高校1年生用の授業参考ページ(授業での話をさらに深く知りたい人向けに作りました)  Last update on 04.Nov.2006
リンク先はネットで検索したサイトの情報です.一部私のサイトのものを含みます.


2月07日(水)
今年のスーパー暖冬(私の命名)についての各種記事が紹介されているのでそれを参考にしてもらうとして,京都議定書の元になった気候変動に関する科学的な見解の改訂版(
IPCC第4次評価報告書第1作業部会報告書の政策決定者向け要約(SPM))が2月2日に気象庁のサイトに出ていたので,これを載せます.

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第4 次評価報告書第1 作業部会報告書 政策決定者向け要約(SPM)の概要
速報版(今後公式資料により修正の可能性がある)
<SPM の主なポイント>
・気候システムに温暖化が起こっていると断定するとともに、人為起源の温室効果ガスの増加が温暖化の原因とほぼ断定。(第3 次評価報告書の「可能性が高い」より踏み込んだ表現)
・20 世紀後半の北半球の平均気温は、過去1300 年間の内で最も高温で、最近12 年(1995〜2006 年)のうち、1996 年を除く11 年の世界の地上気温は、1850 年以降で最も温暖な12 年の中に入る。
・過去100 年に、世界平均気温が長期的に0.74℃(1906〜2005 年)上昇。最近50 年間の長期傾向は、過去100 年のほぼ2 倍。
・1980 年から1999 年までに比べ、21 世紀末(2090 年から2099 年)の平均気温上昇は、環境の保全と経済の発展が地球規模で両立する社会においては、約1.8℃(1.1℃〜2.9℃)である一方、化石エネルギー源を重 視しつつ高い経済成長を実現する社会では約4.0℃(2.4℃〜6.4℃)と予測。(第3 次評価報告書ではシナリオを区別せず1.4〜5.8℃)
・1980 年から1999 年までに比べ、21 世紀末(2090 年から2099 年)の平均海面水位上昇は、環境の保全と経済の発展が地球規模で両立する社会においては、18cm〜38cm である.一方、化石エネルギー源を重視しつつ高い経済成長を実現する社会では26cm〜59cm と予測。(第3 次評価報告書(9〜88cm)より不確実性減少)
・2030 年までは、社会シナリオによらず10 年当たり0.2℃の昇温を予測。(新見解)
・熱帯低気圧の強度は強まると予測。
・積雪面積や極域の海氷は縮小。北極海の晩夏における海氷が、21 世紀後半までにほぼ完全に消滅するとの予測もある。(新見解)
・大気中の二酸化炭素濃度上昇により、海洋の酸性化が進むと予測。(新見解)
・温暖化により、大気中の二酸化炭素の陸地と海洋への取り込みが減少するため、人為起源排出の大気中への残留分が増加する傾向がある。(新見解)

ここで重要なのは
1.温暖化は間違いない.またその原因も人為的であるとほぼ断定している点
2.100年間に約4度前後の世界の平均気温の昇温を予測.(高い経済成長を保つシナリオ)
3.海水面の上昇は2.のシナリオで30〜60cm未満.
4.北極海の晩夏における海氷の消滅
5.グリーンランドの氷床の減少と,逆に南極の氷床の増大.
などがあげられる.

<参考資料>
気象庁の上記資料のサイト
http://www.jma.go.jp/jma/press/0702/02b/ipcc_wg1.html
天気図リンク(ここから様々な資料のサイトを見ることができる)
http://www.asahi-net.or.jp/~ns8m-hgc/weather/link_chart.htm
アジア地上天気図アーカイブ(北海道放送のサイト:過去2週間分を見ることができる)
http://www.hbc.co.jp/tecweather/archive/asas_archive.html
韓国気象庁500hPa高層天気図(日々更新)
http://www.kma.go.kr/kma03/DATA/WCHT/n500_auxn50x.gif

追記
大阪市大の八尾先生のSPP講座のときに先生が話題に挙げておられた「放散虫革命」についての福井市自然史博物館の学芸員の方のサイトを見つけました.革命以前と以後の地質図の違いなど興味ある記述があります.
http://www.nature.museum.city.fukui.fukui.jp/gakugei/chigaku/housan1.html
http://www.nature.museum.city.fukui.fukui.jp/gakugei/chigaku/tisituzu.html



11月(予定)
地球史全般には私のWeb紹介サイト.
http://www.tennoji-h.oku.ed.jp/tennoji/yossi/tikyusi.html
またP−T境界大量絶滅に関して,岐阜大学の川上さんのサイト
http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/dem/weh/pt/hypotheses.html
雑誌ニュートンの過去記事のサイト(磯崎行雄モデル)
http://www.newtonpress.co.jp/search2/sample/kiji_phtm/p1999/p199906/p199906p032.html

諸説をまとめたErwinさんのP-T境界絶滅説は下記ですが,英語です.
http://www.earthscape.org/r3/erwin/erwin19.html
上記のリンクはパスワードが設定されていて読めないですね.googleからerwinとexinctionで飛ぶと
読めるのですが,−−.

http://www.ualr.edu/~ersc/Paleontology/Extinction.html
"all of the above" or Erwin's "Murder on the Orient Express" modelという表現がある.

岐阜県鵜沼のチャートの中の”P−T境界”状の黒色部分の写真は
http://www.tennoji-h.oku.ed.jp/tennoji/yossi/2003_Gifu/index.html
の下の方にあります.

あと私のカナダの恐竜州立公園巡検記は
http://www.tennoji-h.oku.ed.jp/tennoji/yossi/CANADA/Dinosaurs/2003_provincial_park.html
同じくロイヤルティレル博物館見学記は
http://www.tennoji-h.oku.ed.jp/tennoji/yossi/CANADA/Royal_Tyrrell/2003_Royal_Tyrrell.html


10月
古生代の地史つづき
Wonderful Lifeの映画,邦訳名は「素 晴らしき哉、人生」DVDも出てるようです.この名で検索するとこの映画のあらすじや感想などこれも一杯ヒットします.

古生代前期の紀の命名の由来
http://aitech.ac.jp/~yoshiga/WALES/geology.html

三葉虫Q&A
http://www.museum.tohoku.ac.jp/q&a/tum_qa01.html
など,あと三葉虫で検索するとアマチュア化石コレクターなどの方のページが山ほどヒットします.

世界最大の三葉虫発掘記(ただし英文)
http://www.manitobamuseum.mb.ca/mu_trilobite.html
世界最大のとんぼ,むかで?類などの再現ページ
http://www.windsofkansas.com/lifesize.html
世界最大の完全なゴキブリの化石
(3.5-inch long cockroach)
http://researchnews.osu.edu/archive/bigroach.htm
三葉虫本(以下がもっとも有名.複眼が方解石でできているなどの話しがあります)
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0780.html




9月から10月(昨年のページを貼り付けました)
古生代の地史
カンブリア紀〜ペルム紀

カラフルな年代表
http://www1.plala.or.jp/CUE/cmap_chisitu.html
日本の石灰岩の石炭紀,ペルム紀の化石
http://db.yamahaku.pref.yamaguchi.lg.jp/db/tigaku/t_1-1_01.html
古生代初期の一般的な解説
http://www1.tecnet.or.jp/lecture/chapter4/4_10.html
私(岡本)のバージェス頁岩巡検記
http://www.tennoji-h.oku.ed.jp/tennoji/yossi/CANADA/Burgess/
バージェス頁岩巡検記(ネット上で探したもの)
http://www1.bbweb-arena.com/okada/200491091150_blogB001.htm
http://www.eps.s.u-tokyo.ac.jp/jp/guidance/geosphere/yoshioka.html
中国の澄江動物群は
http://www.gs-rc.org/repo/repoj.htm
など

<参考書>授業でも話したように下記の2人は生命の進化の過程から考えて,バージェス頁岩の動物達の役割を異なった見方から捉えています.
グールドは我々の存在は偶然であるという立場,モリスはむしろ必然であるという立場に要約されます.

ワンダフル・ライフ―バージェス頁岩と生物進化の物語    ハヤカワ文庫NF
スティーヴン・ジェイ グールド (著), Stephen Jay Gould (原著), 渡辺 政隆 (翻訳)
カンブリア紀の怪物たち―進化はなぜ大爆発したか シリーズ「生命の歴史」〈1〉    講談社現代新書
サイモン・コンウェイ モリス (著), Simon Conway Morris (原著), 松井 孝典 (翻訳)

9/04(月)

天気図リンク集

http://www.asahi-net.or.jp/~ns8m-hgc/weather/link_chart.htm

地上天気図(HBCによる約2週間分のアーカイブ)
http://www.hbc.co.jp/tecweather/archive/asas_archive.html

500hPa北半球図(毎日更新)
http://www.kma.go.kr/kma03/DATA/WCHT/n50_auxn50x.gif


7/19(月)
20世紀末米国の計算機文化を作った3人の天才.
Bill Gates
(省略)

Bill Joy
人となりは
http://www.chienowa.co.jp/frame1/ijinden2/Bill_Joy.html
また彼がSun microsystemsを辞める前に書いて物議をかもし出した文章は
http://www.wired.com/wired/archive/8.04/joy_pr.html
この中で彼は技術文明の発達が地球に悪い影響を与えることを懸念している.

さて,授業で紹介した
Steve Jobsの人となりは

ウィキペディア(Wikipedia)

紹介したスピーチの本文
http://news-service.stanford.edu/news/2005/june15/jobs-061505.html

と訳文
http://blog.livedoor.jp/tomsatotechnology/archives/50067272.html
さらに最後の部分の動画は
http://news-service.stanford.edu/news/2005/june15/videos/51.html
にあります.


1学期分はちょっとサボって昨年度の分を張り込みます.関連サイトなどチェックしてください.

7/04(月)
混濁流(乱泥流)の発見につながった,1929年のニューファンドランドの地震の詳細は
http://www.seismo.nrcan.gc.ca/damage/1929/1929_e.php
http://earthnet.bio.ns.ca/communities/earthquake_e.php

あと小松左京については「継ぐのは誰か」「果てしなき流れの果て に」「復活の日」が私のベスト3.
「復活の日」は昔映画になったので,どこかのビデオ屋に置いてあるかも知れない.
※ 「日本沈没」が33年ぶりにリメイクされるそ うです.主演はSMAP草なぎ剛(30)と柴咲コウ(23),「ガメラ」,「ローレライ」を作った樋口真嗣(39)が監督.製作費20億円でこの夏から撮 影に入るとか.私は大変期待しています.詳細は各スポーツ紙のサイトにありま す

と昨年のページには書きましたが,現在公開中の映画の人気はどんなものでしょう?私はまだ見ていません(2006年7月19日).


6/03(金)
<風化>
私の風化のページ.
http://www.tennoji-h.oku.ed.jp/tennoji/yossi/wethering/index.html
今までの巡検写真の中から新たに氷河地形のページを作りました.
http://www.tennoji-h.oku.ed.jp/tennoji/yossi/glacier/index.html
カルスト地形のことは下の秋吉台科学博物館のサイトが詳しい.
http://www.urban.ne.jp/home/akihaku/

5/20(金)
<火成岩の分類>
大きな輝石の採集の話しは私 の南アフリカの巡検記の下記の途中にあります.

http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/%7Eyossi/SA2002/SAtour_3/2002geo_safari_3.html
南アフリカから送った岩石の標本は下記のサイトに
http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/%7Eyossi/SA2002/SA_sample.html


5/06(金)
<火山災害>
火山災害全般の説明
http://www.geo.chs.nihon-u.ac.jp/tchiba/civil/p2/volcanic_disaster.html
医学の立場からは
http://www.onh.go.jp/seisaku/disaster/syurui3.html

1.火砕流
1991年6月雲仙
やや詳しい説明は
http://www.geo.chs.nihon-u.ac.jp/tchiba/unznew.htm
雲仙の火砕流のムービーは 
http://www.city.shimabara.nagasaki.jp/kazan/kasairyu.html 
写真は
http://www.yoshitsuru.net/page/geology/pyroclastic-flow1.html
などにあります.
1902年ペレー(プレー)火山関連
http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/dem/efs/sat/pelee.html
http://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/kazan/field/0309.html
2.岩なだれ(山体崩壊)
1980年5月セントへレンズ関連
http://www.ersdac.or.jp/Others/geoessay_htm/geo_text_02_j.htm
http://c2c-1.rocketbeach.com/~photocaravan/01%20cascade/chap01p04s1.htm


4/22(金)

<火山の分類>
三宅島2000年噴火のサイト
(下記のサイトはアジア航測の千葉さんという研究者の方のサイトですが写真,リンクが豊富です)
http://www.ajiko.co.jp/topics/ct/miyake/miyake.htm
有珠山2000年噴火のサイト
(同じく千葉さんのサイトで噴火当時のページですが,ここも写真,リンクが豊富です)
http://www.ajiko.co.jp/topics/ct/usu/usu2.htm
昭和新山関係のサイト
http://www.usuzan.com/mimatu.htm
http://www.aist.go.jp/GSJ/bHOK/gguide/Volcano/V10.html
私の有珠山,昭和新山探訪記(2000年夏)
http://www.tennoji-h.oku.ed.jp/tennoji/yossi/usu.html

4/15(金)

<火山のビデオの紹介>
National Geographic Volcano
出てきた火山は
ス ルツエイ(アイスランドの海底火山から新島) Cock's tail はマグマ水蒸気爆発の特徴
・ハワイ(キラウエア) 噴水のような噴火,水のように流れる溶岩.粘性の小さな火山の特徴
・桜島 火山雷が印象的.典型的なブルカノ式噴火
「The key to the future is the past」
サ ントリーニ火山の噴火 紀元前1500年ごろ
・ポンペイの悲劇(ベスビアス火山,紀元79年) これはあまりにも有名.
タ ンボラ(インドネシア,1815年) 日射をさえぎった火山灰がヨーロッパに1815 is the year with out a summer.をもたらす.
 同時代イギリスの風景画家ターナーの絵にある夕焼けの風景.高層の火山灰が異常な夕焼けを見せる.
 この時期浅間山(1783),ク ラカタ(イ ンドネシア,1883)など大噴火が相次ぐ.フランス革命は浅間山噴火がもたらした?
セントヘレンズ(USA, 1980) 山頂直下の地震をきっかけに地すべりが発生.それが原因でマグマと地下水が接触.大爆発を起こしたと推測.山体の1/3を吹き飛ばし,57 名が死亡

雲仙,火砕流関係は次々回の予定.
 
火山災害に関しては
http://www.geo.chs.nihon-u.ac.jp/tchiba/civil/p2/volcanic_disaster.html
などを参照してください.



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