岩が青い!
川沿いは特に青が濃くなる.
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こちらでサンプリング.ただ人気のない場所だけに熊が心配.実はこの川に降りる寸前,対岸がざわざわして鹿が飛び出してきて肝を冷やしました.
さてまた道路際が崩れている場所を慎重に歩いて車に戻ります.
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地質巡検を無事終えて,午後は観光!
10年も前にEDCAN(修学旅行)でしげく通った十勝岳を一望する望岳台に到着.秋のシーズンとは真逆に雪がまだたくさん残っていて驚きました.
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後ろに湯気を上げる十勝岳の火口が見えて,記念写真.
活火山のないブラジルからのIさんも感激!
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石積みはこのあたりの安山岩か.
雪の壁をバックに記念写真を楽しむIさん.しばらく彼女のfaceBookを飾っていました.
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10年前から比べると,素晴らしくきれいになった小屋がシェルターに様変わり.
たしかに頑丈な建物の窓から十勝岳が目前に見えます.
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いざというときには,飲み物が無料で取り出せて束の間の命しのぎに使うのだとか.
さて最近観光ブームとなったという青い池に到着.
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確かに青い!
この日も外人観光客などで賑わっていました.
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ここから長い道のりをまた札幌まで高速を飛ばして,やっとホテルに到着.
前もって安く予約した部屋はツインだったのですが,無駄に余っています.
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さて帰りはバラバラに帰阪となったので,夕刻の飛行機まで札幌で観光しました.しかし行く場所はやはり北大しかなさそうです.
北大の総合博物館は残念ながら休館日.門碑はもちろん幌満かんらん岩!
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まだ来たことのなかった北大農学部の前身の農学校の校舎を見学しました.
歴史ある建物で重要文化財に指定されています.
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農機具のさまざま.
そして北大の冠たる農学部玄関.


士別の駆け足巡検と北海道巡検はこれにて終了.お世話になった新井田先生,岡本研(きわむ)先生に感謝してこの旅行記を閉じたいと思います.その1はこちら

幌満編はこちら


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