薄片製作レシピ Part. 3 yossi.okamoto at mark gmail.com 2019年10月20日.2020.05/10追記

Part.1はこちら.

Part.2はこちら.
 
薄片製作レシピを自作の岩石切断機,研磨機を使用する手軽な手法に全面的に改良しました.この開発過程は来年春のIGC36(インド,デリー)で発表する予定です.

1.自作岩石切断機(市販の両頭グラインダー改良)を使う.

自作岩石切断機製作過程はこちら.

自作薄片研磨機のベースになった包丁研ぎ機はこちら(1万円を割る価格).上記切断機を合わせても,付属品を買った上で2万円そこそこで収まる!
https://item.rakuten.co.jp/lamd/10069693/

岩石切断と薄片摺りは動画があるので,写真をクリックしてください!

自作研磨機のダイヤモンド砥石は,
元の包丁研ぎ機の砥石径が180mmなので同サイズを用いている.これはAliExpressには見つからずAmazonで探し当てたが,AliExpressで買える直径200mmでもぎりぎりおそらく使用可能だと思われる.
Amazonで購入したものは
uxcell サンディング研磨ディスク ダイヤモンド研削盤 フラットラップ 外径180mm グリット180
など,ダイヤモンドの粗さが異なる数種類.

注意すべきは包丁砥ぎ機のモーター軸が1/2インチ(12.7mm)なのでこの孔のあいたダイヤモンド砥石を買うこと.またこの軸のネジは逆ネジなのでナットを購入する際には逆ネジと指定して買うこと.

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まず岩石を切断機で切って加工する(動画は写真をクリックしてください).
切断した岩石の片面を下記の研磨機で#400で数分削ったあと,カーボランダム#800+水とガラス板,アランダム#1500+水とガラス板上で,各3分半の摺り作業で終了.
#1500+水のガラス板上での摺り作業(4個まとめて摺っている).
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まず切断機に治具をセット.厚いアクリル板を刃から1.5mmほど離して平行にセットする. 接着した岩石を切断機で薄く切る.(写真をクリックして動画)
img_5101.jpg img_5103.jpg
厚さにはそのときによりむらがあるが,切断機の構造上あまり細かい調整ができず仕方ない.大体0.5mmから1.0mmくらいに落ち着く. 光に透かせたところ.黒い玄武岩でもかすかに光が透ける厚さ.
img_5137.jpg img_5105.jpg
次には包丁砥ぎ機改造の岩石研磨機.包丁研ぎ機の回転砥石の上にダイヤモンド砥石をセットする.ダイヤモンド砥石はAliExpressなどから購入(下記は一例)

AliExpressから購入したダイヤモンド砥石#180と#400.ほかにも様々な細かさがある.大体1500円前後と安い.包丁研ぎ機の砥石サイズに合わせて直径180mを購入.
img_5133.jpg img_5136.jpg
砥石をとめているナットにスペーサをかまして上半分スペースを作る.
そこに図のように逆ネジのボルトをさして,さらにダイヤモンド砥石を支えるスペーサをワッシャで作る.ナットはダイヤモンド砥石をとめるための逆ネジのナットをMonotaroで購入する.
img_5130.jpg img_5128.jpg
逆ネジをとめるための先ほどの逆ネジナットの半分のスペースに写真の逆ネジボルトをさして,ワッシャとナットでダイヤモンド砥石を固定する仕組み.ナットの半分の長さでボルトを支えるのはやや不安なので,後日旋盤加工した接続アダプタを作るつもり.
旋盤加工したアダプタ使用はこちら
http://seagull.stars.ne.jp/2020_Thin_Section/Grinder_P/Grinder_P.html
逆ネジのナットを締めて黄色いスチロールの水除けのカバーをかける.
この直径180mmのダイヤモンド砥石はAliExpressではなくAmazonで購入.たとえば下記.
uxcell サンディング研磨ディスク ダイヤモンド研削盤 フラットラップ 外径180mm グリット180
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自作研磨機で薄片を摺る(動画は写真をクリックしてください).
この研磨機で#180の砥石をセットして,カットした薄片を0.1mm程度まで摺る.水を供給することを忘れない.また回転に弾き飛ばされないように気をつける.
#180で1分ほど摺ったところ.ほぼ0.1mm程度の厚みまで減らせる.上から薄片の色の濃さをチェックして摺り具合を調整する.
img_4706.jpg img_5118.jpg
ただし,ダイヤモンド砥石は写真のような擦り傷あとがつく.これを通常のガラス板+手研磨の#800(カーボランダム)と#1500(アランダム)で直すことが重要.また場合によっては,さらに細かい#320か#400の板に換えて器械で摺ったあと,手摺りにしてもよい.ガラス板を用いる手摺りに関してはPart2を参照
カバーガラスをかけてUV接着剤で封じて,完成に近づいた薄片の余分な接着剤をカッターナイフと百均の徐光液でとる.カバーガラスの接着などもPart2を参照
img_5117.jpg img_5120.jpg
アセトンが主成分であることはあまり知られていない?
カッターの刃で削って,残りを徐光液で拭って完成.







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